1. シックス・センス
《ネタバレ》 とても久しぶりに見た。やっぱり面白かった。 どんでん返し映画的な評価が高いけども、 当時の宣伝文句がどんでん返しがあるから、見た人は誰にも言っちゃダメみたいな煽りが多すぎて、 個人的には途中で、あ、そういうどんでん返しね、と気づいてしまった苦い思い出がw でも久しぶり見返してみると、とっても優しくて優しくて優しい映画。 愛されているか不安に思っても、必ず誰かが愛してくれているという思いにあふれる映画でした。 もちろん映画として、反する人や表現もあるけど、 伝えられなかった思いや、死してなお愛し続けている思い。そして死者への慈しみ。 エンディングに向けて、優しく柔らかく軟着陸するような、 そんな余韻を、ゆっくりと残してくれる映画。 [インターネット(字幕)] 10点(2024-02-08 22:49:35) |
2. 不滅の恋/ベートーヴェン
《ネタバレ》 ピアコン5番。 水面に落ちた枯葉が立てる波紋のような、 儚くて弱くて、でも清らかな。 そんな映画でした。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2020-10-30 19:34:38) |
3. 白い嵐
《ネタバレ》 久々に鑑賞。 前半の青春物語の清々しさ、青々しさ。 若さゆえの危うさと、未来への可能性に満ち溢れ、 力強く育っていく姿。 それを一撃で奪っていく白い嵐。 彼らは、未来まで続く輝かしく誇り高く人生を、 手を取り合い、笑いあい信じていた。 実はその未来が永劫ではないことが、 その瞬間が、ひとときが、いかに大切なことか。 思い知らせるように船を襲う白い嵐。 何度見ても、拝むように指を組んでしまいます。 ジャンルとしてはディザスター映画ではあるかもしれないが、 描かれているのは、どんな今でも、 掛け替えのない「今」 取り戻すことの決して出来ない今。 エンディングの、誇らしく力強く、 そしてキラキラと輝きながら大地を進むみんなの姿が 初めて見た時から今まで、 いつまでも忘れられない映画です。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2020-09-19 16:48:11) |
4. ノートルダムの鐘
《ネタバレ》 ディズニーアニメとしては異質。 というか完全に子供は置いてけぼりの大人アニメ。 ヒロインであるエスメラルダは、ディズニーとは思えないほどのエロスあふれる大人の女だし、 フロローは、悪というよりも、俗と欲の男。 ディズニーならではの歌や可愛い奴らは出てきますけども、 夢と魔法の映画ではなく、人というものを問いかけるアニメでした。 ま、原作がユーゴですし、そもそも子供向けに変えることが無理w ディズニーアニメーションの新しい形ですね。 [映画館(字幕)] 9点(2019-04-19 13:00:10) |
5. 蝿の王
《ネタバレ》 人類が築き上げてきた文明というものが、いかに虚しいものか。 人として文明と理性を保ち続けるべきだというラルフの言葉は、欲や暴力といった本能の前には無力。 ジャックが体現した本能に、次々とラルフのもとを離れる子供たち。 文明こそが人間にとって必要なのだ、と訴えるピギーを殺したところで、この島の文明は消滅した。 無用となった理性を、ジャックたちは「自分たちの意思で完全に消し去る」ことを選ぶ。 ラストに現れた大人の「お前たちは何をしてるんだ?」と、間抜けな顔で問いかける姿は、 人間としての文明と理性がは迂回することを想像さえしていない、のんきで平和な一般的な人間。 小さな島で起きた子供たちの変化は、大きくとらえれば地球上のすべてのイデオロギーを表しているように思えてならない。 自らと異なる思想を持つものを狩ることをためらわない。それこそが戦争や紛争の本質なのだから。 [DVD(字幕)] 7点(2019-04-11 11:26:07) |
6. フロム・ダスク・ティル・ドーン
《ネタバレ》 最初見たときはクライムサスペンス的な映画と思ってたので 途中から、はい??何が???へ???? みたいな感じでした。 結果としてハチャメチャなのが面白いわけですがw ゲッコーの、クールなキレっぷりがカッコよく、 ジョージクルーニーの代表作と言っても過言では、あるかな?w タランティーノの変態っぷりも効いてます。 ジュリエットルイスのエロロリっぷりもさすがです。 こんなグチャグチャな映画もよろしいのではないでしょうかw [DVD(字幕)] 7点(2019-04-02 11:19:07) |
7. 12モンキーズ
《ネタバレ》 ガッツリどっぷりテリーギリアムでした。 絵割や、厭らしい嫌味も含め モンティパイソン好きな個人としては10点なのだけども、 誰にでもお勧めできる映画ではなしw 実際、勧めた友人からはトホホな感想だったのも事実ですw [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-03-23 21:40:51) |
8. 紅の豚
《ネタバレ》 ポルコの渋さも、フィオの健気さもいいけど やっぱりマダム・ジーナの落ち着いた大人の雰囲気が最高です 周りはポルコもカーチスもマンユートも 男たちは、いくつになっても、みーんなバカな子供で、 その全てを包み込んで、ウフフって笑う素敵な大人の女性。 加藤登紀子さんの声のトーンと歌声が この映画を何重にも包んでくれていると思います [映画館(邦画)] 10点(2016-09-06 19:04:34)(良:1票) |
9. もののけ姫
《ネタバレ》 かつて人にとって自然の全てが神と命の源でした 木にも森にも山にも川にも、すべての場所に神がいました だが人が文明を進めるためには自然という神をも滅ぼさねばいけなかった 木々を切り裂き、川や海を埋め立て、動物も殺した 少なからず、その文明の恩恵を受けている生きている以上、 それを悪いことだとは言う資格はない だが、エボシがそうであるように 人間のために自然を殺していることへの自覚を忘れてはいけない 邪な自分の都合で、多くの神を消し去ってなお、 馬鹿には勝てん、と笑って済ませるジコ坊をどうしても許すことができず その言葉の愚かさが、この作品のひとつのテーマだと思いつつも 悔しく、怒りすら覚えて、洋画、邦画、アニメを問わず、屈指の大嫌いキャラです [映画館(邦画)] 10点(2016-08-05 23:37:18) |
10. アラジン(1992)
《ネタバレ》 基本的に吹き替え版は見ません どうしても仕草や表情と 声質やトーンに、違和感を感じてしまうので ディズニーアニメ作品は吹き替えは、可、です オリジナルのイメージを大事に演者を選んでいますから 違和感を感じることが、あまりありません ですが、どっちが好きかと言われれば、オリジナル言語が好きです しかーし このアラジンに関してだけは、吹き替えで見るのが好き ジーニーのマシンガントークの楽しさと言ったら、吹き替え版の最高傑作です! 絨毯に負けるなんてジュウタンじゃないよ! [映画館(字幕)] 9点(2016-08-04 15:29:01) |
11. パーフェクト・ワールド
《ネタバレ》 古い邦画に、逃がれの街、という映画があります 本作は、そのリメイクだと、信じて疑っておりません 盗作という意味ではないです C.イーストウッドという名監督が 逃がれの街で描かれた、世俗に汚れた大人の傲慢や 理不尽さや、虚しさと悲しさを再構成して 新たに作り上げた映画だと思ってます お化けのお面と、横並びになって 眠っているようなブッチ これでやっとパーフェクトワールドに着いたんだな、って 暴力と理不尽さの中に、せめてもの安らぎを残すのは さすがイーストウッド監督です [映画館(字幕)] 9点(2016-08-04 05:45:49) |
12. ニキータ
《ネタバレ》 何もなくて空っぽだった女の子が 少しずつ何かを得ていって 失いたくない人と、自分自身を得たのに かつての自分が故、その全てを捨てるしかない 無常な物語でした それにしても JHアングラードは 才能はあるくせに恵まれてないけど 情が深くて、懐のある甘い男性役が似合いますねぇ [映画館(字幕)] 8点(2016-07-12 17:48:16) |
13. ロンドン・ドッグス
《ネタバレ》 イギリスの風刺映画や小説が 愚か者に見せる視線は「冷ややか」ではなく すごい「悪意」があって まさに「見下す」の言葉がふさわしい 思慮が足りず軽薄な行動をした愚かな若者への視線は ラストにむけて 当然の末路だ と、どこまでも冷ややかで 「悪意ある滑稽さ」が、いかにもイギリスっぽい これ、僕としては褒めてるんですけど あまり、褒め言葉に聞こえませんねw 蛇足ですが 僕はモンティパイソンが大好きです [DVD(字幕)] 8点(2016-06-29 16:08:29) |
14. 天と地と
《ネタバレ》 映画としては とっても薄~~いですが 第四次川中島の合戦シーンは ところどころ、お!と思う演出がありました 人馬入り乱れる戦場の混沌 義信の突出から勘介の討死 妻女山別働隊の到着 などなど といっても それぞれのシーンがバラバラで連続性がないので それぞれの瞬間だけですが 合戦シーンの要所要所は良かったので どうせなら川中島だけに絞って 編集とかに気を使って作りこんだら 結構な作品になったかもなー、と思います [映画館(字幕)] 5点(2016-05-21 01:45:10) |
15. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 映画にはストーリーとかに関係なく 忘れがたいシーンというか なんかすごく印象的なシーンがあったりします この映画のタンゴのシーンは、その屈指のひとつです 繊細さと孤独と後悔を内に抱え込んで 口汚く振る舞うことしかできないフランク アル・パチーノにしかできない名演だと感じました [映画館(字幕)] 10点(2016-05-13 01:35:40) |
16. マグノリア
《ネタバレ》 冒頭に描かれていた 3つの事案は奇跡のような話 そして空からカエルが降ってくる 人はわかりやすくて、目に見えることだけを奇跡と思い すげー、ありえねー、って思う だけど ありふれた日常の全ては奇跡なのかもしれません 身の回りで起きるすべての出来事や 人々との小さな触れ合いさえもが あなたや、あなたの知らない誰かにさえも 何かをもたらしているのかもしれません ましてや 自分を認め、赦し、愛してくれる人との出会いは 空からカエルが降るよりも奇跡なのだと クローディアの笑顔が語ってくれた気がします エイミーマンの音楽とともに 素晴らしい映画です [映画館(字幕)] 10点(2016-05-01 05:06:32)(良:1票) |
17. タイタス
《ネタバレ》 シェクスピアの作品は台詞の言い回しこそ詩的だけど 人の傲慢さや醜さを好んで描く リア王しかりマクベスしかりロミオ&ジュリエットしかり 本作は現代的な映像や演出を取り入れつつも シェイクスピア映画にありがちな文学的要素を排除して 作品の本質を描き切った気がします 映画というより、強烈な一本の舞台です 冒頭の少年のように 映画の中の世界へ、自分も連れて行かれたかのような錯覚を抱きます ただ、映画からの圧が、あまりにすごくて 通して観ると、たいへん疲れます。。。 あ、あとグロいのが大変苦手な方は、止めた方がいいです [映画館(字幕)] 10点(2016-04-07 18:37:08) |
18. ZIPANG
《ネタバレ》 昔から大好きな映画ですが あまり共感者はいないというwww 設定やら 時代背景やら 人物設定やら そんなことはどうでもいいのです はーい、5ばんだよぉー とか、ゆるーく言われて渡される刀でバシバシ なんかよくわからんけどバシバシ 神話決着やら恋愛決着やらわからんけどバシバシ 家康の三河訛りといい なんだかよくわからん世界が楽しぅて 作り手も、まぁそのへんはこんな感じでっていう 良い意味での遊びが面白い 意外と繰り返し見てる邦画かもしれませんwww [映画館(邦画)] 8点(2016-03-11 22:59:46) |
19. フィフス・エレメント
《ネタバレ》 壮大なスケールのSF というかSFコメディーですかw でも映像や物語としては完成されてると思います こんな未来や世界があったら そんなワクワクをくれる映画です 結局、ゾーグとコーベンは一度も出会ってないし ルビーはワイワイしてるし いろんな偶発が 結果として地球?を救うわけでwww いろんなことが不可思議な世界観で それを楽しむことができる人には傑出した映画 ワシに絶好調な映画です [映画館(字幕)] 9点(2016-03-03 01:51:07) |
20. フェイク
《ネタバレ》 全てをわかっていて お前が誰であれ、お前だったことが嬉しい (字幕だとお前だから許せるですが、 許しがたいほどの誤訳です!) その伝言をドニーに残し 一緒に暮らす彼女のために ありったけのお金になるものを残し 気づかないといけないからと、、、 レフティの優しさが苦しいです その見返りは500ドルとメダルでした レフティの全ての見返りとして。。 [映画館(字幕)] 10点(2016-02-14 23:09:16)(良:1票) |