1. ゴールデンカムイ
《ネタバレ》 原作ファンを失望させない実写化。 原作があらゆる要素全部乗せの超エンタメなので、実写化するのは相当大変だろうと思っていた(心配していた)が、こちらの想像を上回る良作だった。 冒頭の二百三高地から嘘臭さのないスケール感で一気に引き込まれる。山﨑賢人演じる杉元の戦闘シーンは肉体の重みを感じさせるナイスアクションで隙がない。役者は総じてすごく良い。 皆お待ちかねであろう羆シーン、1度目は光と暗闇の演出が上手。2度目は羆の巣穴からの定点撮影という実写映画ならではの見せ方。どちらもヒグマをはっきりと大写しにしないことを逆手に取ってリアリティを持たせる創意工夫が感じられた。エゾオオカミは及第点。 ギャグ要素はオソマのくだりがちゃんと面白いしアシリパさんの食へのこだわりが微笑ましい。白石のヌルヌルシーンでは劇場で笑いが起こっていた。 このペースでいくと5本程度で収まらないのでは?という懸念はあるが、シリーズ1作目だからこそ大切にすべきポイントを外さず丁寧に描いた点は好意的に評価したい。 [映画館(邦画)] 7点(2024-01-28 01:48:14)(良:1票) |