1. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
かっけー。でも理解できているとは思えない。押井の理解できない世界を一番楽しめた作品だった。この作品が楽しめるからといって他の難解な映画も楽しめるとは限らないのが押井の難しいところ。 [映画館(邦画)] 7点(2017-10-10 13:44:04) |
2. イン&アウト
中盤のゲイ矯正CDギャグ以外は本当につまらない。フランク・オズの唯一の失敗作だと思う。終始腹がたつようなしょぼくて気に食わないギャグが続いて、レポーターの傍若無人さが笑いにつながらないし、取ってつけたようなハッピーエンドにも開いた口が塞がらない。クライマックスのあれは何なの?何が言いたいの? [DVD(字幕)] 2点(2016-12-12 23:56:24) |
3. 裸のランチ
視覚的な面白さに満ち溢れているものの、物語が理解できなかった。いつものクローネンバーグって感じ。バロウズの生涯や友人たちのことを知らないと理解できないシークエンスに振り回されながら頭おかしくなりそうなグロテスク表現を見るってどうよ。頭クラクラする。でも嫌いじゃない。 [DVD(字幕)] 5点(2016-12-11 02:26:14) |
4. カップルズ
並行編集、なるほど。確かにエドワード・ヤンの映画は確固たる主人公が存在せず、仲間同士のグループか奇妙なつながりを持つ人たちを平行して描く。大抵は台北のドライな雰囲気に飲み込まれるかのように陰々滅々とした結末を迎える人ばかりなのだけど、ルンルンの物語はハッピーエンドなので強烈に目立つ。人とのかかわり、情を無視したホンコンとレッドフィッシュとの対比も良い。彼らは人を信じられないから何かに執着するのだ。エドワード・ヤンの映画にかぎらず、映画は人を信じられる人は恋愛に執着するように描く傾向があるかもしれない。ひょっとしたら。 [DVD(字幕)] 7点(2016-07-05 01:24:03) |
5. 渚のシンドバッド
歌手活動以前のすべてを投げ捨てた浜崎あゆみがきちんと女優をしていて驚いた。気だるそうな美少女、適役じゃないか!これだけでもこの映画には価値が有るのだけど、クライマックスの「結局恋愛はセックスのための口実じゃねーの」という、青臭いが真実めいたメッセージを表現するためのとても居心地の悪いラブシーンもどきがまたなんとも。みんなずるい!あと、伊藤が吉田に同性愛を打ち明けるシーンは日本映画史に残る名シーンだと思います。ドキドキ感がすごい。 [DVD(邦画)] 7点(2016-05-31 00:50:59)(良:1票) |
6. トレインスポッティング
めまぐるしい展開と汚すぎる日常、音楽のハイセンスさが若者ウケしたのは大いに頷ける。編集のテンポが良く、レントンの独白で進む物語進行も良い感じなんだけど、どういうわけか話に乗れない。思うに、レントンの思考が現実離れしているからだろう。ヤク抜きに成功し、ロンドンへ渡ってからの彼のことをどうしたって身近な存在だとは思えない。意志薄弱なシャブ中のままで、全く成長しない。自立した生活を送っているので、成長したように見える分だけガッカリした。相変わらず仲間とヘロインには勝てない。ラストシーンで殻を破るんだけど、ちょっと引っ張りすぎたと思う。クライマックスの直前に仲間を裏切り、クライマックスでスパッドと万引きを犯して逃走していたシーンとの対比を作っていれば…… [インターネット(字幕)] 5点(2016-03-18 07:54:13) |
7. スターシップ・トゥルーパーズ
やっぱりバカ映画だと思う。バカさ加減が意図的だからシニカルだと評価される。シニカルな映画としての理想だろう。これだけ皮肉り方を心得ているヴァーホーヴェンでもすさまじいダメ映画を作ってしまうのだから、ハリウッドは恐ろしい場所だよ。 [DVD(字幕)] 6点(2016-03-14 02:28:26) |
8. セブン
デヴィッド・フィンチャーの美的センスが溢れる傑作。俳優陣の演技も素晴らしいし、話運びのカッコよさは『ファイトクラブ』のはるか上。とにかくかっこいいんですよ。暗い画面やカット割りに構図も何もかもが。 [DVD(字幕)] 9点(2016-03-02 23:53:53) |
9. ユージュアル・サスペクツ
まんまと騙された。万人におすすめできる娯楽作だ。ケヴィン・スペイシーの恐ろしさを痛感させられた。 [インターネット(字幕)] 8点(2016-02-25 14:06:27) |
10. ヒート
《ネタバレ》 テンポが良いわけではなく、思わず引き込まれるような展開があるわけでもなく、わかりやすく心が踊るようなシーンも少ない。マイケル・マンの最高傑作を見るんだ!と意気込んで見たのに、なんとも言えない消化不良。アル・パチーノのデ・ニーロの演技は良かったけど、悪党デ・ニーロがいまいち有能に見えないのが残念だった。冒頭からありえないドジを踏み倒し、小悪党に翻弄されて罠にはまるってねえ。クライマックスは人より仕事のデ・ニーロの心の成長を見せる役割は果たしているけど、彼の無能さが露呈してしまっている。ラストの手に汗握る攻防は良かったのに残念な点が多く、デ・ニーロも私も無念だよ。 [インターネット(字幕)] 6点(2016-02-22 10:32:49) |
11. L.A.コンフィデンシャル
エンタメ性が高くて面白い。主人公格の人物が3人もいたらグダグダになりそうなものだけど、脚本が優れているのかまったくグダらない。彼らの演技は申し分ないし、展開も軽妙かつスリリングで引き込まれる。エドとバドの物語も愉快で楽しい。楽しい映画を見たいと思った時のベストチョイスだと思う。 [インターネット(字幕)] 8点(2016-02-22 10:28:20) |
12. ターミネーター2
《ネタバレ》 私は悪役のターミネーターのほうが好きです。確かに文句なしに面白いし、前作を踏まえたアクションやセリフがあるのは見ていて楽しい。しかし、キャラクターの魅力という点では2より1のほうがあるのではないかと思います。無慈悲に目標を遂行する、ある意味無垢とも言えるようなキャラクターからジョン・コナーとの触れ合いの中で人間性を獲得することでキャラクターとしての成長を見せるのはヒット作の続編としては正しいのです。しかし、1のような迫力は薄れてしまったように思います。役割が異なるので当然なのですが… [DVD(字幕)] 8点(2016-02-16 02:37:30) |
13. こうのとり、たちずさんで
圧巻のラストシーンがすべて。 [DVD(字幕)] 8点(2016-02-15 15:56:50) |
14. グッドフェローズ
《ネタバレ》 盛り上がりに欠け、淡々としている?それがマフィアのリアルなのでしょう。ノンフィクション本の映画化としてはこれ以上ないほど忠実な描写が多かったのではないかと思います。同じくデ・ニーロが出演した『アンタッチャブル』もノンフィクション本が原作ですが、あちらはかなり脚色されています。劇中のセリフにもありますが、本当のプロはにこやかに近づいてきて、何も言わずに仕事をするのでしょう。 前情報を持たずに見ると、この映画がとても事実を元にしているなんて信じられないでしょう。物語はヘンリーのナレーションのもと、淡々と進行していきますが、クライマックスではヘンリーが観客に向かって語りかけてきます。映像娯楽ジャンルでしか表現できないシーンの後、ラストショットは『大列車強盗』の有名な、映画史上初めて観客に向けて発砲されたショットのパロディをあざ笑うヘンリーの顔。これは「この映画はこれまでの映画と違う。これが現実なんだ」というメッセージでしょう。これまでこの映画を何度見ても何が面白いのか理解できませんでしたが、今なら理解できます。面白い映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2015-11-16 05:45:59)(良:1票) |
15. 12モンキーズ
クソみたいな未来描写が実にテリー・ギリアムらしい。彼は現実に何も期待していないのでしょうね。伏線の貼り方がうまく、先の展開が全く予想できないストーリーテリングはお見事。ブルース・ウィリスとブラッド・ピットの好演も良い。ブラッド・ピットが常に物語を引っ張っていくのでとても面白く感じます。しかもクライマックスに一切関係しないのも心地よい裏切りでした。 [DVD(字幕)] 6点(2015-11-02 21:00:46) |
16. 八仙飯店之人肉饅頭
《ネタバレ》 やけにコミカルな警察パートと血なまぐさいアンソニー・ウォンパート、テンションが違いすぎるシーンが交互に出てくるんので、耐えかねて酔ってしまう人が多いんじゃないかと。前者で笑って後者で血の気が引くジェットコースターみたいな映画でした。「あれ、アンソニー・ウォンより警察のほうがクソじゃね?」→「警察ひどい!アンソニー・ウォンがんばれ!」→「やっぱアンソニー・ウォンが一番クズだったわ」 [DVD(字幕)] 7点(2015-10-19 18:37:04) |
17. ミッション:インポッシブル
《ネタバレ》 プラハでのミッションでジムが撃たれ、血がだくだく…いくらなんでもあの演出は黒幕だってバレちゃうでしょ。絶対この人じゃんって思ったもの。トム・クルーズが奮闘するエンタメアクションとしては合格点だと思うけど、あれはねえよ…。 [インターネット(字幕)] 6点(2015-08-01 00:14:26) |
18. クリフハンガー
《ネタバレ》 超軽装なのになぜか絶壁の上まで来れてしまった女性が墜落する冒頭のシーンは良かった。絶望感がヒシヒシを伝わってきて、「おっ、これはいいかも」と思ったんですが、それからはバカバカしくて…。なによりも悪役がバカ。行動・決断に明確な理由がないから全く納得出来ないし、どんな結末を迎えても「いや、それお前のせいじゃん」としか思えないんです。無駄に仲間割れして死んでいくし、スタローンの背中を撃ちぬけないし。スタローンは『怒りのアフガン』状態だから撃ちぬけなくて当然なんだけど、そもそもなぜスタローンを殺そうと思ったのか?『怒りのアフガン』見ていないの? [インターネット(字幕)] 5点(2015-07-30 05:35:59) |
19. CUBE
《ネタバレ》 『CUBE』以前と以降でホラー映画を分けることができるというくらい革新的な映画だったように思います。徹底的な低予算と極限状態に追い込まれた人間の醜さをテンポよく見せてくれるので楽しい。観客も登場人物と同じ心境で物語を見つめることができるのは、お見事としか言いようがありません。 [インターネット(字幕)] 8点(2015-07-29 02:32:21) |
20. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 新作『ジュラシック・ワールド』が世界中でヒットを飛ばしているので、観直しました。 最初に見たのはまだ子供の頃。当時は気が付かなかった脚本のアラをいくつか発見してちょっと嬉しくなりました。トリケラトプスとエリーの件、エリーが無事に帰る件、そのことを知っている前提での会話がなされるティラノサウルス襲来前のシーン。この辺なんとかならんかったのかな。 作品全体は予測不可能なパニック映画としてとても良くできています。俳優の演技も良い。特に姉弟の演技が素晴らしいというか、演出が素晴らしいというか。あの二人、最初はこまっしゃくれたガキでどうにも気に食わないキャラクターなのですが、物語が進むに連れてだんだん愛おしくなってくる。観客がグラントの心境を追体験できるようになっているんです。ラプトルに襲われるシーンなんてもう固唾を呑んで見守ってしまって…。凄い!さすがスピルバーグ。 『ジュラシック・ワールド』も楽しみです。 [インターネット(字幕)] 7点(2015-07-24 16:40:44) |