1. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
押井の世界観が最もポップな形で提示されている作品だと思う。そのバランス感覚がとても面白い。終わり方も最高で、アニメ映画の私的ベスト5に入る。 [映画館(邦画)] 9点(2017-10-10 13:45:25) |
2. 動くな、死ね、甦れ!
《ネタバレ》 パワフルに振り切った「大人は判ってくれない」。社会の不条理や濃厚な死の香りが漂う画面に釘付けになりました。ラストシーンの「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」レベルのメタ演出は不思議と印象に残ります。 [DVD(字幕)] 6点(2017-01-17 04:20:46) |
3. ランブルフィッシュ
いまいち話に乗れなかった。ミッキー・ロークの雰囲気はとても好き、街の雰囲気も日本人が思い描くアメリカの田舎町って感じで良いんだけど……。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-12 23:59:25) |
4. フィツカラルド
社会に認められるための通過儀礼が山登り。中盤まで冗長にも程があるので見続けるのがしんどいけど、山登りのシーンは忘れられない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-12 23:35:47) |
5. 欲望の法則
常に優位に立つことで恋愛をリードしてきた映画監督が初めて命令される側に回ったことが特に生かされないのが残念。 [DVD(字幕)] 5点(2016-05-31 00:52:08) |
6. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 トム・コンティが何言ってるのか全然わからなかった……デヴィッド・ボウイが坂本龍一にキスした後の例のショットはとても良かったのですが、彼らの友情がいまいち理解できませんでした。トム・コンティとたけしの友情が普遍的なものだったのに対して、ちょっと難しい。 [DVD(邦画)] 6点(2016-05-24 08:22:12) |
7. メイン・テーマ
嫌いにはなれないけど、賞賛することもできないという微妙なラインですね。森田芳光らしい映画文法の破壊活動じみた演出(俳優の素人演技やセリフと口の動きが合わない編集、意味不明なワンカット挿入など)は好きなんだけど、いかんせん話が面白くない。ロードムービーの難しさはエピソードを羅列していく時のバランスの取り方だと思うけど、森田監督はバランスを壊してなんぼの人だから、題材と監督がミスマッチかな。 [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-30 20:31:03) |
8. パリ、テキサス
《ネタバレ》 これまでの人生で、マンガや映画、ドラマ、ノンフィクション・ドキュメンタリーなど様々なものに泣かされてきたけど、本作では本当に身体が枯れてしまうんじゃないかと思うほど泣いた。涙をながすことと自慰行為をイコール視する人がいて、彼らの意見には膝を打つ部分もあるんだけど、本作で私が流した涙は人間の根本に関わる涙だったと思う。息子との再会によってようやく人生と、過去と向き合う決心がついた男が身を落とした元妻とガラス越し、電話越しに対面せざるを得ないという非情な現実、徐々に男がかつて愛した夫だったと気付き、ただただ涙を流す女の辛さ。悲劇の中の悲劇だ。本作のことは絶対に忘れられない。 [DVD(字幕)] 10点(2016-03-14 03:06:48) |
9. ザ・フライ
気持ち悪いことこの上ない。でも悲しきハエ男の気持ちは分かるんだよなー。鑑賞後に気持ち悪さと悲しさが残る不思議な映画。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-14 02:55:34) |
10. ロボコップ(1987)
万人が楽しめるアクションSFなのかと思っていたら、残虐描写がしっかりしていて驚いた。ヴァーホーヴェンはやっぱりヴァーホーヴェンだった。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-14 02:25:29) |
11. となりのトトロ
体験していないはずの記憶が呼び起こされ、郷愁を掻き立てられる不思議な映画。人類が共有する遺伝子に組み込まれた記憶がくすぐられるのだろうか?宮崎アニメは決して子供向けではなく、子供「も」楽しめる映画として作られているのが偉い。子供だけをターゲットにするとポニョみたいなのが作られちゃうわけで、やはり宮﨑駿の原点はカリオストロのような大人が手に汗握る娯楽作なのだ。スピルバーグと並び立つ天才だよねー。 [DVD(邦画)] 7点(2016-03-14 02:05:01) |
12. 裸の銃を持つ男
くだらないギャグの応酬にトランス状態へ。パロディ魂のたくましさには敬服します。珍プレー集が特にお気に入り。 [DVD(字幕)] 7点(2016-03-14 02:01:17) |
13. スタンド・バイ・ミー
映画といえばこれ!という人が山ほどいる超人気作。食わず嫌いをようやく食べてみたのだけど、想像していたほど郷愁を掻き立てられはしなかった。上映時間を90分未満に収めるテンポの良さと少年時代の不安定な心境や環境への不満をよく表現できていることは素直に褒めたい。 [インターネット(字幕)] 7点(2016-02-25 14:19:47) |
14. ピンク・フロイド/ザ・ウォール
「Another Brick In The Wall」パートはすごく良かったのよ。でも他が退屈。前衛的な映像に仕上がっているわけでもなく、ピンク・フロイドの世界を想起させるような映像というわけでもない。ただの「The wall」のPV集になってしまっている。監督の「この映画にはユーモアが足りない」というコメントの通りの映画だ。 [DVD(字幕)] 4点(2016-02-25 13:43:29) |
15. ターミネーター
《ネタバレ》 とても面白いです。残酷な未来とターミネーターの派遣によって出会った二人の物語は儚くもあり、力強くもあります。ターミネーターはシュワちゃんの肉体と英語の訛り、演技力の無さから醸しだされるリアリティと目標を遂行することだけを考える非人間性がキャラクターを魅力的にしており、ダークヒーローとしての素質満点です。迫力のあるアクションや目を背けたくなるようなグロ描写もあり、娯楽映画としてケチのつけようがないレベルです。 [DVD(字幕)] 9点(2016-02-16 02:42:38) |
16. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
一作目の作風に立ち返り、ショーン・コネリーがメインキャラクターに配役されたことで進化を遂げたトリロジーの最終作(クリスタル・スカルの王国はおまけのファンムービーという考えです)。単なる冒険活劇ではなく、インディアナ・ジョーンズというヒーローの過去や内面に焦点を当てた物語だけど、それぞれのバランスが良いのでとても楽しい。何よりショーン・コネリーの演技が素晴らしく、ハリソン・フォードのとの演技合戦も楽しめました。シリーズで一番好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-15 16:10:51) |
17. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
あまりのくだらなさに辟易してしまいます。コメディ要素が強く、冒険の内容も子供っぽい。いい大人が何やってるんだ?と思ってしまうのは、キャラクターの設定と脚本のバランスが少し歪だからだと思います。全体的に根拠がない。だからいまいち話に乗れない。それでもある程度は楽しめるのがこのシリーズの恐ろしいところです。 [DVD(字幕)] 4点(2016-02-15 16:04:29) |
18. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
娯楽映画の王道を行く作品ですね。冒険ありオカルトあり。子供心をくすぐる要素がてんこ盛り。すっかり大人になってしまった今見ても面白いと思います。4部作の他作品との比較で言えば、最もバランスがいいという印象。 [DVD(字幕)] 7点(2016-02-15 16:01:09) |
19. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 知らないオバサンが突然現れたかと思ったら真犯人だなんて、正直がっかりしました。サスペンス…。若造の殺し方は良かったし、水上で襲われるシーンは美醜入り混じった恐ろしさがありました。でも、やっぱり新参者のオバサンが犯人だなんて、いくらなんでも。 [DVD(字幕)] 5点(2015-11-16 06:06:05) |
20. エルム街の悪夢(1984)
《ネタバレ》 誰もが夢を見る。誰もが夢の中で怖い思いをしたことがある。ただでさえ怖い夢を見たのに、夢の中で負った傷が実体に現れるとは、なんて恐ろしいアイデアでしょうか。しかも、かなり猟奇的。ジョニデの死に方はもはやギャグでした。フレディは特に面白い存在だと思いませんでしたが、ナンシーが良かった。彼女の思い切りの良い行動で映画はテンポよく展開していき、飽きることがありません。無理がある設定がいくつか見られるにもかかわらず、テンポの良さが故に気にならない。テンポの良さは重要です。夢の中のおどろおどろしい雰囲気も怖い。ラストの救いのない終わり方も良い。概ね満足しました。フレディのカリスマ性を感じられなかったのが残念です。 [DVD(字幕)] 7点(2015-11-16 06:03:45) |