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プロフィール
コメント数 741
性別 男性
年齢 55歳
自己紹介 観た映画はできるだけ褒めたい。

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1.  ベルリン・天使の詩 《ネタバレ》 
実はもう何年も前に「シティ・オブ・エンジェル」を観て、この映画が元になっていると知ってからも何年も経つのだけど、今回やっと観ることができた。 ほぼ上記の予備知識のみで観たので、市井の人々の心の声が延々と描かれる前半には少し辟易してしまった。名作の誉れ高き作品で、名監督、という予備知識がなかったら、途中で観るのを諦めてしまったかもしれない。しかしながら、モノクロの映像の中に一瞬入り込むカラー映像のなんと鮮やかなことか。 生きている実感のない天使たちにとって、彼らの生きている世界がいかに無味乾燥で味気ない、実感のないものかということを痛烈に感じさせる描写には、流石と唸るしかなかった。 そしてピーター・フォークの名演。 そうか、彼も堕天使の一人だったのか。しかもピーター・フォーク本人を演じさせるなんて、なんと味わい深いキャスティング。 人間界に降りてくることも悪いことじゃない。発見の喜びに満ちている、そんな希望を感じさせてくれる演出だった。 マリオンが彼をすんなり見つけるシーンも余計な演出がなくて良かった。彼女の言っていることはちょっと理解できなかったんだけどね。 このあたりまで観ると、前半の人々の心の声がなぜあんなに長々と必要だったのかが伝わって、最後まで味わい深い映画。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-10-10 17:30:02)
2.  プラトーン 《ネタバレ》 
二人の軍曹の物語、であろうか。 ベトナム戦争の映画と言えば、まず思い出されるのが「ディア・ハンター」か本作ではないかと。 若いアメリカ兵たちを襲ったのは、ベトコンの恐怖だけではなく、疑心暗鬼によって善と悪の境界線が判断できなくなってしまう狂気。戦場で生き残るために必要なものは正義か、保身か。あんな所にいたら、まともな判断なんかできるわけがない。バーンズは許しがたいけど、それはあくまで安全な場所で暮らす我々のスタンス。エリアスでありたいと思うけど、果たして極限のあの状況でそれが果たせるのか。 どちらにしても、戦争は虚しい。結局そこに行きつかせてしまう力がこの映画にはあると思う。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-06-16 08:01:38)
3.  デモンズ 《ネタバレ》 
これ封切られたのは高校生の頃かなあ。 試写会か何かで、ゾンビの扮装をした演者が映画館で暴れる、というまさに映画が現実になるという斬新な宣伝手法が話題になったような記憶がある。 映画館という閉鎖された空間では、アクションに限界がありそうだが、そんな中でもロビーに不自然に置かれていたバイクを館内で縦横無尽に走らせる演出はあっぱれというべきか。個人的には、ヒロインよりもその友達役の女性の方がタイプだったので、途中でデモンズに変身してしまうのはちょっと残念。 コカインを吸引してバカ騒ぎするチンピラを出してお色気シーンも付け足す的な王道を押さえた演出も見事。この手の映画はつじつまが合うとか合わないとかは気にしない方が楽しめるのではいかと。 時代を感じさせるものの、当時のホラー映画の雰囲気を感じられる大事な一本。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-08-01 13:55:31)
4.  時をかける少女(1983) 《ネタバレ》 
薬師丸ひろ子がそうだったように、原田知世の魅力を余すところなくお披露目した映画。 ただ、「セーラー服と機関銃」は脇を固める俳優陣が実力派揃いだったのに比べると、こちらは尾見としのりが頑張っているくらいで、少々心もとない。 原作は筒井康隆で名作に間違いはないのだけれど、映像化はやはりなかなかのハードル。 でもなあ。 この映画だと、魅力的に思えるのはどう考えても尾見としのり君の方なんだよなあ。 ストーリー性より映像重視、な感が否めない野心作。 もちろんキュートな原田知世に加点。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-27 14:43:08)
5.  ポルターガイスト(1982) 《ネタバレ》 
身の回りに起こった超常現象的なものを、「ポルターガイスト」と言わせてしまうほど影響力のあった映画。CGも当時としては最先端だったんじゃないかな。 ただ、結局CGに頼りすぎてしまった感が強く、墓場を住宅地に造成するために掘り起こさずに墓石だけ移動した、ということがわかった時点で急激に恐怖が遠のいてしまったのは残念。もう少し謎解きを丁寧にやって、恐怖を煽って欲しかったかな。 ラストで死者たちが地中から光とともに蘇り、空中を飛び回るシーンはまさに「スペース・バンパイア」で、トビー・フーパーの真骨頂。まあ前後の整合性はほとんどなくて、ただこういう風な絵が撮りたいんだ、という思いだけで作ったシーンの気はするけどね。 でも、公開当時、観る人を恐怖に陥れ、その後も呪われたシリーズとして名を馳せた、歴史に残る一本。観て損はなし。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-03-15 07:54:31)
6.  バタリアン2 《ネタバレ》 
バタリアンはバタリアンとして徹底的に楽しむ。という心意気がない人には全くおススメできない映画。ゾンビ映画にはいろんな楽しみ方があるけれど、そりゃないだろ、と画面に突っ込みを入れながら文句は言わずに気に入るポイントを探す、というのがこのシリーズの醍醐味かと。 怖くて笑えて奇想天外。 私はもちろん大好きだ。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-02-17 07:44:35)
7.  ブロブ/宇宙からの不明物体 《ネタバレ》 
B級パニック映画の雄。レンタルで何度も借りて観たのに、また観たくなって鑑賞。 ホラー要素とコメディ要素のバランスが絶妙で、笑えるし、充分恐ろしい。 主役?と思わせた爽やかな青年がいの一番にブロブの餌食になる、予想を裏切る展開も良い。水道管に吸い込まれていくシーンなんて、当時としては画期的に恐ろしいシーンだった。懐かしいスティーブ・マックウィーンの「アメーバ」に対するオマージュも見事。 そりゃ現代の映画に比べたら、CG?の出来もひどいものだけど、だからと言ってこの映画の魅力が損なわれることはない。 後世に残して欲しい、愛すべきB級映画。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-31 17:58:33)
8.  地獄の7人 《ネタバレ》 
若い頃に観て、すげー悲惨だったよな、という印象があった。で、何十年ぶりかで再度鑑賞。ジーン・ハックマン演ずる大佐の息子を思う気持ちは理解できるのだが、戦友たちがなぜ命の危険を冒してまで捕虜の救出に向かわなければならなかったのか、その部分の葛藤がほとんどないもんだから、2022年の今日観ると、単なるアクション映画に見えてしまう。映画製作当時のアメリカ人の感情としたら、捕虜の奪還は恐らく胸が熱くなる題材だっただろうことは予測がつくのだけどね。 若きパトリック・スウェイジが出てるのはちょっと驚き。 そしてフレッド・ウォードで出てるとなぜか「ライトスタッフ」感が強くなるね。「ライトスタッフ」と同じ年に製作されていたのにもちょっと驚き。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-08-17 09:10:58)
9.  トップガン 《ネタバレ》 
続編を観る前に復習。 いやしかし、こんな適当な脚本だったのかと今更ながらに驚いた。 公開当時はそんなこと全然思わなかったけど、自分がたくさん映画を観てきたせいなのか、時代感覚と合わないせいなのか。 どうしてもジャンルを超えて「愛と青春の旅立ち」と比べてしまい、勢いで作った映画感が拭えないまま観終わってしまった。 ただ、若きトム・クルーズを味わうには最高の映画。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-06-25 10:10:22)
10.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
不条理。 この男、何が目的かもわからなければ、何故警察以上の追跡能力があるのかも一切明らかにされない。 その辺の演出は潔く、観ていてもさほど気にならない。 まあこれはルトガー・ハウアーという名悪役の力に因るものかもしれない。 しつこく、無慈悲で、寂しげ。 目力が圧倒的で、有無を言わさぬ悪党ぶり。 ただ、ラストの対決は余計だったかな。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-10 18:23:40)
11.  ライトスタッフ 《ネタバレ》 
アメリカ国民が求める英雄とは、誰にも真似できないような孤高のヒーローではなく、良き夫であり良き父であり、誰もがそうありたいと願う良き人間でなければならなかったのだろう。個人的に一番ぐっと来たのは、彼らが命を賭ける瞬間でも帰還後のパレードでもなく、ジョン・グレンが吃音の妻を守る為に、副大統領に喧嘩を売るシーンだった。いや、あれはカッコ良かった。ジョンの妻にとっては、まさにヒーローだったに違いない。 エド・ハリスやスコット・グレンをはじめ、ジェフ・ゴールドプラムに至るまで現在では夢のような豪華キャスト。しかもジョンの妻はズーイー・デシャネルのお母さんなんだね。 長いけど、いい映画。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-03-23 21:49:58)
12.  ソフィーの選択 《ネタバレ》 
人生において、あんな選択を迫られる人はいない。 しかし、あんな残酷な選択を迫る人はいたんだろう。 そんな人生を経験したら、その後まともに生きられるはずなんてないじゃないか。 ネイサンが精神に異常をきたしていることは、ソフィーにはわかっていたんじゃないかな。 いつも誰かを演じて、本当の自分と向き合うことを求めないネイサンは、ソフィーには必要な人物だった。 スティンゴはだめだ。 結婚して子どもが欲しいなんて、自分と向き合わないとできやしない。そんなの無理だよ。 生き延びても、地獄は終わらない。胸を抉る映画。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-01-30 19:59:49)
13.  刑事物語 《ネタバレ》 
演出がちょっと過剰な割に、筋立てはさほど凝らない。 映画って、だいたいこんなもんだったよなあ。 ワクワクして、時々笑えて、ちょっと哀しくて。 で、エンディングの歌が心にしみる。 映画って、それでいいんじゃないの。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-01-20 23:01:40)
14.  恋におちて 《ネタバレ》 
モリーは夫に愛を感じていない。 では、フランクは? 結婚生活のどこに不満があったのか。いや、そもそも不満なんて感じてなかった。 ただ、偶然本屋で、電車で出会った女性に恋した、それだけ。 そこで行動に移すか、何もせず通り過ぎるかで人生は大きく変わる。 その結果は自分で受け止めるという大人の映画。 デニーロとメリル・ストリープの抑えた演技はやはり素晴らしい。 そしてなんといっても音楽が抜群。 恋の始まりの軽やかな感じが、ピアノの旋律とぴったりシンクロする。 結末も嫌いじゃない。いや、むしろ好み。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-04 21:44:57)
15.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
スローなんだよ。 今時のスピーディーな映画に慣れてる私たちには、展開がスローなんだよ。 本筋には関係ない余計なシーンも多いんだよ。 でも、それがやっぱりいいんだよね。 FBIだってゆるいんだよ。 身分詐称したってそんなに怒んない。 サングラスだってちゃんと返す。 でも、空港のシーンではしっかりハラハラドキドキさせてくれる。 デニーロって、やっぱすげーな。 ラストシーン。 お互いを認め合っても、ハグなんかしないぜ。 無駄に仲良くなんかならない。 あの距離感、今の映画にあんのかな。 いや、いい映画。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-01-02 22:08:19)
16.  スペースバンパイア 《ネタバレ》 
壮大なスケールで描かれた、人類の存亡を賭けた一大叙事詩。 地球規模の危機な割に、対処するのがほぼ5人くらいのスタッフという頼りない布陣も、この時代ならでは。 スペースバンパイアから精気を吸い取られるシーンは圧巻で、次の犠牲者から精気を吸い取ることで再び元の状態に戻るという設定も斬新。 設定も斬新なら、その映像も当時としては驚きだったし、今観ても素晴らしい。 SFホラー映画の古典として、永久に語り継がれていく映画。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-12-04 21:32:53)
17.  ダーティ・ダンシング 《ネタバレ》 
山奥の山荘に金持ちの家族たちが集って、ひと夏を過ごす。 そんなことが当たり前に行われていた時代の、貧富の差を乗り越える恋人たちのストーリー。 義理人情に篤いが少々愚痴っぽいジョニーと、世界を変えるにはまず自分自身が変わらなきゃと突き進むベイビーのやり取りが、とにかく青春。 丸太の上で踊ったり、湖でリフトしたり、そりゃ好きになっちゃうよな、という展開。 そしてラストの老若男女入り乱れて踊るシーンには、ちょっとグッと来た。青春映画なんだから、これぐらい派手にやらないとね。 それにしても、ベイビー役のジェニファー・グレイのキュートなこと。 観ている間中、彼女の豊かな表情に釘付けだった。 もちろんそこに加点。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-09-05 22:53:55)
18.  リーサル・ウェポン2/炎の約束 《ネタバレ》 
巨悪には違いないんだけど、最終的にはパーソナルな理由でぶっ潰すぜ、というのがこのシリーズの醍醐味。 スケール感は流石のハリウッド。 豪邸を車で引っ張って破壊するとか、リッグスの真骨頂でたまんない。 リカとのロマンスは、個人的には無い方が好み。 純粋に妻の敵討ちであって欲しかった。 リッグスとマータフのコンビネーションが前作より二倍増しなのと、レオの登場でいよいよリーサル・ウエポンシリーズのファミリー誕生、的な2作目。 やっぱりメル・ギブソンはカッコいいよね。 そして一作目から音楽担当のクラプトンのブルージーなギターが渋い。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-23 23:58:17)
19.  リーサル・ウェポン 《ネタバレ》 
メル・ギブソンがその魅力を遺憾無く発揮した名作。 危ういどころではない、キレた演技が彼の真骨頂だと思うが、本作はまさにそれ。 そしてそれを受け止めるダニー・グローヴァーの包容力。 キャスティングの妙に唸るしかない歴史的な(私にとっては)一作。 刑事コンビを描くこういう映画って、最近見なくなった気がするけど、需要がないのかなあ。 後世に残したい、伝説のシリーズのまだまだ荒削りな一作目。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-14 22:24:33)
20.  グーニーズ 《ネタバレ》 
映画には、観るべきタイミング、というのがあると思っている。 タイミングとは、人生の分岐点のこともあるし、年齢もその一つ。 この映画は、少しずつ大人になって行く過程の少年少女に観て欲しい映画。 友情あり、冒険あり、家族愛あり、そしてちょっぴり憧れの異性との甘いキスあり。 さらにいい映画にはやはり、グッとくる音楽も。  リチャード・ドナー監督の訃報に接し、追悼の意を込めて再鑑賞。 ドキドキワクワクが止まらない、そんないい映画。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-07-07 21:54:28)(良:2票)
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