1. 生きものの記録
《ネタバレ》 今時分に観ると当時の生活模様が観れて新鮮だった。エアコン、クーラーなんて物は無かった。テーマは原水爆に脅かされ続けて逝くだろう人類の今。キャラの設定等がいかにもありそうな風で面白い。しかし原水爆自体が現代では珍しくもなく、事態がより深刻かつ複雑で当たり前になってしまっているからか、老人の不安をリアリティーとして感じ取る事ができなかった。戦後のテーマではあると思う。 [ビデオ(邦画)] 5点(2011-01-07 13:40:23) |
2. ノーカントリー
なんとなくヌルっとした感触。殺し屋の印象だけはずっと残りそう。 [DVD(字幕)] 5点(2011-01-07 13:20:31) |
3. 300 <スリーハンドレッド>
スパルタ人の無駄の無い武器さばきはかっちょいい。ペルシアのザルクセスがデカい。個人的には好きな一本。 [DVD(字幕)] 6点(2011-01-07 13:13:12) |
4. ROCK YOU! ロック・ユー!
rock you!!ってな感じのOPがいい。全体的にわかり易いし登場人物もしっかり限られていてのめり込めるとおもう。何よりテンポがよく、スムーズな場面チェンジであっという間にラストバトルに突入した印象だ。個人的にはBGMが幻想的で気持ちよく、クィーンの曲に挟まれているのもあって、全体的にアルバムを鑑賞しているような気分だった。明るーい気分になれました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-12-18 05:36:00) |
5. ダークナイト(2008)
観る前はバットマンということで、お約束の勧善懲悪かと思ってました。しかし、いきなりジョーカーの鮮やかで残忍な仕事を見せ付けられ、かっこよかった。エージェントオブカオスの異常っぷりは総ての市民を震え上がらせ、徒党を組まず、正義の鉄拳をも粉砕し、 俳優のヒース・レジャーは撮影終了後死亡。ジョーカーというキャラクターは究極だと感じた。この映画で初めて悪が完璧な仕事をしている姿を見た気がする。音響も効果的でトータルに完成された作品だと思います。 99.99% [DVD(字幕)] 9点(2010-12-18 05:06:56)(良:1票) |
6. 鬼畜大宴会
これわわわ、すごい。酷すぎる。0点でもいいし、いややっぱ5点かな。妙に昭和な雰囲気がレベルの高さを感じられる。が、内容の狂気っぷりはもはや人の手によるものとは思えない。血師と造型の力でリアルな死を演出。正直本とに殺してるんじゃねーの?と疑うほど。人物描写もいい具合にキモくてホラーより、テラーだ。和製スプラッターの恐ろしさ極まれリ。世界に発信されずに本当に良かった作品だ。ちなみに友達のAVフォルダにこっそり入れといたら、いい反応が返ってきた。 [ビデオ(邦画)] 5点(2010-12-18 04:46:33) |
7. フルメタル・ジャケット
《ネタバレ》 海兵隊とは、ハートマン軍曹にPT(しごき)される。というイメージを植えつけられてしまった作品です。同じくベトナム戦争映画としてプラトーンがありますが、こちらはなんというか、リアルな感じがします。そこにドラマとか思惑とか無く、一兵卒の視線で仕事で人を撃って、ジョークを言い合ったり女を買ったり、油断するとおっ死ぬ。そんな兵達にとって地元じゃ味わえない笑えないけどエキサイティングな日常。いかにもキューブリックの戦争映画って感じですね。音楽もファンクで時代を感じていいっす。劇中のジョークもいいです。I see little on TV. [ビデオ(字幕)] 7点(2010-12-18 04:26:21) |
8. プラトーン
《ネタバレ》 ベトナム戦争映画らしく、アメリカが自国を客観的に捉えようとしている作品。さらには国家同士の関係ではなく、集団の推進力と抑止力の軋轢とそのよくある結末を戦地の混乱を通して描いたことは他の戦争映画にはなかなか見られない。事実、似たようなことは日常の些細な問題のなかでもあることだと思う。正しき善とはどのような行いの後ついてくるものなのか。ある種永遠の課題を投げかけてくるようにも思える。地味にジョニーデップも出演している。don't leave me, man. [ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-18 04:02:19) |
9. マルホランド・ドライブ
《ネタバレ》 ノー アイ バンダ。いいですね。やはりリンチらしく難解です。でも難解なのは二度目以降で解決すると思います。ある程度に散りばめられたピースを最終的なリアルに繋げていくと、全ては、売れなかった女優の悲しい恋物語、だということでしょうか。死の間際の走馬灯(の様な物)という、本来表現不可能な領域を想像力のみを駆使して映像化した、アナログの傑作と思っています。物語の山、シレンシオでのシーン。あの歌を聴くためだけにそれまでがある。ただ単純にそんな気持ちになってとても泣けました。やはりこの監督は直感で観るのが正解かもしれませんね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-18 03:38:25) |
10. 遊星からの物体X
《ネタバレ》 とにかく最高のB級です。映像技術が無くてもSFホラーを実現させた作品だと思ってます。北極、この良くわからない場所でおきる密室サスペンス。男達と犬の吐息とグチョグチョから湧き出る湯気、かなりむさいです。自分がキャラの一人だったらと想像すると嫌で嫌でたまらないですわ。しかもこの映画、いきなりくるんですよ。上手いことこっちの気を逸らせておいて、、、。胸ガバーーーとか、血がピギャーー!このタイミングかよ!って。それがこれまたちっちゃい部屋の中で。パニックっすわ。ちなみに自分は酒飲みマックが怪しいと思ってます。酒。ただ未だに観るたびに、悩まされます。もしかしたら結構適当なのかも知れないし。でもそんな投げっぱなしジャーマンな監督が好きですね。ベベン ベベン ベベンベンベンベベベン [ビデオ(字幕)] 10点(2010-12-18 03:00:09) |
11. 王立宇宙軍 オネアミスの翼
《ネタバレ》 良いことなのか、それとも悪いことなのか、とても真面目な作品で、ストーリーが坂本龍一のBGMと共に仮想世界で繰り広げられるのは、アニメ大国日本の真骨頂を感じさせる。大袈裟な描写や笑わせようという場面はあまり無く、日常的で素朴な部分が多いが、あまり出過ぎないキャラ達がいい味を出している。ストイックに異次元の世界が表現されているのは風の谷のナウシカやAKIRAの雰囲気に似ている気がするが、より現実路線。メインの宇宙計画はNASAの協力もあってか、プロセスを情熱的で大事に再現していて、社会との折り合いの中での計画の立場や主人公の心情を自然な流れで読み取れる。ヒロインとのふれ合いによる、原点回帰への感情と現実を生きる事の間に生まれる葛藤、戦争、金、そして人類が宇宙に辿り着いた事実の意味、そこから始まる未来。確かに歴史を勉強しても, 何も変わらず繰り返す争いに終止符は打てないのかも知れない。ラストに流れる回想録のようなシーンではアーティスト魂。現実に似た、全ての文化をミックスしたような世界感にも大和魂を感じます。この壮大なテーマは森本レオの聞き取りづらささえ気にさせなかった。純粋に将来息子にも、この伝統を伝えていきたいです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2010-12-18 02:23:48) |