1. 第九軍団のワシ
《ネタバレ》 ローマ時代の戦士と奴隷の身分を超えた冒険劇。 ローマ時代という背景でかなり重いものせいで、二人の心理的描写がちょっと希薄かなぁ。 最後の方で強い絆が確認できるんだけど、そこに至るプロセスに色々詰め込みすぎて、友情の変化がよくわからず、最後に唐突にやっぱり信頼しあってたんだと確認するしかない。 設定は斬新なんだけど、ちょっと惜しい気がする。 もう少し緻密にシナリオを詰めてほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-06-15 23:31:32) |
2. フランケンウィニー(2012)
《ネタバレ》 監督ティム・バートンのグロいファンタジーと、配給ディズニーの夢のあるファンタジーって、普通に考えると本来合わないような気がするんだけど、両方の長所がうまく融合してる。 ウイニーのグロいのに可愛いく感じてしまうところがその象徴。 最後、生きかえらせたのや、科学の先生の去り際の立派な言葉は、ディズニー寄りかなとは思うけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 23:51:10) |
3. バトルシップ(2012)
《ネタバレ》 極めて個人的な事情を抱えた主人公がヒーローとなり、細かい理屈は抜きでド派手な映像で一気に見せる、というまさにアメリカンな展開の地球危機物。 細かいところを突っ込まずにただ楽しむにはうってつけ。 自衛隊、浅野忠信の存在感が高い演出だったのも日本人にとっては好印象。 細かいツッコミは置いといて、全体のストーリーは破綻なく、クライマックスに持っていくのは娯楽映画として非常に見やすいんだが、最初のところで若干ダレた。 もう少し早くに宇宙からの飛来物の存在を何らかの手段で暗示しておいたほうが、もっと入り込みやすかったかも。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2014-05-11 14:47:42)(良:1票) |
4. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
《ネタバレ》 主人公が私と同年代、境遇も私と全く同じ母親が実家でひとり暮らし、元鉄ちゃん、未だに電車の運転士になりたいという状況。まさに、仮想体験させてくれたような感じで、感情移入しまくり。客観的な評価は困難。運転士は無理だろうけど、これからでも夢に向かって行けるっていう勇気をもらった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-05 13:51:45) |
5. ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
《ネタバレ》 1作目のオタ心を突いた見事なB級っぷりが完全に消えて、単なる駄作になってしまった。 ストーリーに対して個々のシーンの演出やそのつながりが悪く、ワクワク感もなく、驚きや笑いを意図したシーンもほとんど滑っている。 歌のシーンや戦いのシーンも、映画用の単なる尺伸ばしに思えてしまうほどバランスが悪い。 もっと、ふざけたシナリオや演出であれば、作品として面白くなくても、突っ込んで楽しめるのだが、CGも前作より頑張り、ちゃんと作ろうとしている分、このダメダメ感はなんとも困ってしまう。 1作目は奇抜なアイデアのヒーロー物ということや、哀川翔、渡部篤郎、鈴木京香等が馬鹿馬鹿しい演出を真面目に演じるところが、一部の人のツボに嵌ったのであって、決して名作ではなかった。 その続編である以上、前作以上の突拍子も無い設定や、さらなる大物俳優を無茶に使わなければ、超えることはもともと無理だったと思う。 [DVD(邦画)] 3点(2011-01-04 17:12:58) |
6. トイ・ストーリー3
《ネタバレ》 誰しもが通ってきて感じるであろう人間の成長とおもちゃの関係性を軸において、おもちゃに意思を持たせてその悲哀を背負い込ませて万人に感情移入させ、おもちゃたちの世界の冒険活劇に仕立て上げて最後は納得のいく感動のハッピーエンド。 1、2で築き上げたこの世界観をさらに進化させており、この世界観は、もはや実写でもアニメでも絶対に表現不可能、CGじゃなきゃ出来ない領域に達している。 お子様向けながら大人の鑑賞にも充分に堪えうる練られた脚本、ご都合主義満載なのにハラハラドキドキと感情移入の連続で違和感を全く感じさせない展開、相変わらず秀逸なCG、どれをとっても大人も子供も楽しめる娯楽映画の王道を行っている。 さすがに、ディズニーの企画力とピクサーの技術力の成せる技としか言いようがない。映画ってこんなに楽しい娯楽だって誰もが思えるこのような作品を、これからもどんどん作ってもらいたい。 なんて堅苦しい感想を書いたが、実は、大人気なく声を出して笑って、涙流して感動する2時間でした。 [DVD(吹替)] 8点(2010-12-12 22:20:39) |