1. ジュラシック・アイランド(2014)
《ネタバレ》 基本棒読み。 シーンはぶつ切り。 ストーリーはあってないようなもの。 ただ、映像だけはちょっと楽しめるっていう、お子様向けアトラクションみたいな映画。 大型肉食恐竜はほとんど出ません。 スペクタクルやパニックを期待すると落胆します。 でもアースロプレウラとかいう巨大ムカデ?それに巨大ウツボカズラなんかに襲われるのはちょっと楽しい。 ま、見所はそれくらいかな。 恐竜が好きなので、ちょっとこの映画見たくなって。 どうせ見るなら、レビュー書いとこうと思って。 登録されていなかったので、新規登録要望出しちゃって。 こんな映画の登録要望出しちゃったことが、今となってはちょっと恥ずかしい。 余程お暇でない限り、見る必要のない類の映画です。 もしどーしても鑑賞になる場合は、海より広い心でご覧ください・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2025-06-07 08:45:26)★《新規》★ |
2. 幕が上がる
《ネタバレ》 全然ダメというわけではありません。 例えば、百田夏菜子演じる高橋さおり。 吉岡先生の前でふてくされるシーン。心の中で悪態をつくシーン。そーいったものは自然な演技ですごく良かった。 一方、ちょっと長めの『語り』になると、途端に拙さが出ます。 『真面目なセリフ』『クサいセリフ』『自分語り』などは顕著に出ます。 そのセリフの中身の青臭さと、セリフ回しの拙さがあいまって、もうかゆくて見ていられないレベル。 また、脇を固める黒木華、ムロツヨシ、伊藤沙莉がうますぎて、実力差が悲しいほどに出ちゃってます。 一度それが気になりだしちゃうと、なかなか物語に入り込めないものですね。 他の高校の演劇シーンも挿入されるのですが、それがまた上手いわけです。 とてもももクロメンバーの演技力で全国は無理だったと思うので、県大会がスタートするところで終わらせたのは、タイミングとしてはベストだったと思います。また、映画のタイトルをここで最後の最後に入れてくるのは、ニクイ演出です。 また、有安杏果だけでなく、百田夏菜子やしおりんも舌っ足らず。あーりんは棒読みが多い。 そんななか、高城れに演じる『がるる』だけは、なんの違和感も感じませんでした。 もしかして、ももクロのなかじゃ一番演技がうまいのはれにちゃんなんじゃ・・。 退屈になりそーな映画を支えていた立役者の一人は、まちがいなくれにちゃんだと思います。 そしてなんと言っても黒木華演じる吉岡先生が素晴らしかった。 完全にももクロを食ってしまう、圧巻の演技力。吉岡先生が途中で離脱しちゃったときは、この映画の行く末どーなんのと、本気で心配してしまうくらい。本作は、黒木華にかなり助けられている印象です。 [DVD(邦画)] 5点(2025-06-07 01:36:37)★《新規》★ |
3. ネスト(2014)
《ネタバレ》 シチュエーションはもろ『ミザリー』。 謎めいた2人の姉妹を中心とした物語。 サスペンスホラーというジャンルにはなりますが、突然大きな音で驚かしたりとか、そーいったお化け屋敷タイプの映画ではありません。ぞわぞわくる感じの、じっくり怖がらせてくれるタイプの正統派?ミステリー要素もあります。 姉モンセの雰囲気は確かに『エスター』に似ているかもしれませんが、あくまで雰囲気だけ。 あちらが確信犯的小悪魔なのに対し、モンセは病的な狂気。精神疾患があり、キレると何をするかわからない。予測不能な恐ろしさ。惨劇はすべて偶発的なものとして引き起こされます。その本質は『エスター』と似て非なるものでしょう。 ちなみに、ストーリーが動き出すのは、割と後半。序盤から中盤にかけては恐ろしく退屈です。 後半になると俄然面白くなります。すべては後半のため。それまでは眠気と戦いましょうww。 『ありきたりだけど、父親から性的虐待でも受けていたのかなぁ・・・。』 『姉妹にしてはだいぶ歳が離れているように見えるけど、もしかして・・・。』 こんな私の拙い予想が、ことごとく当たってしまいます。 そーすると、残念ながらサプライズがサプライズにならず。 モンセは超人でもなければ怪物でもありません。特殊な能力は何ひとつない、ただの人間。いや、それどころか『家から出られない』というとんでもないハンデを背負った病人です。 だからどうにでもなりそうなんですよね~。 モンセの犯罪が確定した時点で、妹はさっさと外にでて警察に通報すれば良かったのさ。そうすれば少なくとも、採寸に来た二人は殺されずに済んだんじゃないでしょうか。とばっちりで殺されちゃった、ほんとにかわいそうな2人。 死体をマネキンにしてドレスを着せちゃったり。 逃げられないように足の皮をシーツに縫い付けちゃったり。 なかなかお目にかかれない、猟奇的な映像は良かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2025-06-06 01:07:45)(良:1票) ★《新規》★ |
4. ファイティング・ダディ 怒りの除雪車
《ネタバレ》 淡々とした復讐劇。 淡々としすぎて、途中で中だるみしちゃう。 それでも、親父が息子のために、ヤップ、ロナルド、ストライクと順番に始末していく前半は良かったです。 絶対に復讐してやるという親父の気持ちが痛いほど伝わってきました。 もともと復讐ものは大好き。 弱者が強者に一泡ふかせるというシチュエーションも好き。 だから前半は良かったのです。 おかしくなったのは、『チャイナマン』とかいう殺し屋が出てきてから。 こいつに金を払って復讐を完了させようとします。 え?それは違うくない?復讐は自分で手を下してこそカタルシスを得られるってもんじゃないですか? それに、ヤップ、ロナルド、ストライクまではちゃんと殺害シーンが出てきたのに、兄のウィングマンやチャイナマンは『死にましたよー』って報告されるだけ。 なにかの意図があって、そーゆー演出にしたのかもしれません。 でもなんか『親父の復讐』も『映画』もちょっと後半手抜きに見えてしまいました。 映画そのものが淡々としているから余計に。 それに、私はいちいち原題まで確認しません。 映画のタイトル『ファイティング・ダディ』『怒りの除雪車』ですよ? もっと烈火のごとく怒り狂う父親を想像するじゃないですか。 親父の息子イングヴァルの遺体を駅のベンチに放置するシーンは静かながらなかなかの衝撃シーンでした。 だからこそ、親父の復讐が始まったときは不謹慎ながら胸躍ったものです。 それが終盤になるにつれ、なんか親父、くたびれて見えちゃって・・・。 どんどんこちらの期待とは違う流れに・・・。 中途半端なコメディテイストも個人的には邪魔でした。 それに後半人物の把握がわかりづらくなったのもマイナス。 ラストに死んだの誰ー? [ビデオ(字幕)] 4点(2025-06-05 02:48:34)《新規》 |
5. ラスト・クリスマス(2019)
《ネタバレ》 エミリア・クラークはめっちゃかわいいんですけどね~。 ケイトは好きになれなかったな~。 ダメ人間が新しい人生を歩み始める後半は、確かに希望が感じられて良かったのですが。 前半のイメージ悪すぎ。 ケイトがビッチすぎ。 ケイトの貞操観念どうなってんの? トムと出会った後にも、行きずりの男とヤッちゃってんじゃない。 誰に対しても悪口言いまくり。 不平不満いいまくり。 なのに被害者ヅラしすぎ。 友人にもお店にも迷惑かけすぎ。 お店の戸締りくらいちゃんとしなさいよ。責任感無さすぎでしょう。 と、驚くほど良いところがひとつもない主人公。 トムと出会い、自分を見つめなおしてからは多少持ち直しますが・・・個人的には時すでに遅しという感じです。 途中で、『トムはもしかして実在しないんじゃ・・・』となんとなく感じ取ってしまったのですが、やはりでしたね・・・。 まさかドナーだったとまでは気付きませんでしたが、よく思い返してみると、大ヒント伏線がありましたね。 映画自体は可もなく不可もなく。 後半、ハッピーエンドまでのラストスパートのスピード感と爽快感は素晴らしかった。 また、その最中、ふいに訪れる悲しい真相に心動かされたことも認めましょう。 そりゃケイトが生きている現在(いま)は、トムがあんなに行きたかった明日なんだから、不満なんか言ってほしくないですよね・・。 2人が絶対に結ばれることはない悲しい現実。ケイトの前半の人間性。中盤のちょっとダラダラ中だるみ。そして字幕はしょりすぎ。明らかに字幕つけられていない台詞が何度も出てくるので、そのたびに早戻しをしては吹き替えで確認する煩わしさ。 以上の理由から、ちょっと高得点はつけたくないです。 トムの『何者かになる必要なんてある?』のセリフは胸に突き刺さりました。 [DVD(字幕)] 5点(2025-06-03 03:00:01)《新規》 |
6. イエスタデイ(2019)
《ネタバレ》 ああ、うん・・、面白いんですけど、何だろう、こんなに胸躍らないサクセスストーリーもあるんだなと。 もうずっと借り物の楽曲で成功しているっていうのがひっかかってしまって。いや、もちろんそんなこと言ったら身も蓋もないんですけど。 そして主人公ジャックが予想もできないスピードで、事態はどんどん大きくなります。そして遂には、彼のキャパを超えてしまいましたとサ・・・ちゃんちゃん♪ いや、あそこでカミングアウトする勇気があるのなら、もっと早い段階でできただろうと。 これだけ大勢の関係者を巻き込んだ挙句のカミングアウトは、もはや責任放棄では? ジャックをプロデュースするのに、いったいどれだけの数の人間が動き、どれだけ巨額のマネーが動いたことでしょう。それなのに、『これ、ほんとは自分の曲じゃないんで、やめます。アップロードするんで、みなさん好きにダウンロードしてください。お金はとりません。』っておいおい。もう独断でそんなことできる立場じゃないでしょうに。 私には、終始主人公が『自分さえよければそれでいい』っていう無責任な人間にしか見えませんでした。 それにジャックは優しいというより、優柔不断なだけでしょう。 ジャックは意を決した顔をして、ホテルを飛び出す。エリーを追っかける。行ってしまう列車。かと思いきや、エリーは駅前のカフェに。さあいけ、ジャック、男を見せる時だ! そんなこちらの期待を再三踏みにじるジャック。結局自分の意思を何一つ明確にできないまま、エリーを置いてロスに戻ったのは最低でした。 かと言ってエリーを擁護する気にもなれず。 教師に戻ろうとするジャックを引き留めて、半ば強引に音楽を続けさせてきたエリー。つまり、彼が売れることを何より真剣に考えていたはず。それなのにいざ売れて、ツアーの付き人をお願いされたら断るエリー。・・そんなことあります?だってマネージャーでしょ? なんかもう、最初からエリーはついていく。事態が大きくなってびびるジャックがエリーに真相を打ち明ける。 エリーは言う。『私たちにはビートルズの楽曲を世界に届ける使命がある。2人で罪を背負っていきましょう。』 で、結局2人はそのまま結ばれちゃうし、アーティストとしても成功する。 それぐらい開き直った脚本のほうが、個人的にはよほど清々しいと感じます。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-06-02 03:29:15)(良:1票) 《新規》 |
7. ローン・レンジャー(2013)
《ネタバレ》 大コケしたのがよくわかります。 まずはコメディとシリアスのバランスの悪さ。 このストーリーに笑いはいらないでしょう。もっと復讐に燃えてほしいのに、やたらとコメディ挟むもんだから、笑えないどころか不謹慎にすら感じてしまいます。 そもそものストーリーがなかなかの胸糞展開。 主人公の兄とその仲間のレンジャーたちは、まさかの仲間の裏切りによって全滅の憂き目にあいます。皆殺しです。しかもコリンズがなぜ裏切ったのか、その理由は語られません。 更に、中盤から終盤にかけて、何の罪もない先住民たちが皆殺しにされます。しかも『お、ここから逆転劇が始まるのか?』と期待させておいてから、まさかの近代兵器登場で一方的な虐殺です。胸糞です。 ちなみに回想シーンでもトントの故郷の村が皆殺しにされています。しかも助けてあげたブッチとコールの手によって。1つの作品内で、先住民たちを2回も皆殺しに。とてもDisney映画とは思えません。 コールとブッチが裏で手を組んでいて、『銀』とその『輸送手段』を手に入れるため、邪魔者を次々と消していたわけです。極悪人です。騎兵隊のキャプテン・フラーまで、自分の罪(先住民虐殺)を隠蔽するため、コール達の側に立ってしまいます。 こんなとんでも野郎たち相手なんだから、主役の2人は有無を言わさぬ活躍をしてほしいのに、もう終盤まではだらだらだらだら。 早く2人で力を合わせて立ち向かってほしいのに、いつまでたってもいがみあい。 極めつけは、ブッチに復讐できる最大のチャンスが訪れたのに、あろうことか唯一の味方であるトントをスコップで殴って気絶させ、ブッチを助けるジョン。正気の沙汰とは思えません。それがおまえの正義かよ。 そもそもこいつはたいした戦闘力もないくせに、ずーっと甘っちょろいこと言っていて、それがまた腹が立つ。 ディズニー映画なので、もしかすると大人向けではないのかもしれません。ずっといきあたりばったりだし。 かと言って、子供が見るにはストーリーも人間関係もごちゃごちゃしていてわかりづらい。 こんな、どの世代が見ても楽しめない映画、コケて当たり前です。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2025-06-01 22:20:23)《新規》 |
8. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ゾンビ映画にこれだけの製作費をつぎこんでくれたのが嬉しいですね~。 そして主演はまさかのブラピ。 いや、この映画はいろんな意味でもうやばいでしょう。 という期待値MAXで鑑賞。いや、まさかその期待値を超えてくるとは。 この映画は『ゾンビ映画の激アツシーン詰め合わせ』みたいな豪華さがあります。 まずは大都市。街中で背後から突如迫ってくる暴走トラック。パニックスタート。つかみは完璧。 こんな状況なのに、のんきに動画撮影している人もいて、妙にリアルなのがまた良い。 拾ったキャンピングカーで脱出。 ぜんそくの娘のためにスーパーへ。もちろんそこもパニック状態。妻が暴漢に襲われ発砲。そこへやってくる警官。手を挙げるブラピ。ところがブラピの脇を通り過ぎ、スーパーの品へ一目散。言葉では説明せずに、この警官の行動だけで現状を一発で理解させる説得力。いいですね。最高の演出です。 更にはアパートでの籠城戦。 アパートからの脱出。 空母に到着。小休止。家族とはここでお別れ。 韓国の米軍基地へ。目的は『人類希望の星』を『感染源』に連れていくこと。 ところが到着早々、人類希望の星が誤爆で自爆。まさかの離脱にあんぐり。これからどーすんのサ。もう先の展開が全く読めません。 基地からの脱出。 エルサレムへ。 大都市の崩壊。 エルサレムからの脱出。 大型旅客機になんとか乗り込み、安心したのも束の間、お約束の『機内パンデミック』。 印象的だったのは、ブラピが『この飛行機の行先は?』と添乗員に尋ねると、『ここが目的地だったんです。』と答える添乗員。 そうでしょう、そうでしょう。エルサレムは人類最後の砦だったのかもしれません。 この人たちにとってもやっと安全な場所に着いたはずだったのに。 そしてラストは、まさかのスーパー逆転劇でミラクルを起こすブラピ。 この無双モードの爽快感。 こちらのサイトと私の妻の評価はいまいちのようですが、まちがいなく今世紀最高のゾンビ映画でしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2025-06-01 15:59:43)《新規》 |
9. THE BATMAN-ザ・バットマン-
《ネタバレ》 あまり面白くなかったので、その理由を考えてみました。 まずテンポが良くない。そして長い。 今までも3時間弱の映画を見たことはあります。長いと感じたものもあれば、その長さを感じさせない名作もありました。 今作は残念ながら前者。3時間はしっかり3時間と認識され、あまりに長い。あまりに長すぎて、3回に分けて視聴しました。 今作はその長尺に必然性を感じません。はっきり言えば無駄に長いだけ。そしてストーリーがごちゃごちゃしすぎ。 ヒーローエンタメに、ここまで複雑なストーリーが必要なんでしょうか。 それに複雑なだけでいまいち面白くないし。 複雑というか、難しいというか、もしかすると見せ方や演出が悪くてわかりにくいだけかもしれません。 殺される市長。捜査に乗り出すゴードン警部補。ゴードンから手助けに呼ばれたバットマン。 で、ここからヒーローものらしからぬ、ゴリゴリの推理劇へと物語は進んでいきます。 ・・・じゃあバットマンである必要ないやん、コナン君でもいいやん、くらいに思ってしまいます。 そんで殺人鬼リドラーに殺される側の人たちも、市長も含めみんな裏であくどいことやってきた悪者たちみたいでして。 なら自業自得じゃん。因果応報じゃん。リドラーは、やっていること、バットマンといっしょじゃん。 とゆう、身も蓋もない感想まで抱いちゃって・・・。 だから捜査を進めていくと、バットマンたちはリドラーじゃなくて、リドラーに狙われている悪の組織と対峙して、ドンパチやらカーチェイスやらをするっていう、もうわけがわからん構図が出来上がります。 アクションは適度にあるんですが、わかりやすい『バットマン』VS『ヴィラン』っていう対決の構図になっていないので、いまいち盛り上がらないのです。 やはり、ヒーローものには、もっとわかりやすい『悪』の存在が必要だと思いますよ。 あとバットマン、知能戦でリドラーにやられすぎ。こてんぱんじゃないですか。伊沢さんじゃないんだから、なぞなぞ解きまくってドヤってる場合じゃないですよ・・・。 そして、終盤のバトル一般人相手に弱すぎ・・・。 ああ、3時間もつきあったんだから、もっとカタルシスを感じさせて~。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-05-30 01:59:08)(良:1票) |
10. ジョーカー
《ネタバレ》 なんか暗い。重い。ダルい。 ジョーカー誕生秘話ってことで、楽しみにしていたのですが、なんだかとてもテンポが悪い。主に前半。 良く言えば、『丁寧に』『重厚な』ドラマを創りあげたのかもしれません。 ですが『重厚』というよりは『鈍重』といったほうがしっくりきます。それぐらい前半は出来事を並べているだけで、実はこれといったドラマがありません。 一番残念だったのは、ジョーカーならではの悪の才能の片鱗が微塵も感じられなかったこと。 彼がジョーカーとしてその才能を開花させていく物語だと思っていたので、これじゃあ肩透かしもいいところです。 そして苦言をもうひとつ。 現実と虚構が入り乱れまくっていて、わけがわかりません。 ジョーカーの妄想を、脳内世界を、私たちにも追体験させようとしていますか? どうやらアパートの黒人女性とのロマンスはすべてジョーカーの妄想らしいです。 じゃあ母を殺したのは?元同じ職場の人間を刺し殺したのは?TⅤショーに出てマーレーを撃ち殺したのは? 終盤、暴動の中、革命の象徴のように祭り上げられていましたが、次の瞬間には檻の中。いや、なんで?どこまでが現実? 見ている人のご想像にお任せしますってか? こーゆー映画ほんとヤダ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2025-05-27 01:42:23) |
11. バトルフロント
《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサムの良いとこ出てるわ~。 理不尽な暴力や数の暴力に対し、それを上回る圧倒的暴力ですべてをねじ伏せる。 これが見たかったんですよね~。 言いがかりをつけられては殴り倒す。 複数のチンピラに囲まれては殴り倒す。 腕を縛られちゃったら、蹴り倒す。 ジェイソン・ステイサムの正しい使い方だと思います~。 娘ちゃんも良い味出していました。 いじめっ子を返り討ちにするシーンからつかみはばっちりです。 そこから親同士の諍いへと発展。モンスターペアレンツ(ドーピング済み)の母親登場。こいつがやばいやつで、チンピラ兄貴にヘルプ出します。チンピラ兄貴は主人公が元インターポールであることを突き止めます。主人公に恨みを持つギャングに接触します。主人公の居所を教える代わりに、麻薬販売ルートを使わせてもらおうと取引します。これがおおまかなストーリー。 で、このチンピラ兄貴。登場シーンこそ、なんか悪のカリスマみたいなただ者ではない雰囲気だったのですが・・・。 どんどんはがれていくメッキ。ちんぴらはちんぴら。所詮田舎の小悪党。 この映画、わるいやつはいっぱい出てくるんですが、み~んな小者。 ジェイソン・ステイサムとはりあえる悪者は一人も出てきません。 娘というハンデを抱えても圧勝です。 でもそれでいい。 スティーブン・セガールの沈黙シリーズでスカッとできた人ならば、この映画でもスカッとできるはず。 終盤がずっと夜で、一番の見せ場であるクライマックスのアクションが非常に見えづらかったので、そこだけが大きくマイナス。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-25 22:44:07) |
12. ジャッジ!
《ネタバレ》 面白いかなぁ・・・これ・・・。 いや、面白くないだろう・・・。 まず前半が苦痛。 見ていてイライラする人間と、性格の悪い人間しか出てきません。 人物に魅力が無さすぎて、コメディなのに全然笑えません。 一番嫌いなのは、他でもない主人公、太田喜一郎。 口では随分正論を述べているようですが、それに見合った努力を主人公はしているのでしょうか。 良いCMを作るために勉強するとか、試行錯誤するとか、そーゆー描写が少しでもあれば応援する気になれます。 でも全くない。努力もしなけりゃ工夫もしない。 ただ流れに流されて、自分の感情ストレートに出してみて、結果それがたまたまうまくいっただけにすぎません。 それでも後半は前半に比べりゃ多少はマシです。 本来ライバル関係の審査員同士に、なんかよーわからん友情が芽生えちゃうのは嫌いじゃない。 そして、本当に良いCMをグランプリにするため、みんなで力を合わせる流れも好きです。 結果論とはいえ、太田喜一郎が審査会で出会った人たちに認められ、友情を育むラストは爽快ですらあります。 でもそれは、あまりにマイナス地点からのスタートだったため、相対的に後半がよく見えただけという気もします。 それにひかりが主人公にラストで恋心を抱くのはあまりに不自然だと思います。 『ビジネスパートナーとして、これからは一目置いてあげる』 くらいに留めておくべきだったと思います。 ま、一番の問題は、この映画の笑いのセンスが幼稚すぎて、コメディなのにすべりまくっているところでしょう。 [ブルーレイ(邦画)] 4点(2025-05-25 18:55:06) |
13. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 なんだか『ダイ・ハード』を思い出しますね~。 『ダイ・ハード』大好きだったので、この映画も最高に相性が良かったです。 それにノンキャリアの人間が腕っぷし一本で成り上がっていくっていうのは見ていて気持ちが良いものです。 有事が発生する前は、主人公に見向きもしないソイヤー大統領とキャロル次席特別警護官。 有事発生。ホワイトハウスの警備壊滅。そこへ颯爽と登場する主人公ジョン・ケイル。ソイヤーもキャロルも主人公を頼りまくり。 そんな場合でないのはわかるんですが、『来た!出世街道への大チャンス!自分を認めなかった愚民どもに思い知らせてやるぜ~』というわけのわからん高揚感を感じてしまうのです。 更には主人公の娘が良い味だしているんだ~。 娘のエミリーがトイレに一人で行っている間に起こるテロ。そこからエミリーはエミリーで、ひとりこっそり動画を撮りながら、それをYouTubeにアップロードしていきます。なんかこのイマドキの戦い方が良かったです。武力を持たない子供ならではの戦い方。 そー言えば『旗振りの話』とか、『大統領への質問をYouTubeに』とか、プロローグに出てきた話題が結構伏線になってますね~。 ソイヤー大統領と主人公が、身分も違えば境遇も違うのに、力を合わせて危機を乗り越えていくのも凄く良い。 2人が軽口を叩きながらも、なんだかんだと襲撃者たちを一人、また一人と返り討ちにしていくのがスリリングながらも爽快。バディものとしての面白さも光ります。 序盤のサプライズとして、警護隊長マーティンの謀反。そして終盤にもうひと波乱。さすがに裏切者が多すぎて笑っちゃいますが、面白いストーリー展開です。 ひとつ難を言うならば、あまりに多すぎる登場人物達でしょうか。 限られた時間のなかにあまりにも多くの人を出しすぎたため、存在が希薄になってしまったひとたちが出てしまったこと。 なかでも副大統領御一行様の扱いの雑さ。 本来であれば、エアフォースワンが副大統領もろとも撃墜されるなんて、とんでもない悲劇。 ところが次の瞬間には、『じゃあ、次の大統領はあなたね。』って。 ありえないほどあっさりと、このイベントは流れていきます。 尺の関係上次へ次へと進んでいくのは致し方ないことかもしれませんが・・・! こんなにあっさり流すくらいなら、もう副大統領御一行様とそれに付随するイベントはまるまるカットしても良かったんじゃないでしょうか。 副大統領より、ホワイトハウス大好きなツアーガイドのほうがよほどキャラ立ちしています。 ラストは1ミリも予想を裏切らない大団円ですっきり。 こーゆー予定調和なら大歓迎です。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2025-05-24 03:07:22) |
14. エリジウム
《ネタバレ》 エリジウム、まるでガンダムに出てくるコロニーみたいですね~。 ニール・ブロムカンプ監督は、実はガンダム見たことあったりするんですかね~。 さて、『第9地区』の監督さんですから、かなり期待して見ちゃったところはあります。 エイリアン出てこなくて残念。 でも『死にたくないから、命をかけてエリジウムを目指す』という単純明快なプロットが最高に良いです。 最近のSFらしからぬ、このわかりやすさ。 やっぱ映画と言うのは、限られた時間でひとつの物語を見せきらないといけないわけですから、『わかりやすさ』っていうのは非常に重要なファクターなのかもしれません。 わかりやすければ、人物に感情移入しやすくなります。 わかりやすければ、作品世界に没入しやすくなります。 昔の映画はわかりやすいのが多かった。 この監督さんは、昔の映画の良さと最新の映像技術を融合させた、実はトンデモ素晴らしい監督さんなのかも。 作中の四大悪、選民思想デラコート、狂人クルーガー、利益至上主義カーライル、名もなきパワハラ上司、このうち3人にしっかり天罰を与えてくれるのが良い。願わくば、パワハラ上司も相当嫌なやつだったので、何かしらの報いを受けさせてほしかった。 劇中、さまざまなウェポンが出てくるのが楽しい。 お気に入りは、体にくっついて爆発する爆弾と、レーザーを無効化するシールド。 きったない世界に光るレーザー兵器。最高です。ちょっとスターウォーズみたいですよね~。 そんななか、従来の重火器やサーベルまで活躍しちゃうもんだから、武器の見本市みたいで楽しい。 マット・デイモンは大好きな役者さんですが、どーしてもジェイソン・ボーンのイメージがあるので、変に期待しちゃいますね。 ま、もちろん今作での戦闘能力は普通なわけで、最後まで痛々しい姿ばかりでした。 ラストはちょっと残念な結果ではありましたが、自分の命とひきかえに愛する人の娘を救ったわけですから、ある意味ハッピーエンドかな。 でも主人公死んだのに、娘が助かったからって、フレイが満面の笑みで幸せそうにしているラストになんかもやる・・・ [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-22 03:22:51) |
15. 心が叫びたがってるんだ。(2015)
《ネタバレ》 予想の何倍も良かった・・・最初のうちは・・・。 もうめっちゃいい映画、共感しまくり、・・・・最初のうちは・・・。 ヒロイン成瀬の両親がまじでクソ親で毒親。すべて自分達が悪いのに、何を全部娘のせいにしてんねん。最低です。 ・・・という気持ちからスタート。当然成瀬を応援する気持ちで物語は始まるわけです。 そしてヒロインを支えるもう一人の主人公、拓実。こいつがいいやつなんだ~。『ふれ交』の実行委員、仁藤と田崎も最初は反発しながらも、次第に4人は一枚岩になっていきます。そのプロセスは青春もののエッセンスがこれでもかっていうくらいつまってて良いです。 脇役たちも良い味出しています。 最初は乗り気でないクラスメートたち。 でも実行委員の4人の友人たちが協力を名乗り出ると、少しずつクラスメートたちも協力的に。 定番ですけど、こーゆーノリ好きです。 そして拓実は言う、『成瀬の本当に言いたいことを歌に乗せよう』 とても良いです。感動的です。ベタで王道だけど最高です。 とまあ、ここまでは良かったんですが、問題は恋愛問題ですよ。 終盤になって。なんか恋愛動き出して。 いや、別にそれは良いんです。恋愛パートあったって。それ自体に反対はしません。 その直後ですよ。 拓実が自分に恋心を抱いていないとわかった成瀬、まさかの『ふれ交』当日ドタキャンという暴挙に出ます。 正気を疑います。 それはないわ。 これだけの人を自分の都合に巻き込んでおきながら。 ラブホの廃墟でどれだけ拓実と成瀬の心の交流描かれたって、全然入ってこないんですよ。 ミュージカルのほうが気になっちゃって。 なぜなら私は常識と良識がありますからね。 つまり、そーゆー至極まともな人にとっては、最後大きく落胆させられること間違いないのです。 このシナリオ書いたひと、『自分達さえ良ければそれでイイ』って思ってますか? ついでに言うと、田崎のラストの告白はマジで蛇足。 メンヘラ女と粗暴な田崎じゃ絶対不幸になるから、やめときな。 [DVD(邦画)] 6点(2025-05-20 02:41:12) |
16. スパイ・レジェンド
《ネタバレ》 安っぽいB級のようなタイトルで、だいぶ損している気がしますねぇ・・・。 最近小難しい映画をみると、脳が知恵熱出してきます。 邦題の軽さとは裏腹に、なかなか複雑なお話。 で、オープニングで主人公メイソンのほうかと思ったら、デヴェローのほうかい。 ちょっと備忘録も兼ねて、ストーリーとキャラの整理を。 元CIAデヴェロー、元同僚のハンリーから恋人ナタリアの危機を知らされる。 ナタリアをロシアから脱出させるため、車で拾う。その直後、ナタリア射殺される。射殺したのはCIAの元部下メイソン。命令を下したのはCIA幹部ワインスタイン。 デヴェロー、怒ってその場にいたCIA職員複数名射殺。メイソンだけ見逃す。 ナタリアから死ぬ間際に託された、ロシア次期大統領候補フェデロフの秘密の解明にデヴェロー動く。 その秘密と言うのはフェデロフの弱み。 その弱味を握るのがミラという難民。 ミラを知っている女性がアリス。 アリスに接触しようとする記者。 なぜかアリスを殺そうと狙うロシアの女殺し屋。 アリスの身柄を確保しようとするCIA。 と、デヴェロー。 みんなでアリスの取り合い。 そのアリス、実はミラ本人。 その謎、『フェデロフとCIAがチェチェンの民間ビルを爆破してチェチェン紛争を引き起こしたという事実』 更には『フェデロフと共謀していたCIA職員がワインスタイン』 ・・・・でも本当はワインスタインではなく、ハンリーその人であった・・・。 ・・・もうついていくだけでやっと。 何度も何度も『早戻し+吹き替えへの変更』を繰り返し、なんとか理解した次第です。 だからこの映画を楽しむ余裕があったかといえば、ちょっと自信がない感じ。 まあ、面白かったんですけどね。ちょっと疲れました。 オルガ・キュレリンコはとても魅力的でしたよ~。 イライザ・テイラーや、CIAの女職員も、みんな美人でした~。 女性キャストは軒並み好印象でした。 さて、気になった点をいくつか。 ミラがフェデロフ暗殺を躊躇するのは、さすがに不自然じゃないかな。そこで躊躇するような人が、ここまで思い切った行動には出ないでしょ。ミラがフェデロフに受けた仕打ちを考えれば即殺すでしょ。 結局最後はフェデロフ死ぬことになるけどさ、この悪党にはもっと酷い死に方を用意してほしかったものです。 デヴェローがメイソンの彼女の大動脈切るのはやりすぎ。サラは性格の良いお嬢さんだったのに、ひどすぎます。 で、サラにそんなことをされながら、CIAを裏切ってまでデヴェローの肩をもつメイソンはCIA向いてないと思います。私情に走りすぎだよ。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-19 01:01:54)(良:1票) |
17. ゴースト・エージェント/R.I.P.D.2
《ネタバレ》 1作目に比べると、ややテンポが悪くなった2作目。 前作の続編かと思って楽しみにしていたのですが、まさかの前日譚。 前作のロイじーちゃんが、R.I.P.Dに入会したストーリー。 今回はウエスタン。相棒はジャンヌ・ダルク。 中世の騎士のような恰好をして、『ジャンヌ』と名乗ったときは「おっ!まさか・・・!」とわくわく。 ところがこのキャラほとんど出オチで、その後活躍らしい活躍をしてくれません。せっかくの剣だって全然振ってくれません。なんのためのジャンヌ・ダルクなのか。 中世の騎士と西部のガンマンっていう、最高にエキサイティングな組み合わせなのに、そんなおいしいキャラ設定がものの見事に活かされていません。これにはがっかり。 そもそも前作に比べてアクション少ない。 悪霊の親玉がダラダラと前口上を述べるシーンがやたら多く、かったるい。 更には前作にあった、主役2人のかけあいみたいなものもほとんどなく、バディものとしての面白さもパワーダウン。 やたら夜のシーンが多く、薄暗い。 街の住人がみんな咳こんでいて辛気臭い。 前作にあったノリや勢いやスピード感や派手な演出がなくなっちゃって、なんとも物足りない作品に仕上がちゃってます。 終盤、地獄の門とやらが開いて、地中から悪霊たちがわぁーっと出てきたときの映像は良かったのですが、ほんと良かったのはそこだけ。 ラスボスとのバトルなんて、まるでどっかの戦隊ものみたいで、ダサいのなんのって・・・ [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-05-17 23:01:10) |
18. ゴースト・エージェント/R.I.P.D.
《ネタバレ》 これはまんま『メン・イン・ブラック』ですねー。 こーゆーノリの映画は大好きです。じゃんじゃん作っちゃってください。そっくりだったいいじゃない。面白ければなんだっていいんです。 映像のスピード感が良いですね。 中盤の悪霊たちとの追いかけっこや、終盤のカーチェイスなど見所満載。 特にカーチェイス良かったです。 降り注ぐ瓦礫と車。それをかいくぐりながら、悪霊たちとカーチェイスバトル。真面目な映画では到底お目にかかれないような映像が楽しい。 『メン・イン・ブラック』と同じように、こちらもバディもの。 トミー・リー・ジョーンズに比べると、ジェフ・ブリッジスはちょっとうるさいかな・・・。 それに、冒頭でいきなりニックが死んじゃうのが、どうしても作品に暗い影を落としちゃいますね。 深刻になりすぎないように、コメディテイストに工夫はされていますが、生き返ることはないみたいだから、どー頑張ってももう一度ジュリアと添い遂げることはできません。それが序盤から大前提としてあるものだから、能天気になりきれないもどかしさがずっとあります。 いっそ某マンガみたいに、一定のノルマを達成したら生き返るとかでも良かったんじゃないかな。 ラストでジュリアが死にかけて、『あ、このままジュリアもゴースト・エージェントとなっちゃうパターン?その方向でハッピーエンド目指しちゃう?』と期待しちゃったのですが・・・・そこは助かるんや・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-16 22:27:42) |
19. メイズ・ランナー 最期の迷宮
《ネタバレ》 トーマスの血を調べてみたら、ウイルスを破壊する免疫を持っていました。 あらー、こんなところに探していた答えがあったのね~。と、ゆーことだから、トーマス、戻ってきて~。あんたが戻ってきたら、ニュートも助けられるから~。 ・・・・みたいなお話。 いやいや、だったら『1』から続く今までのお話はすべて茶番ですよ。 トーマスはもともとWCKDという研究機関側の人間だったわけだからさ。自分達の血に免疫があるかどうかなんて、普通まっさきに調べるでしょう。 いや、百歩譲って、実は調べていて、でもその時にはまだ免疫はできてなくて、1作目の迷路のプレッシャーのおかげで免疫ができたと仮定しましょう。 ・・・・だとしても2作目の序盤で、いくらでも採血ぐらいできたでしょーが。 いや、むしろあんたたちが本気でワクチン作ろうとしているんなら、採血は最優先事項でしょうがよ。 ・・・あれ?2作目の冒頭で、採血されてたシーンがあったような・・・。 ・・・・・・いや、もう深く考えるのはやめよう。なんか、そーゆー映画じゃない気がする。 どちらにしろ、大きな穴が開きまくったシナリオはとてもほめられたものじゃございませんが、映画はなんか面白いんです。 近未来都市が出てきたときは『おっ!』と胸躍りました。 一部の特権階級だけが住むことを許されたユートピア。その文明が、繁栄が、安全が、いつ崩されるのか想像しただけでワクワクしちゃいます。(ハァハァ・・・(;´Д`)) そんなサイコパスな私のお願いを聞き届けてくれたのか、見事に壁は崩され、虐げられた人々が暴徒して雪崩れ込んできます。 ・・・なのに、なんか盛り上がらない。なぜだ。何が足りない。 そう、一般人の姿が見えません。そしてゾンビも。 こーゆーパニックを一番盛り上げてくれるのは、いままでのうのうと安全な場所で暮らしていた一般人のみなさまなのに~。 そして肝心なところでゾンビくんたちも出てこない~。ここが一番の見せ場でしょ~。 あ、何度も言いますが、映画は面白かったですよ。 面白かったけど、最後にこれだけは言わせてください。 テレサ、あんたはちょっと頑張ればじゅうぶん助かったでしょ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-16 02:23:14)(良:2票) |
20. ロマンス(2015)
《ネタバレ》 出だしこそ面白かったんですけどね。 大島優子はかわいいだけじゃなくて、ちゃんと演技ができるから良いです。 冒頭の、『仕事ができる車内販売員』がまず好印象。 このままお仕事ドラマでいくかと思いきや、なぜか初対面の万引き犯と母親を探す旅に出ることに。 う~ん、万引き男を捕まえるくだりまでは面白かったんですけどねー。 母親を探す旅に出てからはちょっと退屈だったかなぁ・・・。 思い出の地に赴くたび、差し挟まれる回想シーン。最初のうちこそ、見てるこっちまで切ない気持ちになっちゃって(なんか子役の女の子がうまくて!)、めちゃめちゃ感情移入しまくっていたのですが。 同じような回想シーンが何度も何度も出てくると、『ああ、またか・・・』という気持ちに。 感動が薄れるだけでなく、話のテンポも遅くなっちゃう。 ミステリーでもない限り、回想シーンを多用するのはあまり好きではありません。 それと、今作の大倉孝二演じる桜庭のキャラがちょっと苦手。 とゆーか、彼の演技が苦手なのかな。あまりに演技演技していて、劇中彼だけ浮いている感じがします。 それに万引きをして迷惑をかけておきながら、仕事中の主人公を勝手に連れ出すなんていう非常識極まりない行為が笑うに笑えず。 あのできない同僚1人車内に残して、主人公仕事クビになったりしないか、余計な事が気になって仕方が無かったです。 小道具としてのコイン。 人生において、何かしらの選択の場面でコインを使う桜庭。 でもこれさ、『表が出たら○○する』って先に言っておかないと。 どーするつもりかわからないのに、コイントスだけ見せられても。 はちこの『それ表だよ。数字が書いてあるほうがウラ』発言だって、今までの選択が全部ひっくりかえるっていうプチサプライズのはずなのに、見ているこっちは具体的に表でなにして、で裏でなにするつもりかを知らんから、何も驚けない。 そーゆーところがすごくもったいないです。 [DVD(邦画)] 4点(2025-05-15 02:39:21) |