1. 生きてるだけで、愛。
取材カメラを蹴飛ばす被災地の子どもを思い出した。不幸な自分がどこまで受け入れられるかを「これでも許す?」と試す愛着障害だ。ワガママなヒロインの苦しみがきちんと想像でき、精神症の演技の巧さを感じた。菅田将暉は誰にも真似できない空気感があり、映画界で食いっぱぐれる事は一生ないだろう。「お姉ちゃん」とは何だったのか。実はヒロイン本人か菅田将暉なのでは?と思ったが違うようだ。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-01-18 15:45:09) |
2. 記憶にございません!
《ネタバレ》 あの三谷監督で、このキャスト!期待しただけにガッカリ。 記憶が戻ってたのなら英会話もゴルフも息子の名前もクリアできたはずでは(それも記憶喪失の演技だというなら恩師を思い出すのはおかしい)?大臣の名前あてゲームも記憶が戻ってたから正解したのか本当に猛勉強して暗記したのか分かり辛い。伏線がなさすぎ!その他の伏線回収の面白さも、田中圭・ローリー・吉田羊…すべてスッキリしなかった。ラストにジャルジャルが善人になるが、前半に実は良い人だった・草刈さんを憎んでた…みたいなエピソードをほんの少しでも入れてくれれば納得できたのに。 そのくらい三谷監督の技量ならチョチョイのチョイじゃないの?この出来の悪さ、途中で制作トラブルがあったの?三谷監督の才能を信じているので、いつか作り直してほしいなぁ… [インターネット(邦画)] 5点(2020-12-11 20:06:13) |
3. 勝手にふるえてろ
《ネタバレ》 ラストが唐突というレビューがありますが違うんだ。 あれは自己完結して生きてきたヨシカが、好きじゃない人を好きになれるか挑戦してやる!世の中に居場所を作ってやる!という開放的なラストなんですよ。ラブストーリーじゃなくて文学なんです。旧来型ではない、新しいハッピーエンドを提案したこの重要なラストシーン、原作ではたっぷり文字数を使ってきめ細やかな文章で表現されています。そこのラストの心境をきちんと描いていたら傑作になったはず。惜しい!でも好きです。 [インターネット(邦画)] 8点(2019-06-07 16:09:10)(良:1票) |
4. 清須会議
《ネタバレ》 面白かったです。もう「三谷作品」というブランド力も以前ほどはないと思っていますが、みなさんの評価が厳しいのはまだまだ期待が大きく愛されているのでしょうね。 秀吉は頭が良く、決して心を開いてはいけない相手だと分かっているのに、周囲は次々と心酔されていきます。ディオ様のように。だからこそ終盤に松ケンに木人形を頼むのが唐突に感じてしまいました。あれほどの切れ者なら事前に子どもの心を鷲掴みにする準備は整えていそうなのに・・・。全体としては良作だと思います。観て良かった! [ビデオ(邦画)] 9点(2014-12-19 19:00:23) |
5. 毎日かあさん
《ネタバレ》 夫の鴨ちゃんだけでなく、実父もアルコールで他界していたんですね。壮絶な体験があるからこそ数々の名作を生み出すことができたのでしょう。この「全ての経験をギャグ漫画にして笑かす」という自身の作風はキッチリと息子たちに受け継がれており、死床の前でおちゃらけて母を笑顔にさせようとするシーンは感動的でした。 キョンキョンの役も違和感がなかった・・・というより、実際に西原先生を愛している人々(夫・子ども・仕事仲間など)にはキョンキョンのような美女に映っているのであろうと感じます。良作です。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2013-01-11 10:11:11) |
6. 悪人
《ネタバレ》 ラストで女の首を絞め、彼女を「悪人に連れまわされた可哀想な被害者」としてくれた男の優しさ。実母についても「悪人(息子)に金をせびられる可哀想な母」としてあげるために、わざと金を無心していたのだろう。家庭環境や岡田君の置き去りなどを考慮して、刑が軽くなり出所後は幸せに暮らして欲しいな・・・。捨てキャラひとりもナシの完成度の高い作品でしたが、NO.1は樹林さんかな。 [地上波(邦画)] 9点(2011-11-08 12:11:09)(良:1票) |
7. 岳-ガク-
デカ盛りスパゲティを完食→すぐに2杯目をおかわりするクミちゃん! [映画館(邦画)] 7点(2011-08-25 00:53:17) |
8. ノルウェイの森
《ネタバレ》 原作が流行の当時、周囲の話題はレイコさんとのセックスだった。納得できない、意味が分からないと言う人が多かった。私はあのセックスはお葬式の一部であり、お互いが外の世界へ飛び出していく儀式であり、希望に満ちたものであり、ワタナベの未来がハッピーエンドへ続く示唆であり、素晴らしいラストだと思っていた。それなのに・・・映画ではお葬式シーンがバッサリ削られている!これじゃあレイコさんがただの色情みたいやないか。このラストでは、レイコさんもワタナベも、今後幸せになれそうにない。ワタナベが一軒家でなくアパートを借りていたとき「えっ、こんなとこでギターを弾けるの?ご近所トラブルにならないの?」と不安ななか、このラスト。監督、これでいいのんか? [映画館(邦画)] 6点(2010-12-14 10:27:05) |