1. 切腹
《ネタバレ》 全編に渡って醸し出されるオドロオドロしさと緊張感。撮影時、まだ全てがアナログだった時代。そんなCGや合成技術が無かった時代だからこそ加工されていない生のリアルな感情が見てる側に伝わるのかも知れない。頼れるのは脚本の魅力と役者の演技力だ。主人公・半四郎には覚悟がある。尋常な覚悟ではない。自分の命を懸けて井伊家の残忍な素性を暴露し、復讐をする。武士社会へのアンチテーゼという斬新なテーマ。そして半四郎を演じる仲代達矢、その他のキャストにも役者魂を懸けてこの映画を素晴らしいものにしようとする覚悟が感じられる。今の映画には頼れるものがあり過ぎる。それは素晴らしい技術かもしれないが、作る側も見る側もそれに頼ってばかりではいけないと思う。映画の本質をマジマジと見せてくれる素晴らしい作品の一つだろう。 [映画館(邦画)] 10点(2010-12-20 12:14:24) |
2. 突撃隊
隠れた秀作。戦場と言う場所でしか生きれない男をマックィーンが相変わらずのクールさで演じてます。この映画の面白さはキャラクターの魅力にあります。一人一人がキチンと生きてる。これって「大脱走」にも言えることなんですね。まぁ規模は全然違いますが表現の仕方は良く似てると思います。圧巻のラスト、邦題はこのシーンの印象だけで付けたんでしょうね。まさに命をかけたマックィーンの突撃。しびれました。 [DVD(吹替)] 9点(2010-06-16 15:24:59) |
3. 奴らを高く吊るせ!
酷評されてるようですが自分にとっては悪くないという印象。 どことなく「許されざる者」の序章な感じがします。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-22 11:42:50) |
4. 荒野の用心棒
《ネタバレ》 いや、もうねセルジオレオーネとイーストウッドは完全にアホなんですよ。西部劇が好きすぎてアホになってます。敵が心臓しか狙わないと勝手に決めつけ胸に鉄板を仕込み、そこに一発だけでなく何発も撃たせるアホ。頭のいい日本人なら、んなもん1,2発撃った時点で気付くと想定し、そない何発も撃たせないでしょう。そして敵をやっつけるためにジジイからもらうダイナマイトを主人公の登場の演出のために使うアホ。頭のいい日本人ならそんな非現実的な登場の仕方はさせません。これらのアホっぷりによってこの映画はアホほどカッコいい西部劇に仕上がってます。 [DVD(吹替)] 9点(2010-03-07 04:13:49)(笑:2票) |
5. 太陽がいっぱい
素晴らしい作品です。太陽よりもアランドロンが眩しかった。彼が金持ちを憧れるように僕は彼の様なイケメンに憧れます。 [DVD(字幕)] 10点(2010-02-04 16:18:12) |
6. 大脱走
《ネタバレ》 なんと言ってもこの映画が素晴らしいのは多数の登場人物の個性を上手く表現できてる所です。独房王ヒルツ、ビックXバートレット、トンネル王ダニー、製造屋セジウィック、調達屋ヘンドリーなど、どのキャラクターにも感情移入ができ、各々でスピンオフの作品を作れてもおかしくないくらい良く描けていると思います。悲劇のストーリーをこれらのキャラクターと軽快な音楽で皆が楽しめる作品に作りあげれた事が僕にとって娯楽の境地を見た様な気がします。 [DVD(字幕)] 10点(2009-12-24 17:58:12) |
7. シンシナティ・キッド
《ネタバレ》 ラストが良いです。てっきりあのまま突っ走るかと思ってましたけど、やっぱ世の中そんなに上手くできてないんですよね。自信たっぷりだったキッドがザ・マンに敗北し茫然してる所へ現れる少年。彼との勝負にも負け、自分の決め台詞を言われた後に漂う哀愁にこの映画のドラマを感じました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-12-24 17:44:37) |
8. 荒鷲の要塞
《ネタバレ》 色んな展開があって全く飽きることなく150分の時間が過ぎました。リチャード・バートンとイーストウッドが黙々と罠をしかけ要塞に侵入していく姿がカッコよくてたまりません。 [DVD(字幕)] 9点(2009-08-30 23:45:43) |