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1.  ハクソー・リッジ 《ネタバレ》 
私は戦争映画があまり好きではないので点数は辛口かもしれません。 戦闘の生々しい描写はリアリティが溢れていてそれでいてグロと呼ぶほど凄惨な描写をしていないので 程よい緊張感を得ながら楽しめました。 ただ気になったのが主人公の宗教的信念が表面的にしか描かれておらず、聖書でさえ小道具扱いでは彼の信仰の 部分がよくわからず、事実を元にしているだけあって淡々と英雄的行動が描かれているのに違和感を覚えました。 にやにや笑いにはどういう意味があったのかわかりませんし、上官達は理想的な上司像を反映しすぎているような気もします。 他の戦争ものでもそうですが、米軍礼讃のプロパガンダ的な色が強くありませんか? 彼が従軍する理由も模範解答みたいで面白味も説得力もありません。 また彼の戦闘中の行為とその結果は称賛されてしかるものと思いますが、信念は褒めてはならないもののように思えます。 極端なことを言えば、彼と同じ思想を持つものが多ければ軍隊は成立しないわけですしね。 最後にドキュメンタリー風のムービーを流してくるのも興ざめでした。 小説でいえば読後の余韻を楽しむ前にあとがきで現実に引き戻されるような気持ちです。
[DVD(字幕)] 5点(2018-04-11 22:32:38)
2.  サウルの息子 《ネタバレ》 
長回しの画面が揺れる独特な取り方が臨場感が出てますね。 本当の子供かどうかは明示されないし必要もないのでしょうがちょっと鬱々としすぎていて、 罪の意識からくる救いを求めているのだと思うのですが、終始もやもやさせられます。 もっと戦争史実か個人の感情にフォーカスを当ててほしかった。
[DVD(字幕)] 5点(2018-04-04 23:05:54)
3.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
ヴィースラーは盗聴経験豊富なベテランであろうに心変わりした理由がピンときませんでした。 しかし最後の締め方は秀逸でこれだけでお気に入りの作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2018-04-02 22:24:12)
4.  バチカンで逢いましょう 《ネタバレ》 
とりわけ良くもなく、悪くないという一言に尽きます。 ダメ男の料理店を経営再建したり、孫の若気の至りを諫めたり、詐欺師との真実の愛を獲得したり、 ストーリーは基本的には良いと思うのですがその過程が小粒で全くぴりりとしません。 緩慢に淡々と流れていくのは演出か表現力不足か判断つきかねますが、私には薄味でした。
[DVD(吹替)] 4点(2018-04-01 23:20:32)(良:1票)
5.  フィールド・オブ・ドリームス 《ネタバレ》 
この作品はドラマと思わせてファンタジー作品なのですが、物語の序盤でファンタジーであることを明言しています。 ホラーなどでは現実か超常かどちらかわからないまま進む展開があったりするのですが、 早い段階でかじ取りをしっかりしているので、変な探りをいれずに楽しむことができました。 亡霊の野球を観戦することで見る者の原風景を思いおこさせるような演出には胸をうたれます。 野球に興味のない私でも純粋に感じいってしまいました。最後の演出は大好物ですねー。
[DVD(吹替)] 8点(2018-04-01 20:23:09)
6.  さよならの朝に約束の花をかざろう 《ネタバレ》 
ファンタジーの中で長命な種族と人間の「親子愛」を描いた美しい作品でした。 吉田明彦さん原案のキャラクターを見事に映像化しており美術・音楽共に素晴らしく、 人物の細かい動きや工業都市の背景などはつい見入ってしまいました。 長き時を生きるマキアとエリアルの関係は普遍的な愛があって感動的なのですが、 いかんせん世界観といいますか、全体的につくりが雑で説明不足なのも相まって作品にのめりこめませんでした。 特に終盤のマキアのシーンは瞬間移動でもしてるのかと思うほど不自然で笑ってしまいました。 加えて登場人物の行動が突飛でイマイチ感情移入できません。枚挙にいとまがないので指摘する気も起きません。 肝心の親子愛も幼少時の美しい思い出がほとんどで、マキアとエリアルの関係をもっと掘り下げる必要があるように感じます。 これはもっと尺を長くするか、構成上いくつか他のシーンを端折ってでももっと描いて欲しかったです。 クリムの製作者にとって都合のいい狂人設定も可哀そうで仕方なかったです。 監督が見せたいシーンを見せるためだけに作られた脇の甘い作品であるように感じました。
[映画館(邦画)] 3点(2018-03-31 21:27:06)
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