1. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 ジブリ映画の劇場鑑賞は「千と千尋」以来。前評判が良かったので期待していたのですが……ダメでした!私には合わない!何が一番ダメって、サブキャラクターが薄すぎるんですよ。サブキャラはジブリ作品の欠かせない魅力だったはずなのに。「ラピュタ」のドーラ一家といい「千と千尋」の湯婆婆といい、過去の脇役達は誰もが主役に負けないほどの強烈な存在感を持っていました。ところがどうでしょう、今作の脇役たちの存在感の無さ、影の薄さ!年頃の女の子が夜遅くまで出歩いてるのに、小言の一つも言わない大岩夫妻は不気味ですらあります。マーニーとの交流より先に、「太っちょ豚」と揶揄された女の子との和解を描いてほしかった。そんなこんなでフラストレーションが最高潮に達した時、満を持してマーニーのご登場。「あーはいはい」と醒めた目で観てしまいました。要するに「萌え」がやりたいのね、と。ここまで細かいドラマを犠牲にして、女の子同士の(都合の良すぎる)友情劇をやるのなら、いっそ萌え絵で作った方がよかったんじゃないですかね。主人公と義母のわだかまりの正体には拍子抜けさせられましたし、北海道はあんなメルヘンランドじゃないですし。そんなこんなでこの映画、やっぱり好きになれません。 [映画館(邦画)] 3点(2014-12-18 22:35:57)(良:1票) |