1. 未知との遭遇/ファイナル・カット版
《ネタバレ》 最後に本作を見たのは、もう何年も前の事だ。今回どうしてもあのマザーシップを劇場で見たくて出かけた。今回見返してみると、やはり中々強引な作風であることは否めない。最後に主人公が宇宙船に乗って行くところも殆ど説明はないし、恐らくそうなんだろうなと思ったらやっぱりそうでしたという感じだ。でもそれも何というか若き日のスピルバーグが確信犯的にやっている感じがする。つまり殆ど疑いを持たずに勢いで作っている感覚があり、これはこれで貴重な気がする(笑)ただ、途中はっきりと中ダレしてしまうのがやはり辛い。デビルズタワーに向かってからUFOとのコンタクトが始まるまでが特に冗長に感じてしまった。 私は回し者でも何でもないが、午前10時の映画祭は今年で一旦最後ということで、とりあえず1年かけてのラインナップが凄いことになっている。この後は「E.T」にいよいよ「ジョーズ」ですよ皆様!これを劇場で見ないでどうしましょうか! [映画館(字幕)] 6点(2019-04-18 23:38:16) |
2. ブロークバック・マウンテン
好き嫌いは別にしても、観た人の心に何らかの爪痕を残す作品であろう。特に、終始寂し気なヒースレジャーの表情は忘れられない。 [DVD(字幕)] 7点(2017-12-22 20:53:54) |
3. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 なんと…前作から20年ぶりの続編。都度、時々の世界情勢を反映した「戦場」で戦ってきてたランボーだが、今回はミャンマーが舞台。この20年の間に「プライベートライアン」が作成されたことにより、映画界では戦闘シーンの描き方が変わった。本作も「プライベートライアン」後の作品らしく、徹底して人間の死に様をリアルに描くことに注力している。ここまで描いてしまうと、確かに見る人を選ぶだろう。しかし今の時代にランボーを作るのであれば…とスタローンがとりたかったのがこの方法論だったということか。アクション映画としては、とにかく戦闘シーンの連続で、終始緊張感もあり、何と言っても実質上映時間80分という短さのため本当にあっという間に終わってしまう。(上映時間90分とあっても、最後の10分はエンドロール)スタローンの演出ってこんなにエネルギッシュだったっけと思う次第である。ファンとしては、エクスペンダブルズもいいけど、ランボーの活躍ももっと見たい気もするが、ランボーが作られるということはどこかで紛争があり続けるということだから、複雑だ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-12-05 22:22:17) |
4. コンスタンティン
アメコミ原作であるということは知らなかった。スーツに黒ネクタイのキアヌがカッコ良い。映像はミュージックビデオ出身の監督らしく、スタイリッシュで、まさにPVを見ているような感覚になる。しかしそこまで面白いかと問われると、難しい。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2017-10-15 08:59:09) |
5. キル・ビル Vol.1(日本版)
《ネタバレ》 いきなり、リアスピーカーからステレオでユマ・サーマンの荒い息づかいが聞こえる。そして画面上には「映画界の巨匠 深作欣二に捧ぐ」の文字。のっけからこの監督の作品らしい作家性の強いオープニングで、否が応でも緊張感が高まる。 冒頭のメッセージが表すように、この作品、とくにvol.1はタランティーノの日本もしくは日本映画への愛が惜しみなく表現された作品だ。当の日本人である我々からすれば多少戸惑ってしまうところもあるものの、ここは監督が表現してくれた愛情を素直に享受したい。実際一般的な日本人よりも多く日本映画を観ているだろう当該監督の愛情は凄まじいものがあり、作品中の過剰とも言える表現はその現れだろう。 一方で残念ながら冒頭の緊張感が作品の最後までは継続していない。 もともと1つの作品だったものを急遽2つに分けたという事なので、多少の冗長さは仕方がないのかもしれない。 (そういった背景を考えれば、上手くまとめたとも言える。冗長と言っても「デス・プルーフ」程ではない。) 色々と印象的なシーンが多い作品だが、最後ルーシー・リューとユマ・サーマンの一騎打ちで、ユマの背中を切ったあとに映るルーシーの美しさは息をのむほどであり、個人的には作品中のベストショットだと思う。 日本のチームが作成したというアニメのパートも素晴らしい。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2015-09-02 11:14:21) |