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プロフィール
コメント数 48
性別 男性
自己紹介 小津と是枝はブラックリストに入っている

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1.  万引き家族 《ネタバレ》 
家族が借りたのを機に視聴。開始から是枝監督、センスないなと思いながら見ていた。一番つらいのはCMかと思うほどのカットの切り替えテンポの速さ。下品にも程がある。 映像作品としては本監督の過去作通り程度の低いものだが、問題を問いかけるというより露骨に善悪観念を皮肉っている姿勢には好感を持った。 脚本についてはかなり陳腐ではあるものの、良くできていると思う。
[DVD(字幕)] 5点(2019-04-20 18:59:56)
2.  サウルの息子 《ネタバレ》 
最初から最後まで続く緊張感に引きこまれた。 特筆すべきところは少ない。アイディアや筋書きも既視感のあるものだし、露骨に詩的なカットも存在しない。 だが各シーンの造形の上手さが、そこらのリアリスティック"コント"とは違った切迫感を表現していた。 起承転結のような流れはない。ある一線が最初から最後まで図太く引かれる。 最初の5分も最後の5分も、劇中から抜き出した任意の5分と同等の価値をもつ、それだけの濃密な表現を成し得ている。 この無個性の良品、そして手に持ったオルゴールのような実感を伴う重たさ。 2015年に作られた作品にしては古典的な匂いが強すぎるきらいはある。絶賛するには地味すぎて、批判するには上質すぎる。 筋書きの分かりやすさから、アカデミー賞を受賞してしまったが、分かりやすさを追って見る場合この作品に魅力は感じない。
[DVD(字幕)] 8点(2019-04-19 20:06:41)
3.  風立ちぬ(2013)
地上波で流れているのを見かけ、不意に三度目の視聴。 本監督らしいエンターテインメント映画でありながら、質も高い作品だと感心しながら見ていたが、 見ているうちにそのエンターテインメント性が何か別のものに転化していった。 本作で最も批判されているシーンが最も素晴らしいシーンであるのは皮肉である。 生きることの閉塞感、それも、閉じているというよりも、閉じていくというような、たまらなさ。 それが開放されるということもなく、本作は終わっている。 観終えた後、この作品について話そうとしたとき、不意に涙が溢れて止まらなくなった。 生きることについて、タルコフスキーの「サクリファイス」を優れた作品だと考えていたが、 本作のほうがずっと上だと今回考えを改めた。
[地上波(邦画)] 10点(2019-04-13 01:02:19)(良:1票)
4.  海街diary
構図が酷い。カメラワークが酷い。演技が酷い。セリフが酷い。全体的なテンポが酷い。 映画作品としての質が低い。極めて不自然な積み木だ。 こんな低劣な「コント」で日常感を演出しようとする神経が分からない。
[DVD(邦画)] 0点(2019-04-01 12:53:07)
5.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
金曜ロードショーのコメントで、最初の三十分くらいでこの映画を判断するなという監督のコメントがあったが、あくまで最初の三十分で想定したレベルで映画が終わった。極めてオーソドックスなエンターテインメント映画であり、この映画が「優れた映画」に位置するようでは映画のレベルが低いと言わざるを得ないのではないか。エンドロールのシーンを見せたいのは伝わったが、それを含めてもあくまで平均的な着想及び品質の作品である。
[地上波(邦画)] 1点(2019-03-12 02:37:08)(笑:3票) (良:2票)
6.  リズと青い鳥 《ネタバレ》 
シナリオは所謂「アニメの水準」に留まっているが、作画や音楽など演出の側面では「アカデミー賞の水準」はゆうに上回っている。 シナリオについて具体的に言うと、「控えすぎた部分」と「やり過ぎた部分」がそれぞれ多すぎる。 例えば、二人の関係を覗き見するような作品だと監督は言っていたが、それにしては人物の感情表現がコテコテすぎる。 深夜アニメの平均がこの作品に届けば御の字だと感じるレベルにはあるが、"映画"という大きな観点で捉えると、あまりに欠点が多い。 アニメーションの長所である、「画面の細部まで行き渡りうる意識」を十分に活用した作画は素晴らしかった。
[映画館(邦画)] 4点(2019-03-12 02:10:07)
7.  ニーチェの馬 《ネタバレ》 
たとえば、トリノの広場での「ニーチェと馬のエピソード」の描写が、続く「ただ馬が嵐の中を突き進むシーン」と響き、尋常でない迫力を生み出している。そのような各シーンの響きが最後まで途切れずに続いていった。 正直なところ、この映画のシナリオにはつまらない発想が多い。じゃがいもを食べる量が減っているだとか、酒を飲む量が増えるなどといった方法で反復性からの脱却を示唆するのはあまりに勿体無い。このことは映画の中核を担う「終末への過程」についても同じように言える。反復性というのはそれ自体が幻想なのだから、一見変化のない生活であっても絶対的な意味で全く違ったものなのだ、という地点で看破されるべきだ。そうでなければ「ニーチェと馬」のエピソードを引用した意味がない。 ただし確かにこの映画に描かれた中には無為な生活を不満も言わず繰り返す父娘というイメージがはっきり描かれており(枯れた井戸を見て「ちくしょう」と呟き面倒臭そうにきっぱり移住の準備をしては、結局諦めて戻ってきたり、突然世界が暗闇に包まれても寝ようと呟きベッドに潜り込んだり)それがある意味で終末をも、終末と感じさせないところで本監督の意図したかもしれない結末とは違った奇跡的な「永劫性」を導き出したように思う。それにはこの監督特有の「長回し」の効果も大きく加担しており、欠点を持ちながらも「人は死んでも生き続けるんじゃないか」といったイメージを観たものへ刷り込むような、凄まじい作品に成っている。
[DVD(字幕)] 10点(2019-03-12 01:46:42)
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