1. リスボン特急
何も語らないのに、多くを語っている、目は世界共通の言語であると確信に至る。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-23 21:38:09) |
2. 神経衰弱ぎりぎりの女たち
《ネタバレ》 一息に回収されていく伏線、とともに混乱していく場、こういう仕掛け大好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-19 20:48:35) |
3. 英国王のスピーチ
《ネタバレ》 俳優志望のローグさん、実は演出家やプロデューサー、監督なんかの才能のほうがあったんですね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-04-18 19:11:21) |
4. ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌
いやーすごい、放たれる弾丸の数も、撃たれて死にまくる人の数も、映画史上でもトップクラスじゃないですか?もはや笑えるレベルです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-15 16:47:55) |
5. エンジェル ウォーズ
他人の昨日見た面白かった夢の話を聞いてるみたいに、はぁ、とか、へーって感じで、こちら側はロボトミー手術されたのごとく無感情。これがゲームだったらすごく面白そうなのではあるが。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-15 16:36:33) |
6. ラブ・バッグ
《ネタバレ》 ボーイ・ミーツ・カーのめくるめく冒険譚、もしくは一人の男と一台の車による洒落たラブストーリー。意志はあってもあくまでも車で喋ったりしないのが逆にいいよね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-11 20:10:23) |
7. ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
《ネタバレ》 誰もがあっけないまでにアッサリと死んでいく。カッコいい死に様なんてのは無いんだな、やっぱり。ひとつの時代が終わりゆく寂しさに、ボブ・ディランの歌もまた切なく胸に響く。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-11 20:06:43) |
8. わらの犬(1971)
《ネタバレ》 わらの犬は猛犬だった、理性の下に誰もが野生的な凶暴な顔を隠しているのかもしれません。カッとなって我を忘れて、言ってはならない言葉や行動を起こした経験がある人もいるんじゃないでしょうか?後でいくら後悔しても、取り戻せないものがあって、居場所をなくして迷子のようになってしまう。それは社会的動物としての苦悩でもあります。 [DVD(字幕)] 7点(2012-04-11 19:45:43) |
9. ヒューゴの不思議な発明
平日のレイトショー、本編上映ぎりぎりで到着、小走りで席に向かう、スクリーンに映し出される映画の映画。なんだかこういうの幸せだなあ。 [映画館(字幕)] 7点(2012-04-07 02:39:00) |
10. ヘルプ 心がつなぐストーリー
《ネタバレ》 146分とやや長め、重くなりがちな題材なので疲れるかなと思ったのですが、考えさせるような所と笑わせるような所のバランスがよく、だれることありませんでした。茸は風通りの悪いところに生えるといいますが、村社会の中で、女は働かないのが普通で、どこか居場所が無く、自分の存在確認のように、黒人に冷たくあたるヒリーという女性(他の婦人会の面々も)は、弱く悲しくも見えます。コミュニティからは外れたシーリアとは対照的です。弱いものがさらに弱いものを叩く、みんながそうするので私もする、差別の構造ってこういうものなのでしょう。その中で勇気を持って行動できる人を尊敬します。え?これ実話じゃないんですか? [映画館(字幕)] 6点(2012-04-07 02:30:17)(良:1票) |
11. キンキーブーツ
《ネタバレ》 紳士でも淑女でもどちらでもない者たちの、アイデンティティの再認識を経て、進むべき方向性に対する確固たる自信に満ちた、誇り高き堂々としたステージに涙が溢れた。勇気とは流されずに自らの存在を問いただすことができるということなのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-01 21:21:55) |
12. 早春(1956)
《ネタバレ》 なにより全編を通じての言葉の弾むようなリズムが可愛らしくて可笑しい。退屈にも思える日々から、うねりに流れているうちに、ある日突然抜け落ちたものが大事なもの、幸せだったんだなんてよくあることですが、リスタートが蛍の光だなんて人生の春、青春からの卒業ではないか。甘さの残る青春を脱皮し、これから断固とした夫婦になっていくのだろう。なんとこれは成長の物語だった! [DVD(邦画)] 8点(2012-03-31 17:35:15) |
13. 秋刀魚の味(1962)
《ネタバレ》 家族にも人生にも悲喜こもごも、繰り返す日々にドラマがあります、色んな思いがあります。変わり行く時代の中でそれを捉え切り取り続けた小津監督はやっぱり偉大だと思います。娘を嫁にやる父と、もはや戦後ではない時代に忘れ去られようとする戦中派が重なり、ひとつの役目を終えた世代への慈しみとペーソスを感じます。 [DVD(邦画)] 7点(2012-03-31 17:34:19) |
14. 秋日和
《ネタバレ》 晩春では娘役だった原節子が母役なのが面白い。こちらのほうがコミカルで楽しいですね。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-31 17:33:35) |
15. お茶漬の味
《ネタバレ》 勝手知らぬ台所でお茶漬けの用意をするような過程(家庭!!)を共有すること、妻は慣れない手つきで漬物を切り、夫はそっと袂を持ってやる、そんな思いやりこそ夫婦円満の秘訣なんですね。ツンパートが長かった分、デレパートの愛らしさが凄いです。台詞回しがどれも面白く、2回目に「インティメイト でプリミティブな」が出てきた所なんてもう大笑いでした。パチンコ甘辛人生教室ってのも良いですね。 [DVD(邦画)] 9点(2012-03-31 17:33:00) |
16. 東京物語
《ネタバレ》 親子だからこその悪意の無い厭らしさも、血縁関係ではないから優しさに覆われる狡さも、それでも孫より子供が可愛いという二人も、何だかとてもやるせなく悲しいのです。大きく否定できないから苦しいです。色々書きたい思いはあるんですが上手くまとまりません。とにかく素晴らしい作品だと思います。 [DVD(邦画)] 10点(2012-03-31 17:31:32) |
17. 赤ちゃん泥棒
《ネタバレ》 タイトルまで素晴らしいテンポでスッと入ってきてグッとつかまれる。ハイライトは泥中から這い出てくる脱走囚の咆哮!爆笑 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 19:23:11) |
18. デジャヴ(2006)
《ネタバレ》 冒頭からのグルグルと早いカメラ、カットに気持ち悪いなあと感じていたら、タイムテレビ出てきて、ああこれかと唸りました。解説しているブログなんかを読んでも、整合性がとれているのか理解できないのでそのへんは置いといて、テンポはよいし、すわバッドエンドかと思わされる展開面白かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-27 19:22:14) |
19. フェノミナン
《ネタバレ》 いきなり能力に目覚めた男が色々頑張ろうとするが、回りからすればそれは、いきなり剃刀持った奴にで髭を剃ってあげるといわれているようなもの、散髪シーンはそのような意図が見えました。その辺の関係にどう答えを出すかとおもったが、クリアにならず最後に死んでしまうことでただ切ない、なんかいい話な気がするだけの映画になってしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-27 19:20:58) |
20. 晩春
《ネタバレ》 切り取られた日常の会話の面白さ、特に紀子とアヤのやり取りはすごく面白いです。小津を語る時反復という言葉がよく使われますが、反復する当たり前の日常が、娘が嫁に行った後の寂しさを浮かび上げます。最後のシーンは、京都の床の間にあった月明かりに照らされた壷のように孤独で、しかし美しい姿に映ります。 [DVD(邦画)] 8点(2012-03-25 06:50:51) |