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プロフィール
コメント数 22
性別
自己紹介 点数の基準として
「ソナチネ」10点
「昭和残侠伝 死んで貰います」5点
「死霊の盆踊り」0点
としております。
なお5点と0点は名誉点としており、
事実上の最低点は1点としております。

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1.  必殺!Ⅲ 裏か表か 《ネタバレ》 
カネに翻弄される人々を描いて凄まじい虚無感。本作は主水たち仕事人の相手が単なる悪人集団と言い切れないところが陰惨さを増加させてますね。幕府に叱責されてるシーン、彼らもまたカネに支配されてるのだという事実。意見の違いが果てしのない殺し合いとなる救いのなさを描写する工藤栄一監督らしい緊張感のある美しいカットと迫力満点の殺陣。敵も味方もみんな死んでしまって終わるではと思いました。クライマックスの殺伐とした展開の果ての主水の必死のぶった斬りは圧巻。 中盤の奉行所に見捨てられ心が折れそうになるもグッと耐えて生き延びる主水、秀との少なくもしっかりとした言葉のやりとりをする主水、女にデレデレな主水、主水の様々な顔を見られて満足。でも一本の映画としては明らかに色々端折りすぎですね。成田三樹夫どーなったのよ?上映時間の問題があるとはいえ勿体無さ過ぎる・・・・・・完全版は絶望的なのでしょうかね。
[DVD(邦画)] 8点(2015-02-09 20:37:03)
2.  ザ・シークレット・サービス 《ネタバレ》 
なんとなくまあまあの内容を予想していたら予想以上にまあまあの内容で、「いや~ええもんみたなあ」と満足できました。マルコヴィッチが凄いというのは事前情報として知っていたのですが、それでも人物設定の面白さや変装しまくりでの変な風格には驚き、マルコヴィッチの現在の姿の写真作ってるところなんてマルコヴィッチで遊ぼう!コーナーみたいで思わず笑いが。しかしイーストウッドの役とマルコヴィッチの役の対比はシリアスで、意外に考えさせられました。アメリカの光と影。イーストウッドのラブロマンスが余計なようで、なかったらエンタメとしては重すぎになってたかもなと思わなくもなかったり。 クライマックスの、マルコヴィッチの暗殺未遂からの大統領退避の流れ、あそこは素早くて緊迫感が漲っていてとてもかっこよかったです。 いや~ええもんみたなあ。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-07-17 00:26:35)
3.  許されざる者(1992) 《ネタバレ》 
最近イーストウッドの出演作、監督作を観始めてその流れでこれも鑑賞。 些細な事(彼にはそうは言えないか?)から暴力が振るわれ、連鎖が起こり、否応なしに巻き込まれた人々が次々に死ぬなんて、画面も暗けりゃ話も暗い。脚本が凄いのか、一連の暴力沙汰への登場人物の巻き込まれ方と末路が生々しい。他の選択肢があるかもしれないけど現状や信念からそれはできない、みたいな。それぞれの過去への言及も含みがあっていい。どれが本当の事でどれが嘘なのか。おおよその見当はつくけれど、全てがはっきりとは断定できない。面白いキャラだがあっさり退場しちゃうイングリッシュ・ボブは象徴的。リチャード・ハリス、もっと見たかったなあ。 人はみな罪人、みな許されざる者。だけど一方で善や正義の顔も持つ。 なんだか自分がこの映画を全然咀嚼しきれてない感じが凄くするので、時を置いてまた観たいです。イーストウッド監督作、癖になってきました。
[DVD(吹替)] 8点(2014-07-14 23:35:23)
4.  アナと雪の女王 《ネタバレ》 
3D版を鑑賞。人物や物の質感にはここまできたのかとそれだけでワクワクできました。3Dに合った演出もこなれてて心地よかったです。全体的に話が駆け足でちょっと荒っぽいかなあ。でも話の骨子はしっかりしてるし、子供も飽きずに観られるようならこれでいいのかも?後半ミュージカルシーンが控え目になってしまうのはちょっと残念でした。前半の畳み掛けるような音楽がとても良かったので。雪の女王様が雪山で歌うシーンは爽快な中に悲しみがあるのが好きです。まず自分を肯定する事。それはとても大切で、それもとっても難しい。でも更に・・・と話が進んでいく為にあの歌があるんですねえ・・・誰も悪くないのに苦しんでいる人達とその周囲の人達へのメッセージも込められているように思えました。そして雪だるまのオラフ!うざ可愛いかった!彼の行為も立派だなあ。荒っぽさはあるものの、素敵な映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2014-04-16 11:47:25)(良:1票)
5.  怪物團 《ネタバレ》 
リバイバル上映時にカルト映画だということで鑑賞。女に騙されてデレデレとバカ面になるハンスがとにかく情けなくて、「目を覚ませよ!お前の事を想ってる人がいるじゃないか!」と変に熱くなってしまった思い出深い作品です。バカ面さらしまくりな彼が騙された事にようやく気づきつぶやいて見せる表情と、彼を騙した女がパーティで仲間と認定されて見せる表情の憎悪剥き出し、とても怖かったですねえ。この二つの表情が個人的に本作のハイライトでした。人間とは恐ろしい生き物なんじゃ、と救いの無い所にヒロインの健気さが投げかける光。助かった。騙される男のしょうもない姿と憎悪を見せ付けられたままで終わらなくて良かったです。ハンス、彼女を大事にしろよ。
[映画館(字幕)] 7点(2014-02-28 22:55:00)
6.  だいじょうぶマイフレンド 《ネタバレ》 
原作未読。観る前にあらすじ読んだ時は、ストーリーは結構まともで他が駄目な映画なのかな?と思いました。甘かったと猛省しております。 適当極まる場当たりな展開と素っ頓狂なやり取り(「頑丈なんですね」がお気に入り)の中繰り返される金玉金玉と言ったりのほんっとにしょーもないのに伏線と設定に関係してる下ネタ、演技でなくてやる気ないだけではないの?というピーター・フォンダなど脱力要素にほぐされて強制的にリラックス体験。なんて憎めない映画!根津甚八と岸辺一徳をますます好きになったのでお得感あり。この映画から勝手に奪い取ったメッセージそれは、いきていてもだいじょうぶマイフレンド。
[DVD(邦画)] 0点(2014-01-26 18:48:05)
7.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
IMAX3D字幕版で鑑賞。冒頭の長回しからなんじゃあこりゃあと大ショック。映像のみならず効果音や音楽、俳優の演技もきっちり。そんな中、個人的に衝撃的だったのはストーリーでした。まさかこんなに寓意に満ちた話に仕上げてあるとは思っておらず、感動。サンドラ・ブロックの胎児のポーズやジョージ・クルーニーによるサプライズの一つである奇想天外な帰還シーンの彼の言葉に象徴されるように、この映画、ベタやクサさを恐れない潔さが貫かれているところが良かったです。ラストのサンドラ・ブロックの一連の動きからのドーンと出てくるタイトル!参りました。9点に僕好みの映画だった事を考慮して10点とさせて頂きます。あとパンフレット掲載のインタビューのジョージ・クルーニーがまた男前。参りました。どこまで男前なんだこの人・・・
[映画館(字幕)] 10点(2013-12-28 21:54:34)(良:1票)
8.  幕末太陽傳 《ネタバレ》 
大変に面白い映画でありました。ちょっと信じられないくらい凄い。粋なスピード感で押しまくるのかなと思ってたらフッと翳りのある場面が挟まれたり、抑揚のつけ方が抜群。落語ベースの喧騒の中で段々と集約していく物語の構成も素晴らしい。フランキー堺最高!ビシッと決まったセットやダイナミックなカメラワークにも目を引かれました。観賞後に幻のラストの事を知って、残念至極。そっちの方のラストを観たかったな。それで9点にしようかと迷いました。でもやっぱり10点!!
[DVD(邦画)] 10点(2013-12-19 00:17:37)
9.  どん底(1957) 《ネタバレ》 
原作未読。役者の演技が皆キレッキレで名演の応酬の群像劇ときたもんだから、私の五臓六腑に染み渡る様でございました。長屋からみんなが出て行ってふっと無人になり、人が入ってくる、あの間が良い。ラストの締めが悲しくもかっこいい。他人様から見たら只のつまらない嘘でも何でもすがるものがなきゃ生きていくのも辛いのよ。といってただすがるだけでどうにかなるでもない。黒澤映画の底に流れるものの一面を見た思いです。時を置いてまた観たい一本。
[DVD(邦画)] 8点(2013-12-13 07:31:20)
10.  しわ 《ネタバレ》 
出だしから認知症が進んでいる主人公と同化させられる様な演出にドキッとさせられ、認知症による妄想や時間感覚の混乱を見事に取り入れた演出と脚本で登場人物達にすんなり感情移入。流れはスムーズなのに伏線にも余念がない。こりゃ凄い。主人公の認知症が進行する過程で、以前言った事を忘れてまた言うくだりは観てて切ない。途中出てくるわめく女があんな重要な所でああいう形で再登場とかは、うまい。あのやり取りは感動する。あそこではその前の感動的な雲のエピソード(なんだかジブリっぽい)を重ねてあり、観る側に自然と想像が生まれるのもお見事。 養護施設内の老人達の、何重もの意味で人生の終わりを前にしてのサバイバル。主人公の認知症をパッと治す新薬も出てこなければ、彼を施設に入れた家族が迎えに来たりもしない。それどころか主人公の症状も状況も、泣いたり笑ったりの人間模様の中どんどん悪くなっていく。これだけなら本当に暗い映画で、私はそういうのもそれはそれで大変素晴らしいと思うのだけれども、本作は終盤に怒涛のカウンターを決めてくる。感じさせられ考えさせられ希望が残る、素晴らしい映画でした。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-04 21:09:20)
11.  血の祝祭日 《ネタバレ》 
動かないカメラとほんわかと間延びした会話がエド・ウッドの映画を想起。この手の映画好きにはたまりません。しかしエド・ウッドの映画よりはテンポが良いですね。もろに低予算な作りなれど、豊富な殺しと人体破壊の残虐さ、殺人鬼役の俳優の不気味さが気持ち悪くて心地よし。渋めの外見とは裏腹にボンクラ気味キャラの刑事も本作のヘンテコムード醸成に寄与。終盤は突然ブラックなアメリカンジョーク連発と最後まで見所が多かったです。刑事さん、帰っちゃ駄目だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 12:41:52)
12.  仇討崇禅寺馬場 《ネタバレ》 
く、暗い・・・恐ろしく悲しく、また美しい。 ある二人のつまらぬ「虚栄」によって生まれた諍いが仇討ちを招き、仇討ち騒動が更に多くの人々に悲劇をもたらし、その中心に置かれてしまった大友柳太朗はアイデンティティが崩壊、生きる事も死ぬ事もままならなくなり狂気へ沈み込んでゆく。どんどん過激になる凄絶な演技、怖いです。一方で画はさすが綺麗で、台詞のやり取りも粋。 伝染病の様に広まり深まりゆく悲劇もお馴染みの群集シーンによって彩られ、ああこの監督の映画だなあと思わせてくれます。抗いがたい陰鬱な魅力に満ちています。僕は好きですね。。。
[映画館(邦画)] 9点(2013-10-20 18:16:21)
13.  日本海大海戦 海ゆかば 《ネタバレ》 
戦艦三笠の乗組員、特に軍楽隊の人間に的を絞っており、東宝の「日本海大海戦」や兄弟作といえなくもない「二百三高地」とはまた違ったつくりなのが面白いです。序盤で「二百三高地」の映像がはさまれるのに配役が異なるものだから若干混乱させられました。ナレーションが仲代達矢なのには微笑。演出や撮影が淡白で物足りないところが多いのと、音楽がとても重要な話なのに全体的に「二百三高地」より音楽が印象に残らなかったのは残念です。ストーリーの構成と、終盤の日本海海戦の迫力、意図的なわけのわからなさ具合は白眉。こういうやり方もあるのだなと感嘆しました。
[DVD(邦画)] 6点(2013-09-02 15:58:31)
14.  零戦燃ゆ 《ネタバレ》 
零戦と出会って海軍で頑張る事を決意した青年二人と零戦が縁で彼らと出会った少女、そんな三人の青春物語、という主軸は素敵ですね。 ここに焦点をきっちり当てていたらかなり面白くなったかも? 残念な事にこの映画のストーリーは色々な所に色気を出してしまっており、散漫です。 大局的な戦争の推移、技術担当者達の苦悩、戦闘機隊の戦いといった各要素はどれもそれだけで非常に面白いものです。 しかし詰め込みすぎの結果かみ合わずに上っ面をなぞっているだけになってしまい、青春物語の部分の魅力すら削いでしまっています。 本作では豪華キャスト陣は完全に裏目。顔見せ程度に名優、スターが何人も出るものだから散漫さに拍車がかかってます。 かっこいいシーンは結構あるのに無粋な事がされているのも疑問です。 特撮の空中戦の最中に記録映像とおぼしきものをポンポン差し込むのはギャップありすぎで興ざめですし、 ラストからスタッフロールにあれだけ良い画をもってきながらぶつ切りで終わってしまうのもがっかりしました。 「風立ちぬ」の補完としては特に前半に面白い部分がありました。 舛田&笠原コンビの、惜しい、本当に惜しい映画です。
[DVD(邦画)] 4点(2013-08-30 21:52:20)
15.  バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 《ネタバレ》 
バットマン映画と思ったら延々痴話喧嘩をやってるゲイ映画でした。恐るべしジョエル・シューマカー監督。ゲイ映画なのは良いとしても、バットマンまた配役代わってるしシュワちゃん役にはまってるのに今一目立たないし散々です。前作好きだったので残念度アップ!
[DVD(字幕)] 3点(2013-08-26 19:42:43)
16.  風立ちぬ(2013)
宮崎駿監督、行き着くとこまで行っちゃいましたね。好きなものや言いたいことを目一杯詰め込んだ……遺言状?以前から顕著だった構成力の喪失や声を当てる人の意固地な選び方、自身のやった事の焼き直しなどがこの作品では何故か奇妙にもうまい具合に混ざり合い、全編にわたって独特の雰囲気を感じさせてくれました。良い映画かときかれるとう~ん、好きかときかれると好き!、そんないびつで心惹かれる映画です。
[映画館(邦画)] 7点(2013-08-26 19:26:12)
17.  バード(1988) 《ネタバレ》 
ある程度前知識がないと厳しい可能性が高く、知っていても楽しめるとは限らない作りだと思います。わかる奴らにわかればそれでいいという頑固オヤジスタイルの映画ですね。長いし。バードやビバップを知る事のできる伝記映画ではなく、知っている人達が楽しむファンムービーの様に感じました。観ている内に、劇中レッド・ロドニー達がバードと南部を巡る様に、バードと心の旅を共にしているような気持ちになりました。これはロードムービーなのかな。数多く観られるライブシーンはいずれも素晴らしかったです。ウィテカーすごい!
[DVD(字幕)] 7点(2013-08-24 19:59:12)
18.  模倣犯 《ネタバレ》 
観客をバカにする、ふざけまくるということを表現した映画なのかなあと思いました。監督特有のシュールな空気がうまく表現されている箇所は面白い。しかし単に退屈な部分が相当多くて参りました。引っ張った挙句の首ポーンは爆笑。あそこのところは山崎努の台詞がとってつけたような白々しいもので彼が大根役者に見えてしまったのも笑えました。中居君の演技は映画の軽薄さと合っていて良かったです。
[DVD(邦画)] 2点(2013-08-05 10:50:55)
19.  デビルマン 《ネタバレ》 
子役や鳥肌実の演技などごく微かながら良い所はありました。まさに焼け石に水。あとは率直に点数のみつけさせていただきます。
[映画館(邦画)] 1点(2013-08-05 10:33:03)
20.  博奕打ち 総長賭博 《ネタバレ》 
かっこつけすぎだぜい!と言いたくなるほどの撮影、カットに惚れ惚れ。 仁侠映画というジャンルのルールを逆手にとったストーリー展開の隙のなさにメロメロ。 ラストで主役の鶴田浩二に突きつけられるナレーションの無情と、鶴田のあの行為。音楽の入り方のタイミングの巧妙さ、名和宏が他の映画と比して抜群にかっこ良い等の役者の見せ方。もがけど沈んでゆく鶴田の姿には監督、脚本家、主演男優の方向性の一致を見たり。と、もう10点!と言いたい映画です。 だがしかし、私はこの映画に10点つけられんとです。堪忍です。何故か。全く個人的な理由によります。この映画の悪役である金子信雄の顔芸が気になってしかたないのです。彼が出る度もうあの顔芸が気になって気になって、映画の本筋から脱線したところで楽しんでる自分がいるのです。仁義なき戦いだと脱線しないんですよねえ。ごめんなさい。この映画も金子信雄も大好きです。差し引いても9点。
[映画館(邦画)] 9点(2013-07-31 21:49:07)
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