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 > グルコサミンS さん
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プロフィール
コメント数 289
性別 男性
自己紹介 基本 SFとアクションとコメディが守備範囲。
映画通ではなく、中レベルの映画ファンです・・。
苦手なジャンルや興味のない映画は元から見ないし、観て良かった作品ばかりレビューしてるので、8~10点ばかり付けてしまいます。
期待した作品と、期待してなかった作品で、評価が上下してしまう癖が
あります。あと話題の大作とかには、評価は辛目です。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  侍タイムスリッパー 《ネタバレ》 
中盤までは、間の悪い編集や、聞き取りにくいセリフに この映画がなんで評判が良かったのか疑問符だらけで見てました。 主人公が、この青天の霹靂被害者唯一の1人だと思っていたら 2番手が登場して、俄然面白くなってきます。 現代に馴染んできていた筈が、ライバル登場で、サムライの魂が押さえられなくなり コメディ置いてけぼりのシリアス展開へ・・  ここからのマジのチャンバラシーンが、ホントに気迫が凄くて目が離せません。 前半の学生映画のノリとうって変わり、真剣勝負のリアリズムがヒリヒリします。 てな事で、なんとか映画もエンディングを迎えますが、このズームアウトが嫌な予感で まさか、もしやと思ったら、予感的中・・3番手が飛んできてしまいました。 これには変な声が出てしまいました(笑 椅子から落ちるかというくらい笑い転げました。 いいんじゃないですか? クライマックスの殺陣のシーンは映画館で見る価値あったし。 なんか珍しい物見て得した気分で帰ってきました。 主役の俳優さんは、小栗旬と西島秀俊の公安ドラマでテロリストの役をやっていて強い印象が 残っています。テレビは少ないけど舞台が多い俳優さんなのかな。イケメンですねえ。 話のネタに見ておいて損のない良作でした。
[映画館(邦画)] 8点(2024-10-14 01:28:10)
2.  エイリアン:ロムルス 《ネタバレ》 
いやいや 前評判悪くて不安でしたが、面白かったですよ。 まあ設定等で他の作品との辻褄が合うとか合わないとか、有るのかもしれませんが、 ユーチューバーが解説で言っていた、各作品へのオマージュのような引用のような 懐かしいセリフや構図、シチュエーションが盛沢山で飽きずに見ていられます。 今回のアンドロイドは、子供レベルで頼りないかと思いきや、チップ入替で急に 頼もしいボディガードになって活躍したり、でも会社の命令が有効になって冷酷に なったりと、安心と不安とドタバタが交互に・・ しかも土星の環みたいな所で巨大宇宙船を舞台にしてるから、その景色が素晴らしい。 そして制御喪失でその環への衝突の危機が迫る時間との闘い、エイリアンとの闘い、 利益優先の企業の陰謀との闘い、生存脱出の可能性が、限りなくゼロに等しい中、 ヒロインの女の子のど根性ミッションに、興奮しました。 しかもエイリアンの新種も 誕生してしまい、人間的な見た目のソレとの闘いは、クライマックスが2度3度。 終わったかと思ったら、また来たあ! がもう何回目ですかあ?  そして、エイリアン2によく似た雰囲気のエンディングで至福の時が・・ なのにエンドロール直前に聞こえるのは警報の音? まさか!? えーーーーっ? という、とにかく忙しい映画でした。 映画館で見て大正解。 いいと思います。  プロメテウスやコヴェナントはあまり気にせずに、エイリアン1と2の間のスピンオフとして あくまで娯楽作品として見れば、大画面ド迫力のモンスターホラーアクション映画として 堪能できます。グロイのと怖いのが苦手な人には薦めません・・。
[映画館(字幕)] 8点(2024-09-19 23:45:39)
3.  ラストマイル 《ネタバレ》 
面白い様で、やっぱり普通。 巨大通販企業の物流拠点が舞台の事件。届けた荷物が爆発する事で、 膨大な物流に捜査が入る混乱。 テンポや展開はマズマズの前半。 しかし、真相が見えて来る後半がイマイチヌルい。 犯人の動機もだが、各人物像の掘り下げも浅く、薄っぺらい。 荷物を直接受け取って爆死したアパートの住人が男ではなく女だったと判明のシーン、 配達したドライバーの証言は無かったのか?  女が男から戸籍を買って、男として賃貸契約して住むとか、そんな簡単に行くのか?  事件終了後に、エレナが上司に、爆破予告を伏せていたと詰め寄ったが、いつ判ったのか? 等々、腑に落ちない点がありながら進む終盤。せっかくの大事件エンタメなのに、もったいない。 主人公は会社の上司に辞意表明してスッキリしてるが、そこで終わられるとハッピーエンドにならない。 ディーン・フジオカの立ち位置も、悪役なのか微妙でモヤモヤする。 そして、一番の「売り」の、他ドラマとのコラボシーン。これが期待外れも甚だしい。 各ドラマのキャラ同士の対面シーンは皆無。全くの別録りで、これらは無くても無問題。 何のためのコラボだったのか・・、脚本家はこれで良いと思っているのか? 監督のせい? いろいろ残念で、非常にもったいない1本でした。
[映画館(邦画)] 6点(2024-09-05 22:44:04)
4.  劇場版 SPY×FAMILY CODE: White 《ネタバレ》 
まさかここまでヒドイとは想定外だった。 まさかの興奮と感動の「クレヨンしんちゃん」は、期待してないからこその結果なのか? で、このスパファミに、うっかり期待してしまった結果としての失望感なのか・・? いずれこのお子様向け作品は、大人が楽しめる要素はありません。 設定も人物像も、背景や戦闘アイテムも全く掘り下げのない薄っぺらいものでした。 お子様向けなのに、なぜかドンパチシーンは無駄に長くててんこ盛り。 クレしんは一般人キャラクターのギャグ漫画だからそんなとこ誰も気にしませんが、 こちらは、凄腕のスパイと、孤高の殺し屋夫婦というキャラクターが売りなんだから その辺のリアリティーで手を抜くと、映画としてちっとも成り立たなくなる。 アーニャの延々続く「うんこネタ」のせいで、「クレしん的になったから、クレしんレベルの 中身で終わってもいいよな」という、責任者の舐めた姿勢が丸見えだわ。 原作者が参加してこの出来なら、多分原作自体がそんなもんなのだろう。 原作が気に入っている層は満足なのだろうが、大の大人には勧めるべきではないのは確かだ。以上。
[DVD(邦画)] 3点(2024-08-06 21:24:08)
5.  アンビュランス(2022) 《ネタバレ》 
まずマイナスポイントから カーチェイス走行中の救急車内で手術に近い治療処置は無理過ぎる。 警察官に死なれちゃ困るなら、どこかで降ろすしかないが、 奇想天外な設定に拘って、荒唐無稽になってしまった。 兄貴が指名手配中の連続銀行強盗犯で、FBIからマークされている件が 前振りがなく唐突に出てきて、最初のドンパチがなぜ始まったのか???でした。  で、良かった点もあります。 基本的にCGを多用せず、実写のアクションが多くて好感がもてる。 ドローンカメラと、飛んでくる車の交差するシーンとかがカッコイイ。 追う側が現実の警察なので、マッドマックスに及ばないのは仕方がない。 血のつながらない兄弟の関係が、実の兄弟以上に深くて意外だった。 その兄弟の親父はサイコな犯罪者だったが、兄弟二人は正反対の人生を歩んでいた。 まっとうな人生を過ごしたい弟が、家族の病気で大金が必要になり、 アウトローな兄貴と再会し助けを求めた事で、破滅へ向かって一直線。  人質になる救命士の女性にも、物語がある。 かつては医者になる為に学んでいたが 薬物依存で道を誤り、挫折の結果として、救命士になった異色の人材で、 救命士以上の治療の知識や技術を持っていた。彼女にも葛藤やドラマが見える。  そして最低な犯罪者である兄貴のダニー。本来は人は殺さずに頭脳と機転で切り抜けて やって来たツワモノだが、最後の最後には弟の為に全てを投げ出す程のお兄ちゃん魂。 弟が死んでしまったと思い込み、怒りで人質女性を盾にして飛び出す瞬間に、目覚めた 弟に撃たれて絶命へ。 死の間際に、死んではいなかった弟が見えて、安堵して満足そうで 優しい顔を見せるシーンは、何とも言えないです。  そしてまだ続きがある。残された弟の家族は、この先病気の治療もままならず絶望かと 思いきや、明るい兆しも見えている。 そして冒頭の大事故で、救命士が助けた瀕死の女の子が救命士と再会して手を握り合う シーン。 よかったよかった。 映画はこうでなくちゃダメです。 いろいろカオスなドタバタドンパチムービーでしたが、締め方が憎いです。 なんだか、幸せな気持ちになれるエンディングって、途中がイマイチでも評価上げてしまいます。 ちょっと甘かったかもしれませんがこの点数でございました。
[インターネット(吹替)] 7点(2024-07-06 22:13:52)
6.  FALL/フォール 《ネタバレ》 
高さ600mの細い鉄塔・・ んなの建築物として無理やん 支持ワイヤも無いとか・・ でもって、ラスト助けられるシーンを、壮大に省略。 この少しの振動でも落ちそうな状況で、ヘリコプターの強風当てられるわけないし どうやって救助するのか、期待してみていたら、いきなり多数のクルマが到着していて 既に地上に居ました・・  はああああああ?   ご都合主義も大概にせーよ!? てなわけで、椅子から転げ落ちたので、点数はあげられません。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-06-09 15:42:23)
7.  マッドマックス:フュリオサ 《ネタバレ》 
意図的な編集の結果なのか、やむなくカットしたのかワカリマセンが 説明が足りず???なトコがあります。 概ねは補完して理解しましたが・・  で、マックスの居ない今回のマッドマックス映画の出来は悪くないです。 轟音の爆走と狂気の闘いのシーンが見たくて、映画館に来たのだから、そこは期待通りです。  ストーリーに注視すると、気になる点があります。 ディメンタスから奪い、子産み用として監禁されたフュリオサが、リクタスの隙をついて 逃げ出し、ウォーボーイズのふりをして何年も潜伏しますが、 消えた小娘にイモータンが 気付く顛末は無しです・・ そんなもんなの? ラストで、ディメンタスを殺し、砦に戻った後、イモータンとの対面のシーンがありません。 ディメンタスを倒した事で、その戦果の褒美として「大隊長」に任命されるはずですが イモータンの姿は無く、いきなり子産み女達を連れて逃げる準備してました。 子供時代のエピソードが少し長いので、そこ削って、先の2点を入れるべきじゃないのかな?  とまあ、気になる点はあるものの、映画の核であるアクションは期待通りなので高得点です。 フュリオサに闘いを指導し味方になってくれるマックスのような男がカッコイイんですが ディメンタスに殺されてしまい残念です。  あと、この監督の撮り方、カメラ目線の顔や目のアップの使い方が、自分にはドハマリでして、 今回も大満足です。  ラストシーンが前作の冒頭につながるシーンなので、ここで終わられると、続けて前作を 見たくなってたまりません。 これは前作を同時上映すべきでしたよ。 2本連続で見るのが最高の醍醐味です。 しかもエンディングでは、前作のシャーリーズ・セロンや トムハーディがチラチラ出てます。 「デスロード編へ続く」感MAXの終わり方が盛り上がるっす。 イエイ。
[映画館(字幕)] 8点(2024-06-09 14:33:22)
8.  THE WITCH/魔女 -増殖- 《ネタバレ》 
うーーーーーん イマイチ。 続編期待してたんだけど、能力者スペック上げすぎてファンタジーだし、 CGのセンスにリアリティが足りてなくて、不自然でコミカルな動きになるか 早過ぎて見えないだけになってる。 ふっ飛んだ腕が再生して戻るとか、アメコミヒーロー物になり、前作のSF的な 雰囲気から、一転して子供向けアベンジャーズになったのに、血みどろのシーンが 多くて、誰が見るべき映画なのか不明になった。 複数の組織の関係性も分かり難く、その登場人物の把握も困難。 さらに3作目へ続くという中間の作品と分かったが、3作目への期待はなくなった。 オイラの持論「飛躍し過ぎたらSFではなくなる」のいい例になってしまった。  エンドロールの後に5分くらい続きがあるのは、斬新だけど、見逃した人いない?
[DVD(字幕)] 5点(2024-04-03 12:12:17)
9.  怪物(2023) 《ネタバレ》 
誤解による、被害者加害者の入れ替わり、ボタンの掛け違い混迷のストーリーを それぞれの視点で描いた映画なんだけど・・ どーもストレスが残る1本。 観客のミスリードを誘うやり方がセコイ。  みなそれぞれ事情があるのに、悪人・サイコに見えるような仕草の強調ばかり。 その上で、各登場人物が本音を隠して自分の殻に閉じこもり、ズレた正義感で暴走へ。 さらに、悪人は居ないというテーマを掲げつつ、本当のいじめ主犯は別にいるし、 怪物保護者も別にいた。とこるが、そちらの人物は特に掘り下げない。 映画制作側にとって都合のいい部分しか見せないのなら、真実は別にあるという 投げかけを、途中で放棄しちまってないか?  面白い題材なのに、料理の方法がプロっぽくない、学生ムービーみたいだ。残念。
[DVD(邦画)] 5点(2024-04-01 15:29:58)
10.  オッペンハイマー 《ネタバレ》 
長い、とにかく長い・・会話も長いが、見せ場もてんこ盛りで長い。  オッペンハイマーの人物像と太平洋戦争の時代のアメリカを丁寧に描いているが ここまでの物量が必要だったのだろうか・・? 女好きの下半身事情とか 原爆の開発研究課程の人間関係に、最初の核爆発実験シーンも 水爆を否定し共産主義を疑われて窮地に陥る後半の顛末も、もっと編集して 短くする事が出来た筈だし、普通の監督なら、制作スポンサーサイドから要求された筈。 今回は、大御所になってしまったノーラン監督のわがままを通してもらったのだろう。  しかし、長すぎて飽きてしまったのは事実だ。 どう考えても2時間以内の映画にできた筈。 だって大した中身が無いんだから・・ 核爆発による大量破壊兵器の問題は、被害が広範囲過ぎて、軍隊だけでなくその何倍もの 民間人が巻き添えになる皆殺し兵器だという点。 そして放射能による長く続く悪影響。 その現実を理解していながら、敵国に遅れる訳に行かず研究を急ぐ科学者チームのリーダーが その成功により、戦争終結し英雄扱いされる中で、急に冷めていき、更に強力な水爆の開発の 依頼が来たのを拒否。そして原爆開発チームの一部にソ連のスパイが見つかり、栄光の座から 容疑者へ転落し、女癖の悪さをも暴露され女房との仲も最悪になる終盤。 この物語を映画にするのに、あれ程の細かいエピソードを肉付けする必要があったのだろうか。  映画館を見渡すと、高齢者が多くて笑ってしまったのだが、かく言う自分も引退世代、 トイレが持つかどうか不安である。 実際隣の同世代の客は核爆発実験の後でトイレへ行き 戻ってきたが、ラスト30~40分を見ずに出て行ってしまった。 見るからに足腰の不自由な80代のお婆ちゃん、良くぞ耐えたものだ。(他意は無しです) 暖房効きすぎで暑過ぎる館内環境は、発汗でトイレ問題解決の為なのかと思ってしまった。 と言うわけで・・映画は長すぎてはイケないというのが、自分の判断基準の一つである。  それから気になったのは、ただのドラマシーンに大音響重低音の効果音はやり過ぎだ。 先日見た砂の惑星レベルの地響きと振動が、ドラマの中に何度も使われていて煩い。 1度ならまだしも、10回も20回も繰り返す演出は、インパクトを超えて嫌味になってる。  そしてエンディングがまたイマイチ。科学者の名前を付けた映画なのに、どんな人生を 終えたのかは描かれない。 名声を失った後に、核戦争の未来を想像するシーンで 終わりって・・ 中途半端感が大きい。 てな事で、この映画に高得点を付ける気にはなれなかった。アカデミー賞で話題だけど そこまで優れた作品かと疑問が残る。 この長さの映画なので、セルかレンタルで自宅鑑賞を強く推奨します。 で気が付いたら、自分の投稿も長過ぎでビックリ。   追伸・・日本語字幕の文字が、かつてない大きな文字でした。それだけ会話の中身が      重要な社会派ドラマ映画なのでしょう。 その新しい試みは賛同しておきます。
[映画館(字幕)] 6点(2024-03-31 20:16:04)
11.  DUNE デューン/砂の惑星 PART2 《ネタバレ》 
この作品、元のお話自体に違和感があって、40年前の映画もまあまあていう程度。 なので全然期待してないのに、世間じゃ話題なので観てきました。  音と映像はもう、ハリウッドの底力炸裂で、これが昨年公開なら、ゴジラの受賞は無かったかも・・。 2時間40分の長さじゃ、見せ場はほんの30分で、あとは間延びしたドラマかなと思ってましたが 「この監督」にしては淡々と話を進めて、スペクタクルな見せ場が次々とやってくるという、 予想外に編集努力が見える仕上がり。 眠くなる暇はありませんでした。 40年前のリンチ監督の作品では、スルーされたエピソードも追加したので、話が長くなってますが ビックリしたのは、リンチ版のエンディングが、今回のパート2で出てきてしまいました。 確かパート3もあるとの事でしたが、この続きはどうなるのか、早く見たくて仕方がありません。 そんな気になるのも、この映画がそれなりに面白かったからでしょう。  しかし、大画面のド迫力に圧倒され興奮して帰ってきて、少しクールダウンして思い返すと、違和感が 戻って来てしまいました。 基本原作の問題なんでしょうが・・  まず、砂の中を泳ぎ回る巨大生物というのが、荒唐無稽過ぎて、SFとして評価できません。 で、みんなで砂虫の背中に乗って旅をしていますが、乗り込む絵がありません。止まってくれたの? 何千年も未来の世界で、最強の兵器が核ミサイルってのも、興醒めでした。  重力を制御して浮遊し飛行する乗り物だらけで、銃もレーザー兵器もある時世に、刀で戦う歩兵部隊。 大量破壊兵器がありながら、砂虫に対しては攻撃しない理由が述べられないのも違和感。 というわけで、この映画はド迫力なファンタジー作品としてカテゴリせざるを得ない。  さらに物語が、英雄&救世主のみならず、奇跡を起こして信者を増やしていく新興宗教のソレに見える。 その信者の振る舞いをみれば、まるでイスラム教にも見えてしまう。 これも原作のせいなのかなあ。  女性の扱いもどうなのだろう、和平の為に皇帝の娘を嫁に寄越せと一方的に要求って、前時代的すぎる。 女たちも誰の子を産むべきかとか打算的な会話ばかりで、殺伐としててロマンスの欠片もない。 終盤では、権力を得る程に強引で傲慢になっていくポールにも違和感。 末は冷酷な支配者になるのか? ヒロイン「チャニ」とは寄り添って終わって欲しかったのだが、正反対のエンディングも残念。  と、勢いに圧倒されながら見終わったのに、よく考えると後味の良い映画ではなかった感じ・・。 もとより、1話完結しない映画は、絶対満点にはしない主義なので、今回はこの点数ですかねえ。 点数の大半は、音と映像の迫力に対してのものです。 レンタルで観たら面白くないかも・・
[映画館(字幕)] 7点(2024-03-21 23:20:47)
12.  BAD LANDS バッド・ランズ 《ネタバレ》 
面白かったけど・・ キャスティングと設定に違和感がありまして・・ 安藤サクラに性奴隷3年間の過去ってのが似合いません。もっと他の設定が欲しい。 恨みを買って標的にされる人権派の判事のマージャン賭博のシーンも違和感。 いろいろ惜しい部分があるし、要らないシーンも多くて、とにかく長い。 手放しで絶賛はできないかなあ。 サイコを気取りながら実はヘタレの弟が、最後に決めてくれたのはまあ良かった。 ラストシーンの解放感は気に入っています。 
[インターネット(邦画)] 7点(2024-03-16 22:58:03)
13.  ザ・クリエイター/創造者 《ネタバレ》 
なんかよく理解できず疑問が残ったまま終わる映画。 人とは戦いたくないAIのはずが、捕虜の人間兵士をボコボコ血だらけにするシーンの意味が不明。 宇宙ステーションのように空中に浮かぶ人間側の攻撃基地の重力制御が超超ハイテクなのだが、 それらのハイテクとアジアの地上の農作業の技術レベルが違い過ぎて違和感が大きい。 アンドロイドを人に似せるのは仕方ないが、喜怒哀楽全開にして涙流して泣くとかまでシュミレート した意味も不明。 アンドロイドを家族にしたい? アンドロイドが人と家族になりたい? で、リアルな性格にしたから、冒頭の怒りのバイオレンスシーンなのか? 雑なプログラム。 AIに核攻撃された件は、実際は人間サイドのミスによる事故だという情報があるのに それを元に和平交渉を試みないのもオカシイし、怒りでAI狩り皆殺しに走るのも極端すぎる。 植物状態になった母親マヤと、AI娘アルフィーの関係の詳細について説明が不足で、物語の主軸と なる家族愛のウエーブに今一つ乗り切れない。 いろいろとワカラナイままエンディングになってしまい、歓声「ニルマータ!」が、誰に対しての 歓声だったのか疑問のままエンドロール・・ それでも目を見張る壮大なCGの美しさで、ハリウッドの技術の高さに圧倒されます。映画館の 大画面で見ればよかったと後悔役立たず。 まあ細かい疑問は放っておいて、流れに任せて見れば、ほぼほぼアバターと同じ骨格の映画です。 肉付けが違うだけの印象。 けなしてるように聞こえそうですが、良い映画だとは思います。渡辺謙さんが主要なキャストで 何故か日本語ばかり話してます。相手は日本語じゃないのに・・ でも嬉しいような変な気持ち その健さんが撃たれて死んだと思ったら、後で普通に生きてた理由も分りませんでした。 今一つ感動に乗り切れなかったのでこの点数でスミマセン。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-01-31 19:37:55)
14.  ゴールデンカムイ 《ネタバレ》 
話題の作品なので見ておこうかなと映画館へ・・ 一応アニメは見てから行きましたが、確かに違和感が少ないですねえ。 山田安奈ちゃんはアシリパ役には年齢がと思ってましたが、コレはコレでいい。 山崎賢人君も、佐一役にはどうかと思ったら、これも見てたら馴染んできた。 キャストのハマり感が上出来なのは認めますが、全方向満点とまでは・・ 変な妖怪とか人間離れのキャラの居ない、リアリズムのある原作だから 実写向きだったともいえる。 ただ熊とオオカミはさすがにCGでないと無理。 その辺でボロが出るかと思ったが、ここも無難な仕上がりで意外でした。 ただどうしても厳しいのは、物語。 何しろ長くて登場人物の多い原作。 1本の映画にどこまで入れるのかが問題。元から分の悪い戦いだ。 結果今作は、人物紹介で終わってしまったかの印象が否めない。 これ1本で名作映画になるのは無理難題。かといってハンデがあるから高得点に という決まりがあるでもなし・・、この点数かなあ? 続編が何本になるのかホントに完走できるのか期待と疑問が膨らみますが とりあえず今作はそれなりに面白かったです、はい。
[映画館(邦画)] 7点(2024-01-30 23:01:14)
15.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
ゲゲゲの鬼太郎? 全然興味ありません。 水木しげる作品全般も、妖怪物も、小泉八雲も興味ありません。 なのに、家族にせがまれて一緒に見る羽目になりました。結果として面白かったです。  鬼太郎をよく知らないので、事前にアマプラで何作かのアニメと、墓場鬼太郎の1話見ておきました。 鬼太郎が生まれる前の、まだ体のある目玉おやじの物語でしたね。 時代は日本の敗戦から10年ほど後・・どこでもタバコを吸っていた時代。 お話の核は、製薬会社が裏で行っていた妖怪や幽霊族に関わる恐ろしい陰謀に巻き込まれる 主人公水木と目玉おやじの闘い。現代の鬼太郎親子や猫娘、ねずみ男も出演シーンがある。 墓場鬼太郎のエピソードゼロでしたね。  ステイタスとしては、犬神家の一族や八墓村といった横溝正史調なのだが、妖怪が姿を現し 戦いが始まると、ハリーポッターやハリウッド作品的な派手な絵になっていき見応えがある。 驚いたのが、近親相姦というか性的虐待という下衆な関係をストーリーに入れてきたところだ。 その描写こそないのだが、これは家族で、しかも小中学生の子供とかに見せるにはタブーかも。 今回は「大人向け」といった前評判はこれが原因でしたか・・ ハリーポッターより重苦しい話。  墓場鬼太郎の水木と鬼太郎親子は初対面なのに、前日単で共闘していたら辻褄合わないじゃないか という疑問は、水木が記憶を失っていく終盤で納得でした。なるほどねえ。 でも墓場鬼太郎の水木の顔に傷は無かったのよね・・  それにしても、キャラクターデザインは現代的になり、少年向け鬼太郎の軽い雰囲気ではなくなり 自分的には抵抗感が薄まって歓迎なのですが、そうなると呪術廻戦とかに寄ってしまうのかなあ・・ そんなテイストで、この大人向けの現代の鬼太郎を映画化したら面白そうだと思いますが 子供の需要を無視すると売り上げ伸びないのかなあ? その意味で今回の作品は価値が高いかも。  音楽が川井憲次氏なのが、映画の質に大きく貢献しています。 このダークで重厚で東洋的な音世界は いつもながら感嘆せざるを得ません。 音楽だけで2点追加ですね。
[映画館(邦画)] 9点(2023-12-31 13:00:57)
16.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
ようやく、まともに見れる日本の「ゴジラ映画」ができました。 モノクロの1作目のカリスマ的な価値と比べるのはやめまして、今回は初めてリアルな 国産モンスターパニック映画の成功例として、讃えたい。 へんな地球防衛軍とか出てきませんし、ゴジラの戦闘力も控えめで、人間側にも分があるバランス。 こういうのでイイんです。どこにも弱点が無いと、勝つために荒唐無稽な絵ばかりになる。 米軍が傍観者になり、軍隊の無い敗戦直後の日本に何ができるのか? ゴジラが強すぎないから こその、リアルな闘いの絵になる。 人間側の物語に、敵前逃亡した特攻隊員の苦悩と、身を寄せ合った疑似家族の絆を中心に 戦後の復興期の昭和の世界観をこれまたリアルに描いていて素晴らしい。 三丁目の夕日のあの昭和ノスタルジーに存分に浸れます。 特攻から逃げた男の、名誉挽回のラストシーンは、予想通りですがコレしかないでしょう。 とにかく、今回は絵も音も迫力があり、見ごたえのある映像に大満足でした。 浜辺美波ちゃんの、昭和的女優感も素晴らしい。この時代設定の作品には打って付けでしょう。 主演の神木君が自身の境遇に打ちのめされて苦悩する役処は、以前なら吉岡秀隆氏の得意な分野ですが 今回は、ゴジラを倒す策を練る学者を演じていて、神木君に任せた様相。 これもアリでしょう。 事前に見た予告編では、ゴジラとどんな戦いになるのか、全然読めませんでしたが、「シンゴジラ」の 電車爆弾作戦とか、薬物飲ませる作戦とか、どこか滑稽な絵ずらを心配しましたが、神木君の特攻に しびれました。クライマックスの絵として、これぞ映画の醍醐味でしょう。 リアルだリアルだと褒めちぎってますが、残念な点もいくつかありました。 熱線を吐く前に、尻尾から背びれ、トサカまで光が流れるのはいいのですが、ロボット動作みたいな スライド動作は頂けません。急に生物感が遠くなりました。 で、その熱線の破壊力があり過ぎです。 もう少し押さえといた方が、ねえ・・。 と言うわけで、いくつか惜しい点が無い事も無く・・9点としました。 それでも二重丸ですよコレ。
[映画館(邦画)] 9点(2023-11-19 23:40:07)(良:2票)
17.  ジョン・ウィック:コンセクエンス 《ネタバレ》 
いやいや、長かった・・ で、キアヌ死んじゃったようなエンディング? でもウィキでは、5作目も同時に撮影の話も有ったというので、死んでない可能性も?  で、ネタバレついでに、3曲分もあるエンドロールの後で、更にワンシーン入ります。 ただ、キアヌは居ません。 何なんでしょう? という170分  今回はトイレ行かずに済みました。 アバターでは痛恨の一時離脱・・。  中身は、半分以上が打ち合いシーン。 バンバンバンバン、正直ちょっと疲れました・・ 面白いのは、パリでの戦闘で、真上からのドローン映像で、建物の中で撃ち合いながら 移動する長いワンカットのシーンが痛快。 火力の高いショットガンで、1発で相手が 吹っ飛んで火だるまになる特殊な武器のシーン。これが見ていて快感。 キアヌ抹殺の為に敵が用意した銃なのに、いきなり奪われてキアヌが使い倒すのが最高。  残念なのは、今回のラスボスが、童顔の若手俳優で、悪そうにも怖そうにも見えない事。 あと日本が誇る俳優真田氏の出番が短かった件。ブレットトレイン位は出て欲しかった。 今回も階段落ちシーンがあります。しかも100段は落ちてる・・しかも2回も・・ どこまでしぶといのかジョナサン。   エンドロールでサオリ・イザワの名前を発見。真田の娘のアクションシーンでスタントの 吹き替えやったのかも。 どーせなら沙織ちゃん本人を見せて欲しかった。 と、要望ばかり言いましたが、総じてはマズマズの娯楽作品になってます。  一言言わせてもらえば・・ 5作目は不要だと思います。もう充分でしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2023-10-25 00:28:50)
18.  イコライザー THE FINAL 《ネタバレ》 
お金貰わない必殺仕事人のマッコールが、またしても極悪人を処刑する快作。待ってました。 相変わらず仲間も無しで、孤独な闘いに身を投じるのですが、ジョンウィックとは違い正面からは 行かず、基本背後から忍び寄って一人ずつ処刑のスタイルは変わらず。  ただ、今回は現場こそイタリアのシシリー島ですが、CIAの若手捜査官との協力や、街の人々に 素顔撮影されまくったりで、極力目立たないスタンスではなくなりました。 極悪非道のイタリアンマフィアが、コテンパンに殺されていくのは実に痛快。 2作目で薄れてしまった「勧善懲悪」が戻って来て、そのカタルシスは1作目に匹敵です。  若手捜査官の俳優が誰なのか、エンドロール見てビックリ! ダコタファニングちゃんですかあ? 大人になって誰だかわからなくなってます。 彼女が爆殺されそうになるシーンが、ド迫力です。 映画的な爆発シーンは、炎がゆっくり広がるのが 多いのですが、実際の爆発は一瞬で吹っ飛ぶのがリアル。誰かを庇うシーンとかは全部嘘なんですよね。 コンマ1秒以下じゃ何もできないのが当たり前。 このシーンはリアルにビックリでした。  いずれ、70歳近い年寄りのアクション映画なので、見せ方に制約がありますが、アリだと思います。 自信満々の悪人にヒイヒイ言わせる、残酷な水戸黄門てな感じで、安心感あって実にいい。  鬼畜な自分には、ラスボスの仕留め方が手ぬるいような気がしまして・・ それが良ければ9点でした。
[映画館(字幕)] 8点(2023-10-22 18:46:02)
19.  沈黙の艦隊(2023) 《ネタバレ》 
無茶なお話でマンガ原作自体に批判的な自分だけど、アニメは中々面白かった。 そのアニメも、国連以前のエピソードだけなのに3部作になってる。 時代が時代なので、画質も悪く、パート3の海中バトルは暗い画面ばかりで 何が起きてるのかサッパリで、終盤ガッカリした記憶がある。  で、今回実写映画化。どーせポンコツだろうと期待しないで観ましたところ、 意外に面白かったかも。 高得点ではないですが、映像もまあまあ、米国側の俳優も 名前は知らないけど、それなりの雰囲気はキープしていて、リアリティゼロではない。 10年前なら、間違いなくガッカリ特撮かお笑いCGのせいでストーリーどころでは ないのが関の山でしたが、今回はギリギリで見過ごせる絵になりました。 相変わらず、船体が傾斜してるのに、体重移動が反映されない違和感はありますが 編集で短くカットし、「おいおい・・」と言わせる前に次のシーンへ・・(笑  絵的には70点ですが、問題は中身。今回の物語は、アニメ化のパート1の7割までしか 進まないのに、1本の映画として成立するのか・・なんか去年の「砂の惑星」だよねえ。 と、一番危惧していた部分ですが、まあ見て損したと言う程の損した感は無かった。 アニメにあった、第七艦隊への実攻撃での勝利のシーンが見たかったけど、まあいいかな。  希望を言えば、変なテレビ局のシーンとか、調理室のシーン、船員の寝床のシーンに 政府のエピソードなんかは無くても良かったし、3時間の大作にして、艦隊撃破までを 1作目にして欲しかったなあ。  何よりも残念なのは、画面の縦横比が液晶テレビサイズだという事。地元の映画館は 横幅のあるシネマスコープサイズなので、縦がつっかえてしまい左右が黒い余白で上映になる。 この先日本の映画はこんなのが当たり前になるのか? マジにやめて欲しい。  それから音楽が垢ぬけなくてイマイチ。どこか昭和な雰囲気がある・・。エンディングの Adоの曲もパッとしない・・。  てなわけで、期待した出来ではないが、こき下ろす程でもない、まあまあの映画でした。
[映画館(邦画)] 7点(2023-10-22 18:13:13)
20.  岸辺露伴 ルーヴルへ行く 《ネタバレ》 
ルーブル美術館でのロケシーンが安い。 コアなシーンは地下倉庫でゴチャゴチャやってるだけで寒い。 しかも終盤はフランスとは無縁の、江戸時代の日本の農村になり、岸辺露伴の先祖の話になるもんだから、 映画のタイトルやポスターとは、180度真逆の絵ばかり・・   お得意のヘブンズドア攻撃も、死者相手に使えたり使えなかったりで、設定崩壊してる。  映画にするほどの、内容が無かったのか、監督の構成演出の才能が無かったのか・・ 結果残念な出来。 自身の過去の後悔を増幅した幻覚を見せられて、自分の行動により事故死のセオリーも、序盤で絵を盗み 森の中で見えないトラックに轢かれて死んだ男の服に、タイヤ痕があるのはギャグなのか? どーも端々の粗が気になって楽しめないままカッタルイエンディングへ。 これはダメですわ。 テレビドラマの尺の方が余計な事考えずに楽しめるのに、映画にしたら映えないって、よくあるけどねえ。
[インターネット(邦画)] 4点(2023-09-27 19:09:41)
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