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コメント数 1754
性別 男性

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1.  ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング 《ネタバレ》 
先に、あまり好きではなかった部分を指摘するなら、シリーズ最終作として特大のスケール感を出したいがあまり、かなり大袈裟な話になっちゃってるな(=少しリアリティを毀損しかねない程度に荒唐無稽な質感になってるな)という感覚はあったのです、が要所要所での状況説明は比較的丁寧になされるので(=その分説明自体は多めということでもあるのですが)各所の盛上りにもチャンと付いてゆけたと言うか、最後の最後までしっかり楽しんで観てゆけたとは思います。テンポや密度は、3時間近い大作としても急ぎすぎず緩すぎず適切だったのではないでしょーか。クライマックスでも、ミッションの成否にもその後のルーサーのメッセージにも、率直に十二分なる満足感を感じつつ観終われました。再度その意味では、3時間尺の作品ですが、どうせなら映画館でのご鑑賞を推奨したくなる…という作品かとは思われますね。是非。  全体としてはその様な感想であるトコロで、もう二点だけ申し上げるならば、アクションの質感とシリーズもの(の締め括り)としての意味合い、という点になりますかね。前者は、シリーズのここ数作の特色から変わらず、なるたけCGに頼らない(=トム・クルーズがひたすら頑張る)というコンセプトを含むモノであり、個人的には特にオーラスのプロペラ機のシーンは非常に好ましくハラハラと観れていました。他方、シリーズ過去作とリンクしてゆく様なシーンは、個人的にソコまで本シリーズへの思い入れが強くない+ゆーて30年近くやってるシリーズで単純に覚えてない(+そもそも前作までだってソコまでそ~んな感じだったっけ?)ということもあって、あくまで個人的には「ワリとどうでもいい」的な眺め方にはなっちゃってましたかね。なので、もしご覧になるならその辺をちょっとお浚いしてから観た方がより楽しめるって作品かな…とは思います(⇒7作観るのは正直シンドイですケド)。
[映画館(字幕)] 7点(2025-06-01 16:41:01)(良:2票)
2.  花腐し 《ネタバレ》 
監督作としては前作『火口のふたり』からも引き続きの湿り切った質感とゆーか、ただ、何とゆーか監督の「自己投影」的な側面が(登場人物がその業界の方々ってコトを踏まえると)かなり強まってるのかな…とゆーか。でも、個人的にはソコにはチョイと「引っ掛かる」とゆーか、前作よりも共感が少し難しくなっちゃってるってよーな感覚も強くありまして、どーしたってそーいう系統の人達って(我々凡人と比べると)この手のコトを「芸の肥やしにする」みたいな観点が生じちゃうんだろーな…みたいに思っちゃうと、文字どおりにコレ見よがしに「腐ってってる(ダラダラ何年も掛けて…)」とゆーのが、若干ながら「鼻に付く」みたいな感覚が全く無かったと言えば嘘になってしまうのですね。。  ただその一方で、前作や、ソレこそもっと大昔の『赫い髪の女』みたいな、質感の似通った=湿度120%みたいな監督の諸作品に比しても、男ふたりのキャラに関しては随分と大きく変わってたな~(変わり果ててたな~)と思っちゃったと言いますか、実にマ~「女々しい」連中だったと思ってしまうのですね(⇒コレも、言葉を選ばずに言えば、正に「女の腐った様な」と言いましょーか)。んで、他方でさとうほなみさんは実に爽やかに恰好好い…とゆーか、少なくとも「好い女」であったコトが完全に確実だと思われちゃってまして、だから、ある面では前作より(前述どおり)分り難い・共感し難い箇所が多かった…とは思えど、オーラスまで観切ると今作ってシンプルに「好い女=”ミューズ”と言うべき存在」の(監督の中に在る)理想形を描き出す…みたいな作品だったのかなって気もしてしまったのですよね。だから、観終わった瞬間は私も「あれ?(途中結構アチコチに「引っ掛かりまくった」んだケド)なんか悪くなかった…様な気も…」という感じだったのが(またまた)正直なトコロでしたかね⇒個人的な偶然の要素としてギリギリ、私が百恵ちゃん大好きで『さよならの向こう側』に大共鳴できてしまった…という事情も、支配的なコトだったかとは思いますケドも。。  とは言え、ね~~もう一つやっぱり少し「引っ掛かる」とゆーのが、再びシンプルに映画としてはちょっと「ワザとらしすぎた」かな…と思っちゃったってトコロで、男共もどーにもちょっと情けなさすぎると思うし(再掲)だから総じてリアリティとかはあんまし感じ取れない=その方面からもやっぱ少し共感し難い、みたいな感じだったかとは思うのですよね。替りに一つ、演出面でコレ面白いなと思ったのは、モノクロとカラーの使い分けが為されているのですが、その場合ってフツーは「過去がモノクロで現在がカラー」だと思うのですがソレが今作だと逆なのですよね⇒且つはソレが非常に効果的でもあったと。その辺、色々、差し引きして評価はこの位にしておきます⇒私は、実は、『火口のふたり』よりはコッチの方が(終わり方が)好みだったりするのですよね。
[DVD(邦画)] 7点(2025-05-25 21:31:17)
3.  異端者の家 《ネタバレ》 
やっぱし、冒頭から何よりも、まァ~~「ヒュー・グラント!?」という意外性が凄すぎて、あまりにもホラーとして「観たコト無い」感が強くって30分位はどーしたって私も「ナニを観てんのか好く分からない」という感じだったのですよね。また、そのヒュー・グラントの胡散臭い・得体の知れない感じ&それでいての強烈な存在感・存在そのモノの説得力とゆーのがま~た絶大で、熟練の演技力も相まって「こりャ~~こーゆうのだって当然の如くに務まるよな…」と、私もそう思わざるには居られなかったのが正直なトコロではあります。  ただね~~冒頭から中盤のその(ホラーとしてはちょっと異質なマデの)存在感や理屈っぽさのユニークさに比して、最後まで観終わっちゃうと結局は彼もまた、ワリとごくシンプルなるホラー的ドクズ=前半に捏ね繰り回してた理屈ってのも単に自分の歪んだ欲望を正当化する為ダケの「屁理屈」でしかないってヤツ=欧米ホラーの永遠の主役たる理解も納得も共感も不可能な「悪魔=人間では無いナニか」でしかなかったと思っちゃったのですよね。。。だから個人的には、思ったよりも思ってたとおり…みたいな、若干拍子抜けに近い方の観終わり方をしてしまいました(⇒正直、近い質感のホラーとしてはフツーに『ゴーストランドの惨劇』が思い起こされました&でも、アレに比べるとコッチは今度はスプラッタ的なパンチに関しては少し弱めなんだよな…とも)。最終的に、ココでもちょっと宗教的エッセンスを効かせた様なクライマックスの展開が端的に好く出来ていた…と思ったコトを含めて、全体としては確実にまあまあ面白く観終われたって感も在るのですケドも、特に中盤=非常にユニークなホラーからそんなにユニークでもないフツーのホラーに変わってゆくトコロのシークエンスが率直にあまりしっくり来なかったコトも含めて、評価としては(低めに寄せて)この位にしておきます。女の子が二人とも激マブだったりするので、その辺なんかも含めて興味の在る方は是非映画館で。  ※追伸①:ヒュー・グラントも、最近の彼の傾向ではあるとは思いますケドも、それでもよく「こ~んな役を引き受けたよな…」とは…… ※追伸②:とゆーか、モルモン教ってのは、アメリカではマジであ~んな可愛い若いコが二人も揃って勧誘に来るってヤツなんすかね…?(リアリティあんのコレ?と少しダケ……)
[映画館(字幕)] 6点(2025-05-21 23:12:51)
4.  ノスフェラトゥ(2024) 《ネタバレ》 
素晴らしいの一言ですね。卓越した映像の力で、古典的名作の現代化をモノの見事に成功させていますが、取りも直さずそれはある種、ヒトの持ちうる最も根源的なる恐怖の感情を(再度)掘り起こして具現化することに他ならなかったと思うのです。その意味で、実にホラーとしても本質的な作品であったとも思われますね。傑作。  タイトルどおり、およそ100年前のムルナウ版『ノスフェラトゥ』の直接的なリメイクとして製作された映画で、他の種々のブラム・ストーカーの『ドラキュラ』とは、筋書き的にはチョイチョイ異なる箇所が出てくるってのは(おせっかいかも知れませんが)鑑賞前に折り込んでおいた方が好いかも知れません(⇒私自身は「あれ?ジョナサン・ハーカーって生きて城から帰って来るんだっけ?」とか思っちゃったりしてましたが、これは1958年のハマーフィルム版におけるアレンジだったってコトっぽいっす。。)オーラスも、コレも私は記憶が定かではありませんでしたが、やはりムルナウ版にまんま準拠…ということみたいですね。とは言え、特にその辺における映像の迫力・悲哀・荘厳さなどは、流石にサイレント映画の比ではありませんでした。全体的にも、終始ごく暗い画づくり⇒でも、暗いケドもそれが恐怖映画としての画面の質にも&或いは作品の芸術性・美しさそのモノに関しても、非常に効果的に作用していたとも思われましたし、中でカメラワーク自体も、全編に渡って実に凝り抜いていたとゆーか(オスカーノミネートの名に恥じない)見事さだったとも思われました。演技も、総じてリキの入った素晴らしい出来だったとかと思われますね。  個人的にはもう一つ、それで居て=この上無いってレベルで重厚で、シンプルに「超・恐ろしい」ノスフェラトゥを描き出している一方で、今作は(ゴシック・ホラーではあれど)ダーク・ファンタジーには決して陥って居らず、あくまで(ヒトのヒトたる恐怖=恐怖の対象を描いているという意味での)ホラーの領域を極めていた…とゆーのが、最も素晴らしかったと思うのですよね。そして、それを可能にしていたのが、前述どおりのクライマックスを迎えてゆく…その部分にアジャストされたノスフェラトゥのキャラクター(の解釈)だったのではないかと思うのです。本作のラストにおいて、エレン他の人間のキャラクターが抱くのが世の不条理=ナニも侭ならない人間の世界そのものに対する恐れ、だとするなら、それでも同時に他方で、断末魔のノスフェラトゥが抱いてゆくべき感情とゆーのもまた、誰にも受け容れられず・誰をも幸福にすることもなく・唯その偽りの抱擁に縋って灰燼に帰してゆくしかないという、その事実に対する「恐怖」というモノもまた、実に人間的で=ヒトの世界に普く存在して(だからこそ)共感可能なモノだったのではなかろうか、と。私の解釈では、この点こそが「古典の力」であると、ただし映画・映像としては(古今の映画作品と比べても)今作はその具現化に大いに成功していたのではないかと思っているトコロなのです。是非映画館で観て頂きたい作品ですね。
[映画館(字幕)] 9点(2025-05-21 23:01:44)(良:1票)
5.  イビルアイ 《ネタバレ》 
メキシコ産ホラーとのことですが、言語的なトコロからも+その他諸々の条件(魔女とかってダークファンタジックな民間伝承的な話の内容そのもの、おどろおどろしい少し大袈裟な全体の雰囲気、あとは子供が主人公のホラーであること、とか)からも、やはり近年のスパニッシュ・ホラー的な質感はまま強く感じられてしまうのです。でも、例の「バッカ」とかいう要素はカリブ(ドミニカ)の伝承である様ですし、終盤のよ~分からん「ワルプルギスの夜」的なヤツ以降の感じは単にスパニッシュ・ホラーだと言ってしまうよりはもう少し直接的でパワフル&エキゾチックなモノだったか…と思ったりもします。ただ、何よりも、総じて少し大袈裟であることも含めて、全体として第一には相当にB級寄りな質感のホラーなのですよね⇒かつ、その質感のままに、シナリオの方も結構にテキトーな仕上りなんすよね……個人的には、クライマックスを経てもまだ少し「しっくり来ない感」の方が(だいぶん)強かったのですケドも、ホントのオーラスのオーラスまで観切ったトコロではどーにかこーにか「どーいう話だったか」は(ギリ)腹落ちはしましたですかね。とは言え、やっぱし、魔女(に魅入られた三姉妹)のお話と、もう一つ(前述の)バッカとかいう異形の話の2つ(のパラノーマル要素)がこんがらがってるって構造自体は、ちょっと(色々な意味で)無駄だとしか言い様がねーかな…とも感じます。B級であることを前提として観るならば、映像の力とかはワリと期待以上だったかとも思われるので、気楽に=何ならお金を掛けずにサブスクかなんかで観ることを前提として、評価はこの位にしておきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-05-19 23:04:52)
6.  BECKY ベッキー 《ネタバレ》 
観終わると、最も根本的には、ここ数年来粗製乱造されているリベンジ・スリラー(エロ抜き)みたいなコトではあるとは思うのですね。ただ、最近のその手のヤツって、リベンジと言っても(ご時世的に)エロ抜きなので、イマイチ「ヤラれたら殺り返す!」みたいな切実な感じが薄くって単なる女性ものアクションスリラーと化してる…(+加えてB級でもある…)ので、正直あんまし面白くも無い…(+とゆーかコンセプトが分り難い…)みたいなコトにも為りがちなんだよな~と(常々)思ってたりもします。  んで、今作も(前述どおり)その範疇に括られるべき作品だとは思いますし、B級もB級なのもそれはそーでしょう(⇒前半半分が物量不足で今どき余りにも面白くない・テキトーなコトとか、あとクライマックス前に一番戦闘力の低そうなウスノロをボートのスクリューで殺るってスプラッタはこの手のの元祖とも言える『発情アニマル』にも在ったシーンですし)。がしかし、翻って今作って非常にコンセプトは明確で…とゆーのは確実にストロングポイントだとは思えども、でも、だからって明確だったらナンでも好いのか?とゆーと個人的にはごく非常に疑問だとゆーか、私個人としては「コレはアカンくね?(劇中設定で13歳、演者の実年齢も15,6でしょ?)」と、そのお待ち兼ねの後半開始直後=ベッキーちゃんのキチゲ全解放直後からワリと最後まで&かなり白けて観てしまってたんすよね。あと、例のあの「鍵」とか言うキーアイテムの説明(効果やら由来やら)ってありましたっけ?とかも気になってますが…  結論的には評点自体はまたワリと迷ったのですが、それでも、凡百のこのジャンルの疎むべき作品に比べれば諸々の点で「変化」を志していた作品ではあると⇒それをポジと取るかネガと取るかはただ私の匙加減…とも思い直しましたので高めに寄せてこの評価としておきます。他の、例えば特に最近のリリースであるなら、水着・薄着のおねいちゃんが馬鹿デカい銃を持ってる(ダケ)みたいなジャケ写のチープな作品を観る位だったら、今作を観た方が確実にまだマシかとは思ってますね。以上。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-05-05 17:33:14)(良:1票)
7.  サンダーボルツ* 《ネタバレ》 
うーん…世評は非常に好い様なのですが、個人的には(ワリと思ったより高度に)ハマらず…何より・とにかく・何度でも言ってしまうってコトではありますが、如何せん、過去作品&ドラマ作品やらも含めてユニバースが長大・複雑に為りすぎて、正直「付いていけてない=これ誰だっけ?」状態になっちゃってるので、ソコでアクションよりはドラマの方に比重を置かれちゃうと…みたいなコトなのは確実かと思われますね。確かに、再びのシンプルな「チームビルディング」のお話なので、2012年の『アベンジャーズ』(の再来)的な楽しみ方を(出来るのなら)しておけば好いダケだ、とは思うのですケドも………  とは言え、2点ほど、終わり方が結構適当(⇒あのヴァルとか言う悪役のオバハンがどーなったのかもイマイチ分からん)だったり、あとはアクション的な映像面の新規性もちょっと押し出し弱めだったり、みたいな部分は、シンプルにフィジカルに今作の弱点だったと言っちゃって好いのではねーかとも思いますケドね。結論、もし鑑賞されるなら、登場キャラのバックボーンとかは把握されてから向かわれた方が好いかとは思われます(MCUではもはや常識…かも知れませんが)。
[映画館(字幕)] 5点(2025-05-03 16:09:31)
8.  クーリエ 最高機密の運び屋 《ネタバレ》 
スパイ映画としては極め付きに地味な作品ではありましょーが、実録もの・実話ベースだからある意味当然のコトだし+だから(事実に裏打ちされているという意味からは)緊迫感やスリリングさはつくり話のソレに全く劣らないとも思われますし+そーいうモノをひっくるめた全体の質感としては逆に「オツな」と言って好い様なユニークさまで感じられて、全編とても興味深く観てゆけました。ペンコフスキーにせよウィンにせよ、まァ~立派なとゆーか勇敢なとゆーかこんなん絶対真似できねーな…とゆーか、これこそが「歴史に名を残す」というコトなのだろうな…とまたもや思わされてしまいましたよね(その意味でも、色々な側面での価値の在る映画だと思いました)。機会が在れば是非。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-01 22:17:13)
9.  アンダーカレント 《ネタバレ》 
何とゆーか、どこもかしこも「昭和」みたいな映画だな…とゆーか、メインの舞台となる銭湯も&周りの町の雰囲気も諸々の情景も、あるいはソコに描かれる人々の物語・関係性のそのものも、そして何より、その非常に緩慢な「時間感覚」こそが最も昭和な=旧時代的な要素にも思われましたよね(⇒令和人は流石にもっと忙しなく生きてると思ってる)。マジで、コレって舞台は昭和?と怪訝にまで思いつつ観てたって時間帯が(私にも)確実に在ったのですが、道行く小学生の鮮やかなランドセルの彩りで「あ、令和だった…」と思い直したって位で。。  ただとにかく、その「間合い」とゆーか会話シーンのテンポなんかには、私は最近はこの監督(or 濱口竜介監督)とかで結構慣れているから全然「耐性」がある方だ…と思っているのですが、それでもやはり中々に「癖の強い」方の特徴かな…とは(再び)思ってしまいましたかね。特に、今作は、今泉監督作としては相当にシリアスな物語で、その「緩さ」もそれ自体が正直あまりポジティブなコトには思えて来ない=何らか人間の奥底に在る「望ましくないコト」が、ソレがソコに在り続けたまま時間が緩やかに流れ続けたことで、その人間そのものを蝕んでゆく、みたいなテーマを共有する人々の群像劇というものかと、私には今作がそう見えて居たのですよね。  原作は未読ですが、おそらくは相当に繊細な作品なのだろうとは思われましたし、だからそれを事細かに別媒体で再現できるのか、と言う根本的な疑問も無くはないトコロです⇒本来は、どちらも体験すべき創作物なのかも知れない、と。その上で、個人的には終盤までの(前述したとおりの&元来の構造的なモノとしての)居心地の好くなさはやや際立っていたとも思われますが、ラスト付近の(サスペンス的な)種明かし・種々の告白の辺りには、まずまずに共感も清涼感も得られたかとは思われますので、いったんこの位の評価に致しておきます。ひとつダケ、蛇足を申し上げてしまうのなら、評価についてもし、一点上げるか上げないかを迷ったとしたなら(結局は)上げない方を選んでいる、とゆーのは、これも個人的に、私は今作の真木よう子さんには(残念ながら)終始あまりしっくり来なかった…というトコロが、その理由になるものと思われます。
[DVD(邦画)] 6点(2025-05-01 10:02:49)
10.  ゴーストキラー 《ネタバレ》 
あの『ベイビーわるきゅーれ』の面々…とゆーか、そちらではアクション監督だった園村健介さんが監督に⇒監督だった阪元裕吾さんが脚本を書いて⇒で主演はそのまま髙石あかりさん(⇒だけどお初の単独主演!)みたいな、その意味では一種の「バリエーション」というコトには思えてしまいますかね(好くも悪くも)。映画自体の規模感は、それこそ阪元監督のちょっと過去作なんかと比べても格段に「普通の映画」っぽくなっている様にも思われるのですが、なんでしょう、有り体に言えばそれでも、どこもかしこもど~にも「安っぽい」とゆーか、個人的にはあんまし「映画っぽく」も観れなかった気もしますかね⇒映画と言うよりはスペシャルドラマ位な感じっぽい、とゆーか。キャラにも設定にも(=件の裏組織とか「飼い犬」とかってヤツとかなんかにも)どこにもど~にも奥行きや綿密さが無いので、シンプルに「広がってゆかない」感じがしてしまいましたね⇒何なら寧ろ、その『ベイビーわるきゅーれ』の方で広げたモノ頼みで何とかしてるとゆーか。それでも古今東西、娯楽映画にはこーいうのは付いて回るモノだとも思いますし、ファンの方が気楽に観に行くぶんには、行って損した…とまではならないのではねーでしょーか。オーラス付近のお待ちかねの大アクション=流麗な銃撃戦&超絶死闘のタイマンなんかは、私もかなり引き込まれて観てましたですよ。でもまあ、続編はなさそうかな…
[映画館(邦画)] 5点(2025-04-30 21:57:21)
11.  インフィニティ・プール 《ネタバレ》 
個人的には、観終わった瞬間は正直「サッパリ分らん…」という感じでしかなかったのですが、ソレでも、クローンとしての「自分を殺す」みたいなトコロにはそこはかとなくテーマとして感じ取れるモノは在ったのかな~とは思われて居ました(⇒言い訳として記しておきます)。んで、観終わってからちょっと、解説とか他の人の意見・感想も探してみると、概ねその方面に向けては(人間性そのモノに於ける)ごくグロテスクで且つシニカルな一つの解釈が可能…という作品だったのかとは思い直しても居ます。ただ、仮にそういったモノが明確に(裏に)在ったのだとしても、あくまで私の評価=感想としては「ちょっと分り難い=分り易さを欠く」というコトでもあるので、評価自体はこの位に留めておきます。一言ダケ付け加えるならば、主人公にせよミア・ゴスにせよ(上述の「後から気付いた」背景事情を踏まえたとしても)キャラクターと行動に一貫性が無さすぎる…と(観てる最中も&後からも)思ってしまったのですよね⇒特にミア・ゴスの方。ミアちゃんに関してはもう一点、冒頭からも一見また非常に高度に「一癖有りそうな」&「ヤバそうな」極上のオーラを纏って居たのですケド、最後まで観るとその面のクオリティ=尖り具合は寧ろ却ってそこそこ・まあまあ程度の落ち着いたモノだったのかな…?とも思えていて、率直に「ちょっと勿体無い」位な感覚を覚えたコトも評価には反映しております。  ただ、もう一つ申し上げておきたいのは、私自信も(チンプンカンプンに)観終わった瞬間からも、もう少しチャンと理解したい(⇒ナンならもう一回観直したい)と思わされるホドには、映像その他の(映画全体としての・内容以外における)クオリティの高さとゆーのはごく立派に備えた作品だったというコトですかね。監督の、親父さん譲りと言って好いであろうサイケでエログロなショック映像も(それが寧ろ逆に月並…だと感じる人も居るのかも知れませんが)私自身はまだまだごく興味深く観てゆけたってトコロではありますし、他、もっと物理的な(スプラッタ)描写以外のトコロでも、そもそもの島のリゾートの心地好い情景(⇒だケドも、同時に何とな~く人工的な「違和感」も感じられる様なヤツ)とかだって、結構精密につくり込まれた上質な映像だったという感覚は十分に有るのですよね。監督も、まだ三作目ですし、それでこの出来はやっぱ全然悪くないと思うのですよ⇒引き続き今後に期待してます。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-04-01 07:28:54)
12.  リンダはチキンがたべたい! 《ネタバレ》 
主人公が8歳の女の子なアニメだというコトからも、後半のコメディはごく子供向けっぽいハチャメチャ&ドタバタって感じの質感で、また全体に対する割合としてもその子供向けな辺りが(当然に)メインだと言って好い作品には思えますね。が同時に主人公と周囲の人々の背景にチャンとドラマが在るのも十分に察せるトコロではありますし、もっと言えばアニメなのに何となく彼らの生活がごく高度に「侭ならない」感じであるコトには最近のフランス映画に多く見られる社会的テーマみたいなトコロも感じられますし、何よりも、手書きアニメとして相当にユニークな表現を実験的と言って好いレベルで貫き通しているコトからだって、子供向けアニメの枠に嵌り切らない色々な美味しさが(76分に)凝縮されていた…と言うべき作品なのかとも(大いに)思われます。かなり評判の好い作品だったと(⇒本国でも世界でも日本でも)記憶しているのですが、確かに十分に見ドコロの在る映画だと感じました。興味があれば。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-01 07:23:49)(良:1票)
13.  トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 《ネタバレ》 
本国で空前絶後の大ヒットを記録した…という香港製カンフー映画で、とは言え、お話の内容的にはごくオーソドックス、でまたあくまで個人的には「あんまし見たことある人ばっかりじゃないな…(サモハンは別にしても…)」みたいな感じでは(第一には)あったのですよね。加えてカンフー自体の質感も、最近の中華製娯楽アクションかまたは(邦画だと)『キングダム』みたいなごく「漫画的」な感じとゆーか、高度にCGその他のアシストが施されているって方のヤツで、個人的には(少なくとも本場・香港製のカンフーだってならば)好みか否かで言ったら本音は後者…みたいなことでもあったのですよね。しかし、そのカンフーのクオリティ自体やボリュームはかなりゴージャス!だったとも思われますし、先ほどオーソドックスとは言ったものの、お話の中身の方にも俄然感情移入して血沸き肉躍る!こともごく容易だったとも思われますし、再び個人的にはもう一つ、肝心の「九龍城砦」のつくり込み=セット美術その他のトコロ、が(終始)実に好い雰囲気・優れたクオリティだったと思ったのですよね。諸々、完成度という意味ではこのジャンルに留まらずに、映画として相当に高度なソレがあったのではねーか…と思われているトコロです(⇒超・出来の好い娯楽大作である、と)。お暇なら是非。  ※蛇足:あと二つだけ申し上げるならば、好い方のコトとして、今作では(実質ラスボスの)サモ・ハン+その右腕…のチンピラ風のヤツがフツーにしっかりと超強敵!(+味方もオッサンが皆強い!)とゆーのがナンか好かったと思ったのですね。んで、好くもない方のコトとしては、ネタバレには為りますが結局龍捲風と陳占の関係性ってどーいうモノだったんすかね?⇒ちょっと調べた感じだと、要は「ロミジュリ」みたいなコトだって言ってる人もいて、私としては???となってるトコロではあるのですが……(原作を読まないとアカンのすかね……?)
[映画館(字幕)] 8点(2025-04-01 07:19:46)
14.  教皇選挙 《ネタバレ》 
私の様な「部外者」が観てる分には、ただただ非常に重厚・硬質でハイクオリティなるサスペンスだった…と暢気に喜んで居れば好いダケだとも思うのですが、ふと思えば、まあまあ結構ラディカルな内容だったな~とも思われますね。肝心なコンクラーヴェの悲惨な有様と来たら、当初からの有力候補者なんぞ文字通り全員(=スタンリー・トゥッチですらも)到底「適格者」とも思われない様な有象無象の集まりでしかなくて…そしてラストの驚愕の「オチ」も、またコレだって中々の…とは言え、でもその辺には実際のヴァチカンだって「心当たりが全く無い」な~んて状況では毛頭無いって感じでしょーから、逆にソコをまろやかに描かれたってそっちの方がもはや気色悪いかな…とも。。  再度、外から観てる分には年イチ(或いは数年イチ)レベルと言ってしまうべき重厚な傑作サスペンスだったと思いますし、中で、サスペンスとしての筋書きの他にも、寧ろ宗教とゆーよりは「権力」って方面に関して諸々とモノ思わされる・考えさせられる=現代的で社会的なテーマ性も感じさせられる、様な「奥行き」も在ったかな~と思われてます。そして、終始何か妙に暗い(⇒パット見はだいぶ物理的に観にくい)画面の質感+音楽の(コレまた)硬~い質感とか、またレイフ・ファインズを筆頭とした俳優陣のスリリングな熱演の数々を含めて、演技・演出面のクオリティも再び言うまでもなく上質だったとは思われてます。流石、オスカー8部門ノミネートというダケあり、ごくごくフツーに鉄板な映画だったすね。
[映画館(字幕)] 8点(2025-04-01 07:14:58)(良:1票)
15.  かそけきサンカヨウ 《ネタバレ》 
正にそのサンカヨウの花の如くに非常に繊細な映画だとは(第一には)思われます。且つそれ故に、監督その人はまた非常に作家性の高い個性的な方だと当然に認識しつつもその個性が強く感じられるという方の作品でもなかったかな、と思われるのが(また)正直なトコロではありますね。お話の内容としても、主人公は明確に志田彩良さん演じる女子中学生⇒で鈴鹿央士くんの演じるその同級生がサブ…だとは思えるものの、他にも色々な大人達にも確りと背景事情とドラマ=見せ場が在るという意味ではまま群像劇にも見える⇒筋がはっきりと一本通ってると言うよりはどちらかと言えばややフワフワっとした(+加えてその上でごくごく繊細な…という)方の作品であった様には思えるのですね。諸々と、色々な意味で多少「好み」は生じる方の作品かな、とも。  ただ私も、再び正直に、監督の名前にこそ最も食指を動かされたという事情は在るのですが、それでも今作、全然観て好かったな~とは思えたのですよね。元が短編小説で、未読ですが(というコトは)映画化に当たっては脚本を映画サイズに膨らませる、みたいな作業も必要だったハズだし…とか、その上でも(重ね重ね)ごく繊細かつ非常にゆったりとした会話の間合いなシーンが多い(⇒特に志田さんと鈴鹿くんの二人のシーン)というモノを、そんなに当り前の様にココまで「観れる」映画に仕上げるってのは並大抵ではねーよな…と思ったのですよね。今泉監督もそーですが、脚本の澤井香織さんも、モチロンこの2人のコンビの作品が沢山在るってコトを踏まえても、どっちも最近結構な頻度で作品を拝見させて頂いてて+且つまあまあ当たりを引く確率も高いのだよな…というトコロで、やっぱ実力者だな…とゆーのを(今作を観ても)再認識しました。その意味でも、寧ろ私は、ひとつのバリエーションとして(今作を大いに)楽しめた…というトコロですね。機会が在れば是非。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-03-26 23:24:51)
16.  ANORA アノーラ 《ネタバレ》 
確かに、非常に面白く観れたコトには間違いはなかったのです、が、思ってたのとは少し違った…とゆーのもまた確かで、観終わってみるとかなり純然たるコメディだったって結論、なんすよねコレ…(且つ、今作の場合でその頭に「ロマンティック」って付けちゃうのは、それもそれでまた個人的な感覚からはちょっとズレて来るなと言いますか…)  また、基本、マトモな人間がほぼ出て来ないってタイプのコメディでもあり、そのイカレっぷりからすると(寧ろ)主役のアノーラちゃん(+終盤にかけてはイゴール君)の方が結局は真人間に見えて来る…みたいなヤツだとも思うのですね(⇒とは言え、アノーラちゃんだってあ~んなクソガキに=こ~んな典型的なる与太話にまま真剣になっちゃってる辺りには、まだまだ「若さ・青さ」も強く感じ取れるな、とは思うのですケドね)。ソコで、そのアノーラちゃんに付与されて居るある「属性」にフォーカスすると(とゆーかフォーカスせざるを得ない状況からすると)、一般的に「蔑まれる」様な存在の彼女であっても、そうされるべきは(実は)彼女の方ではなくて「世界」=我々の方だったのだ…みたいなのこそが、やや現代にも通じるってテーマなのかとも思えて来ます。が個人的にはそれすらも、在り来り…とゆーか最早ちょっと「古臭い」とすら思っちゃったりもしますかね(⇒それこそこちとら、ロマンポルノやらナンやらでそーいうの散々に観てきてますからね)。監督が、主演のマイキー・マディソンに、役づくりの為に『女囚さそり』の鑑賞を勧めた…と聞いて(少なくとも私は)然も在りなん…と思ったトコロです。  ただ、前半のロシアのバカボンの乱痴気騒ぎ(⇒主人公が、急速に目まぐるしく「夢でも見てる」かの様に異世界に足を踏み入れていく様子)の極上のテンポ好さ、からの、中盤のドタバタ(ドッタバタ)コメディのキレ味、そして、個人的には映画の締め括り方=電池が切れたかの様に静かに(雪の降る中に)終わっていく感じも、また絶妙だったな~とは思ったのですよ(流石に私も観てて疲れちゃってました⇒なのでラス前、アノーラちゃんとイゴール君がまったりしてるトコロなんか凄くホッとして観れてました)。根本的なお話の内容もごくシンプル、且つテーマもやや使い古された様な…作品かとも思うものの、他方、演技・演出には特筆すべき見ドコロが在った…という(コレも)シンプルにテクニカルな映画だったとは思われましたね。やや高めに寄せてこの評価とさせて頂きます。
[映画館(字幕)] 7点(2025-03-15 18:57:50)
17.  NOCEBO ノセボ 《ネタバレ》 
お話のエッセンスの部分は、フツーに極めて純然たるホラーだと言うか、終始ごく超常的な出来事を描いた作品ではあります。しかし、そこでその話の語り口というのはホラーよりもだいぶサスペンス側に寄っていたと言うか、冒頭から明確にひとつ「謎」が在るトコロを、最後の最後まで明かさずに引っ張ってゆく…という形式の作品だったかとも思うのですね。その「謎=理由」のそのモノ自体は、ゆーて何とな~く「想定の範囲内」のコトには留まったかな…とも(再び)思うものの、それでも尚、まず舞台がイギリスと(肝心な方としては)フィリピン、というトコロには少しエキゾチックな物珍しさも在ったとも思いますし、また根本的に、ホラーとしての真相がごくアジア的な「因果応報」のお話だ…というのも却って少し意外性にも感じられるトコロだったかな、とも思いました(⇒非常に個人的な感覚として、あのエヴァ・グリーンがこ~んなアジア的な類のアレになっちゃうんだ…みたいなのが、そもそも結構に意外なコトだったと)。  ホラーの映像表現の部分などもまた、全編通して(その辺の月並な商業ホラーに比べれば)かなり抑制的だったと思うのですよね。しかし、それもこのごく真面目で真剣なお話に対してはバランスとして非常に適切だったと思いますし、全体の尺とかその他諸々も総じて各々がハイレベルに調和していた…とも思います。中で、個人的には特にやはり、そのホラー的キーパーソン・ダイアナのキャラ造形がまた中々に絶妙だったと思いました(⇒善悪や愛憎、また人か魔か、といった部分まで、実に絶妙に分ち難く…)。オーラスもこれまた、その「分ち難い」という意味で非常に「味」の在る洒落た代物だったかな…と、それでも個人的にはごく好い方の印象を持って観終わりましたよね。結果的には小品・佳作と言った方がしっくり来る様な類のホラーだったかとは思いますが、観逃すにはちょっと惜しまれる様な作品だとも思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-01 18:24:00)
18.  殺人鬼の存在証明 《ネタバレ》 
ワリと、当初から分かり難さ・難解さもまま含まれて、んで最後まで観終わってもそれが少し残存する…て方のサスペンスかとも思われますが、冒頭からかなり硬質・かつ大いに異形で凄みにも満ち満ちた空気感なども踏まえて、サスペンス・スリラーとしては単純にごく好ましいレベルまでに仕上がり切っている、と十分に思える作品ではあります。長尺ですが、中弛みもせず、そしてクライマックスには(その長尺にしっかり見合うダケの)「大仕掛け」が配されているので、このジャンルのファンの方(&多少グロやヴァイオレンスに耐性もある方)にならば、とりあえず普通にオススメしてみたくなる作品にも思われますね。  一点、個人的な感想として、前述の大きなトリック=意外性が(オーラスに)待ち構えている…というワリにも、全体の流れというのはまずまず整ったモノだった&細かい伏線も多くが心地好く回収されていった…とも思われるのです、が再度、あくまで個人的には一点ダケ、これも前述の優れて異形な空気感というのは本来は「元々の」シリアルキラーが(当然に)醸しているというモノだった…ハズなのに、この作品ってソイツの方は実は必ずしも「本題」じゃあなかったと言いますか、とあるタイミングでいつの間にかスルッと「別の話」にスライドしてってる…みたいな気もするのですよね。再々度、個人的には、そのすり替え(がもたらす意外性)とゆーの自体に関しては、少なからず違和感=心地の好くない方の驚き、も感じられてしまった…てコトについては、一応言及しておこうかと思います。とは言え、先ほど心地好く回収されたといった「伏線」の一つには、確実に主人公の刑事その人に対する(コレも相当に強烈な)違和感も含まれてはいました⇒コイツもコイツとて、ど~考えてもこのまま真っ当にはこの話を終えられないだろーな…という。  一長一短、少し迷ったトコロではありますが、最終的には高めに寄せたこの評点にしておこうかと思います。興味のある方は是非どーぞ。
[DVD(字幕)] 7点(2025-02-28 10:37:14)
19.  キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド 《ネタバレ》 
端的にヒーローアクション映画としては、予想よりは全然面白かったと思うのですね(⇒本国での前評判は決して芳しくなかった…と聞いてたりしましたケド&日本での公開後の評価はそ~んなに悪くもなさそうにも見えてましたケド)。やや、流行りのポリティカル・サスペンス風だとゆーか、ヒーローものとしてはちょっと「イヤ~な」緊迫感が醸されてたのが逆にまあまあ悪くなかった様に思えたのと、アクションも中盤の空戦シーンや終盤のレッド・ハルクの大暴れが全然悪くなかったとも思ったりしたのですよね(⇒私、実は、個人的にハルクって大好きなんですわ)。少なくとも、最近のイマイチなMCUの中では完全に「当たり」な方だとは断言できますね。興味のある方は是非映画館で。  とは言え、映画単体のクオリティとは無関係に、実は一点下げて付けてるのはシンプルに「他にも観ないといけないモノ」が多すぎる…という前提必須映画であるコトが理由すね(⇒その点は、今作に関してはソレを無視するのはちょっと無理=最善策ではない、と判断せざるを得なかったってコトで)。2008年の『インクレディブル・ハルク』と2021年のファルコンのドラマは、ちょっと流石に観てないとダメってヤツだったぽいっす…(⇒プラス『エターナルズ』も観ておいた方が好いケド、コレは私も観たんだケド内容全然覚えてなかった…)ゆーて『ドクター・ストレンジ2』の時も同じコトを思った(のだケド、アッチは別に減点してない)ってコトでもあって、正直(自分で言うのもナンですが)その辺に整合性は見い出せていません。あんましね~映画を観る時に事前にアレコレ調べてから行きたくないのですよね~マーベルは例外かとは思いますケドも。。
[映画館(字幕)] 6点(2025-02-24 21:14:34)
20.  ザ・ルーム・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
題材からはちょっと想像つかない位に、全編通して非常にカラッとした=全然ジメッとしてないって映画なのですが、それでもしっとりと沁み入る様なラストの余韻は、実に中々に素晴らしかったと思うのですね(シビレました)。私は、ティルダ・スウィントン演じるマーサの気持ちは、個人的にはそこそこ理解できるかなと思ったのですが+その気持ちに応えようとするイングリッド=ジュリアン・ムーアの思いにもまた共感はできるのですが、でも実際、こーいう状況になったらやっぱメッチャ大変だよな~とは思いましたよね⇒んで実際、イングリッドに懸る心理的負担の大きさや、その他諸々の面倒ごとをワリとシリアス&リアルに描いてゆくって映画でもあったとは思われてますし。  でも逆に、それがリアルなことでまた絶妙に共感も深まってゆく様な気もしましたし、前述どおり多少緊迫してサスペンス的に進んでゆく部分が映画全体のテンションを緩く為り過ぎない様に保っていたという気もしました。特に、肝心なティルダ・スウィントンの演技の質感も含めて、かなり繊細な映画だったとも(当然に)思われるトコロですが、ソコを、そういう非常に優れたバランス感覚でもって見事に統合して成立させた…という意味での良作にも見えています(音楽も、地味に非常に好かった・雰囲気に合っていたと思うのですね)。かなりオススメできる作品ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2025-02-20 21:51:51)
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