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プロフィール
コメント数 48
性別 男性
自己紹介 小津と是枝はブラックリストに入っている

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1.  柳川堀割物語
本作のことは高畑監督のWikipediaを眺めていたときに知った。 本監督の映画は「セロ弾きのゴーシュ」「おもひでぽろぽろ」「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「ホーホケキョ となりの山田くん」「かぐや姫の物語」の六作品しか見たことがなかったが、Wikipediaで見てみると、これが映画については本作を除く全てであった。ゆえにこの作品だけ見ていないという訳にも行かなくなって視聴した。 本作の立ち位置はドキュメンタリー映画と教育的映像作品のちょうど間に位置する。ドキュメンタリー映画にしては言語的な情報量が多く、教育的作品としてはあまりに美意識が高い。 2時間40分もの時間は、ドキュメンタリー映画としても、教育的作品としても長過ぎるが、その濃度は平均的な作品のものとは比べようのないほど濃い。切り替わっていくカットはそれぞれ新しい情報あるいは情景を提示し、この作品がどれだけ時間を惜しまずに制作されたかよく分かる。引き伸ばしての三時間弱ではなく、切り詰めての三時間弱である。1シーズン12話のシリーズものドキュメンタリーを一本に凝縮したものと考えれば、それほど長い時間の作品だと言うことにはならないだろう。 実際的な「掘割」の役割と、歴史・文化的な意味合い、そして生活的な立ち位置、及び美学的な見地、多面的な視点がひとつに統制されていて、見ていて器の大きさ、あるいは懐の深さに感銘を受けた。これほどのスケールのドキュメンタリー作品は見たことがない。小さな街からこのような作品が生まれるということは驚異的である。(ここでいうスケールという言葉の意味は、けしてBBCが見せるような技術的スケールではない。あくまで精神的スケールの話である。)
[DVD(邦画)] 10点(2019-05-12 10:02:51)
2.  アマデウス
虚構の塊。モーツァルトやサリエリを愚弄している。 人間はキャラクターではない。この程度の浅さで扱われてたまるものではない。 許されない。
[DVD(字幕)] 0点(2019-03-29 11:18:58)
3.  サクリファイス 《ネタバレ》 
この映画での表現に対して時間が短すぎ、駆け足の感があった。超越的なものと世俗的なものの接触点について、ノスタルジアでは恥ずかしくなるような甘い表現もあったが、本作では硬く締まっていた。ラストシーンで唐突に挿入されるBGMを除いては。
[DVD(字幕)] 10点(2019-03-25 08:22:14)
4.  座頭市(1989)
いろいろとおかしな映画だ。「スパイダーマン」のようなエンターテインメント作品として見ると、その枠には収まりきらない優れたもののように見えるが、それ以上の作品として見ると、何の中身も無い映画だ。
[DVD(字幕)] 4点(2019-03-22 14:25:38)
5.  その男、凶暴につき 《ネタバレ》 
脚本が構造的にしっかりし過ぎているだけ、陳腐だと感じられる。 北野映画の原型としての価値はあるが、作品自体としての価値は"それなり"だ。 エンターテインメント映画としての完成度は高いが、どこかで見たシーンの連続である。
[DVD(邦画)] 4点(2019-03-12 23:30:03)
6.  ゆきゆきて、神軍 《ネタバレ》 
私はこの映画からどのような正当な政治的主張も感じなかったし、どのような政治的意見にも誘導されなかった。 私が感じたのは疲労感であり、それは「関係の絶対性」への疲労感であった。 私のような若輩は、吉本隆明という思想家の生み出した「関係の絶対性」という概念を上手く捉えることができていなかった。 この映画を観てそれが予想の範疇を出ないが、掴めたという気がした。 戦争というものの「不可避性」が、どのように人間に付き纏うか。それを、主人公である奥崎謙三にまとわり付かれる人々の中に見た。 私がこの映画につけた点数には何らの讃美も非難も含まれていない。純粋にこの映画から私が勝手に学び取ったものの重さを反映させたものだ。
[DVD(字幕)] 5点(2019-03-12 03:50:23)
7.  となりのトトロ
どこかにあるはずなのに、どこにもなかった「原風景」を見事に現出させた。 となりのトトロの主人公は、トトロでも人物でもなく、世界である。 自然とは、人間に対置するものではなく、人間の心の中に宿っているものであるということが、この作品によってはっきりと伝わる。 この大きさに匹敵する芸術作品がどれだけあるだろう。ターナーの絵やブルックナーの音楽と並べても遜色のない作品だ。それらの作品はどれも、「絵画と鑑賞者」や「舞台と観客」を対置させない。確かに五感を通じて心のなかにそっと侵入してくる。まるで実家にあがりこむように、どかっと座り込んでくる。そうしてちょっとした思い出話をでも語り始める。 映画のストーリー自体はささやかな"おまけ"にすぎない。
[DVD(字幕)] 9点(2019-03-12 03:41:26)
8.  友だちのうちはどこ?
映画として鮮烈な印象を残すたぐいの作品ではないが、演技の素朴さやカメラワークの巧みさなど、極めて細部まで意識の行き渡った名作。 似た志向の映画は多数あるが、このような上品さを持つものは少ない。上品さとは即ち上質さだ。味の違いの分からない鑑賞者に「ほんわかした感じのいい映画」の並びに捉えられるのはあまりに惜しい。 良作ではなく間違いなく名作である。
[DVD(字幕)] 6点(2019-03-12 03:07:58)
9.  ノスタルジア 《ネタバレ》 
映画の中で自殺するくらいなら、現実で自殺するほうが良いと思っていたが、 この映画を観終えて現実で自殺するくらいなら、映画の中で自殺するほうが良いと意見を変える気になった。 一度目はこの映画の「悪趣味」に辟易とし、最初の三十分程で切り上げたが、二度目で見通した。 とはいえ、さすがにやり過ぎた表現が多かった。 ラストシーンで突然滲出してくる「甘さ」も、欠点に近いだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2019-03-12 02:56:12)
10.  エル・スール 《ネタバレ》 
シンプルなシナリオであり、諸手を挙げて喜ぶような映画ではないが、とにかくこの作品に流れる静謐さ、というのか、上品さがずしりと心に響いた。 雪解けのように、謎がきちんと解けていく展開も上品だ。陶器のように、ずっしり重たい作品である。
[DVD(字幕)] 9点(2019-03-12 01:57:55)
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