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1.  ジャガーノート 《ネタバレ》 
パニック映画と言うより爆弾処理と犯人探しによる息詰まる緊迫感が見どころ。豪華客船に仕掛けられた爆弾は7カ所で、1個や2個爆発しても船が沈没するような致命傷にはならないようで、乗客が騒ぎ出すほどのパニックには陥っていない。それによって作品としては地味な感じにはなっているが、爆弾処理の描写の緻密さによって緊迫感はより盛り上がるものとなっている。犯人の人物像がやや希薄なのと、最後の決断をにおわす伏線がなかったのが残念。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-27 00:00:13)
2.  ルパン三世 カリオストロの城
それなり楽しめる作品ではあるが、評価が高いのは宮崎駿のブランドの力も大きいのかなって気がする。舞台がアルプスの架空の小国、湖の要塞となる城の雰囲気などいかにも宮崎監督らしさが出ている。庭師はまるでハイジのおじいさん。飼ってる犬はヨーゼフではなかったけど。次元と五右衛門はやや出番が少なめ。
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-26 11:08:34)
3.  小さな恋のメロディ 《ネタバレ》 
主演二人と親友トム・オーンショーが良い。逆にとりまく大人たちに魅力がない。トレーシー・ハイドはこれ1本で伝説になった感がある。「若葉のころ」が流れるシーンのほのぼのした幸福感が心地いい。前半に無駄なシーンが多いのと車爆破で盛り上がりに水を差しているのが残念。
[地上波(吹替)] 5点(2010-09-23 22:07:09)
4.  ペーパー・ムーン
男の子か女の子か判らないような中性的なテイタム・オニールの魅力全開といった感じだけど、ちょっとませすぎかな?叔母さんに優しく迎えられるのにナゼ・・・ペテンの道を選んじゃいけないよ!詐欺の手口は結構面白かったが、中年男&女の子のロードムービーとしては「都会のアリス」がやはり好みです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-23 02:07:19)
5.  トラ・トラ・トラ!
終盤の戦闘シーンはかなりがんばっている。60年代に作られた作品なのでCGはなくミニチュアの撮影部分もあるものの、大半は実物大の生の迫力がある。事実に忠実に作られているようだが、米日合作の割には日本の抜け目ない奇襲攻撃に対してスキだらけだった米軍の状況がきわだって描かれている作品。戦闘に入るまでが長く登場人物も多いので、歴史的背景をある程度知っていないと混乱して状況がわかりづらい気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-22 01:58:15)
6.  ダーティハリー
冷酷非情な連続殺人犯を追う型破りな熱血刑事もの。犯人役がいかにも異常性を感じさせる風貌で、追いつめられると命乞いをして「弁護士を、権利がある」などとたわけたことをぬかす。しかし、捜査令状もなしに押収した証拠品は無効だと法律もたわけていて、せっかく捕まえた犯人は無罪釈放になる不条理。アクションものとしては今見ると物足りなさを感じるが、ストーリーはしっかりしておりそれなりのサスペンスは味わえる。
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-21 02:06:20)(良:1票)
7.  パピヨン(1973) 《ネタバレ》 
「自由」への限りなき執念を情け容赦ないストレートな描写で綴った力作。ただ一度だけ原住民に保護され、パラダイスの様な村でひとときを過ごしますが、なぜか一晩で忽然と住人たちが消えてしまいます。まるで夢のような謎の一場面。最後に送られた絶海の孤島は、それまでの独房や強制労働と比べるとまだ自由があったが、主人公はあくまで本当の自由を求めて大海原へ泳ぎだします。「人生を無駄に過ごす」ことこそ有罪だと信じていたからだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-18 16:37:11)
8.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
名探偵はえてして難事件の現場に居合わせるものだが、これは究極と言っていいですね。なんたって探偵と被害者以外はみんな○○なのだから。事件に至るまでの登場人物の描写があまり印象に残らず、事件発覚後も誰が犯人なのかを見ている側が推理していくにはシーンが不十分である。不自然な雪の正体は「映画に愛をこめて アメリカの夜」に答えがある。ジャクリーン・ビセットもそちらの方が魅力的。
[DVD(字幕)] 4点(2010-09-15 23:21:28)
9.  事件
法廷ものとしては指折りの力作。ただし、事件の内容はかなりドロドロしている。デビューしたての永島敏行の演技がぎこちないが、大竹しのぶと松坂慶子の体当たり迫真の演技が印象的。弁護士の丹波哲郎、検事の芦田伸介、裁判長の佐分利信による法廷内の応酬は臨場感がある。法廷外でふと出てくる丹波哲郎や佐分利信の台詞にこの作品の奥深さを感じる。
[DVD(邦画)] 7点(2010-09-14 21:47:26)
10.  燃えよドラゴン 《ネタバレ》 
とりあえず、子供のころヌンチャク振り回していた世代です。潜入捜査をするところなどスパイ映画っぽい内容ですが、ブルース・リーの芸術的肉体とカンフーアクションが堪能できます。ラストの鏡の間の死闘は「上海から来た女」が元ネタなのでしょうが、より洗練されたシーンとなっています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-07 01:41:40)
11.  アイガー・サンクション
以前、スイスアルプスに旅行に行く前に見たが、序盤にモニュメントバレーの(たぶんトーテムポールと呼ばれる)細いビュートに登るシーンが意外と印象に残っている。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-09-05 15:57:33)
12.  少林寺三十六房
真面目な作品なんでしょうが、やってる修行の数々がギャグにしか見えなかった。ギャグなんだったらジャッキー・チェンの初期の作品の方が面白い。
[DVD(字幕)] 4点(2010-09-04 21:00:16)
13.  007/私を愛したスパイ
ロジャー・ムーアの007では一番面白いかな。とりあえずジョーズのインパクトが凄い。特に歯が。バーバラ・バックも個人的にはかなり好きなボンドガール。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-09-02 23:05:45)
14.  ウエストワールド 《ネタバレ》 
おそらく「テーマパーク」という言葉もない時代にこんなテーマパークを舞台にする発想が素晴らしい。狂ったアンドロイドを倒すには「顔に硫酸かけるしかない」のに、硫酸かけてもまだ追いかけてくるし。硫酸かけられた顔がまた・・・追いかけてくるのが「荒野の七人」のガンマン、ユル・ブリンナーが演じているところもナイスなキャスティング。
[地上波(吹替)] 7点(2010-08-28 00:04:58)
15.  カプリコン・1
見た当初はなかなか面白い発想だと思ったが、「人類はホントに月に降り立ったのか?」という疑惑に「ひょっとして」と現実味がありそうで怖い。月と火星の違いはあるものの、米ソが国の威信をかけて争った競争に決着がつき、あえて金やリスクをかけてまで月へ行く目的がなくなったといっても、技術の進歩がめざましいのに40年近くも人は月へ行ってないのは確かに不自然だ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-08-19 23:56:36)
16.  探偵[スルース](1972)
これだけ限定された登場人物と空間の中でひとつの映画を作ってしまうなんて・・・ ミステリーやどんでん返しものが好きな人ならぜひ見てもらいたい、ある意味究極の傑作。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-08-17 22:42:15)
17.  家族(1970) 《ネタバレ》 
長崎の小島から北海道の開拓村まで移住するのが本当に大変な物語。道中は大変でも世紀の大イベント「万博」には寄らなくちゃね、と思っていたら子供が大変なことに・・・やっとこさ北海道に着いたと思ったら笠智衆までも・・・山田洋次って罪な奴だ。個人的には続編ともいうべき「遥かなる山の呼び声」の方がずっと好き。
[DVD(邦画)] 5点(2010-08-16 19:43:21)
18.  ロッキー2
エイドリアンの「Win!」の一言でエンジン全開になる単純なロッキーがいかにもロッキーらしい。トレーニングが出来てなくて、短期間でチャンピオンと互角に戦うところまでもっていくところは作り物っぽいが、相変わらずのテンションの上げ方はロッキーシリーズの王道ともいえる。
[映画館(字幕)] 6点(2010-08-09 23:42:28)
19.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 
なんだこのわがまま主演男優は大人げない!と思っていたら「大人は判ってくれない」の彼でしたか。大人になってもあいかわらずな奴だ。それに比べるとジャクリーン・ビセットは美しい上に精神的にも大人のおいしい役。心配されていた精神の症状も山盛りバターのおかげでなんとか持ちこたえる。ただ、バターをどう利用したかは不明・・・1作の映画を作る間に起こる舞台裏のエピソードで1作の映画にしています。舞台裏の仕掛けや人間模様ってなかなか面白い。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-09 00:28:48)
20.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
孤独な男の行き場のないパワーを、世の中の邪魔者退治に向ける発想は悪くないが、殺人はまぎれもない犯罪であるので、トラヴィスが懲罰も受けずにすんなり社会復帰するのはおかしいのでは?この犯罪を一部で秘かに英雄視することはありえても、新聞で公にヒーロー扱いしてしまったら同様の犯罪が多発するでしょ。日本では過去に「豊田商事会長刺殺事件」やオウム真理教幹部「村井秀夫刺殺事件」など、殺されても当然と思われる事件でも、メディアが犯人をヒーロー扱いするような報道はありえなかったはずだし、それが社会の秩序というものではないかと思う。トラヴィスが自分の行為の罪を認めるも、それは必要悪という認識はそのまま、刑に服する結末ならもう少し評価できたかも。
[DVD(字幕)] 5点(2010-08-08 13:08:26)(良:1票)
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