1. 仄暗い水の底から
《ネタバレ》 黒木瞳の演技がすごすぎて、こんなに上手いのかと見入ってしまった。ほとんど台詞が無い役なので、表情と体の動きだけで恐怖や不安や救いを表現しなければいけなくて本当に難しい役だったと思う。水に全てを込めた演出もすごいと思った。どんどん引き込まれていったが、10年後のラストシーンが拍子抜けだ。結局、屋上の水槽の中の遺体はどうなったのか、母はどうなったのか様々な疑問に答えることなく、「母はずっと私を守ってくれていた」の台詞だけではなんとも消化不良になってしまった。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-22 23:57:14) |
2. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
主人公のケンヂがほとんど出てこないということおもあるが、なんとも中だるみ感は否めない。この第二章は原作でもどんどん話がわからなくなってくる部分にあたり、映画もそれを引きずってしまってつまらない展開になっている。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-07-07 15:54:51) |
3. 20世紀少年
原作既読。漫画だから成立している世界を実写化するとどうしてもちゃちに見えてしまう。役者陣は頑張っていると思うけど。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-07 15:51:20) |
4. 20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗
原作既読。原作ではどんどん話がつまらなくなっていくが、映画の方は上手くまとめてオチもきちんとついている。虐めと不寛容の行きつく先が人類滅亡を図る強烈な悪意であることがテーマとしてしっかり伝わってきた。しかし、いかんせん実写化してしまうとあらゆることがちゃちに見えてしまう、世界がウイルスに冒されていくところも人々が死んでいくところも失笑を禁じ得ない。残念。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-07-07 15:43:23) |
5. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
今日の日はさようなら、翼をください、の曲の使い方と言いほとんど宗教めいた内容になっている。見ていて疲れた。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 19:57:16) |
6. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
戦闘シーンとサービスシーンと名台詞とが交互に1時間40分繰り返されるだけの映画。それでも飽きずに見ることが出来るのは、戦闘シーンの迫力と綾波の可愛さと名台詞のカッコ良さのおかげ。それにしてもエヴァ初号機のデザインは素晴らしい。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-02 16:24:39) |
7. TRICK トリック 劇場版
完全に2時間ドラマの作り。映画と呼べるシロモノではない。手品の謎解きと仲間由紀恵のコメディエンヌっぷりを見るだけの2時間だった。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-01-30 23:52:30) |
8. ゆれる
光の描写が素晴らしい。映像美は評価できるが、脚本が退屈でなんとも地味な映画という印象だ。オダギリジョーだけがひたすら美味しい役をもらえている。伊武も香川もしたたかで狡猾な策略家を演じるのが得意なはずだが、この作品では地味で実直な田舎者を演じて損な役回りという印象だった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-14 20:16:06) |
9. 観察 永遠に君をみつめて
映画的な映画。カットの一つ一つに意味を持たせていて感心した。例えばガソリンスタンドの2つ並んだ赤青のノズルのアップで二人の結婚を表現しているのは白眉だと思う。ただ、ストーリーがあまりにもベタで寓話というにしてもちょっとどうかと思う。寓話ならば強烈なテーマが欲しいところだが、結局覗き魔と覗かれ魔のおはなしで終わってしまっているような気がする。それにしても、子役のルックスがきちんと成人俳優のルックスに繋がっているのは素晴らしいキャスティングだと思う、大人になったら別人じゃんということが全くなくて納得の成人ぶりだった。子役の弥生役の子がバチクソ可愛かったのでプラス2点。これやったらクラスの男の子がみんな惚れてまうやろ。 [インターネット(邦画)] 6点(2023-10-22 20:34:02) |
10. 少女 an adolescent
フランス映画をそのまま日本の片田舎で再現したような映画。愛の表現も日本離れしていてどこかフランス的。最後のシーンも素晴らしくカタルシス気分にさせてくれる。何より素晴らしいのがカメラワーク、一つ一つのカットが意図をもってきちんと撮られている。画面の色調も素晴らしいし、俳優も名優ぞろいで完璧な演技だと思う。だけど何かが足りない気がするのは何故だろう。ヒロインが15歳に見えないからなのか、日本の風景に作品内容がマッチしていないからなのか、結局この点数になってしまった。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-10-07 20:08:46) |
11. レイクサイド マーダーケース
《ネタバレ》 コメディータッチの明快な映像が、シリアスな内容に合致していない。脚本は無駄なく進んでいくが、ラストで子供たちの犯行の動機が分からないまま終わってしまうのはなんとも肩透かし。一流の俳優をずらりと並べてこの内容はいかがなものか。さすがにそれぞれのセリフ回しや体の演技は見ごたえがある。良くも悪くも舞台芝居を見ているような気がした。 [インターネット(邦画)] 4点(2023-08-01 00:56:32) |
12. 蛇にピアス
小説は発表当時読みました。なんとも後味の悪い作品で、中身が無いと思ったものですが、今回の映画も中身が無いように感じました。冒頭のアマの一言であっけなくルイがスプリット・タンを実行するのがなんとも不自然で、えっ何で・・・となってしまいました。 役者の3人が素晴らしい演技で何とか作品を引っ張っている感じですが、原作と脚本にグイグイ引っ張て行くだけの推進力が無いため映画として中身のないものに感じてしまいました。 [インターネット(邦画)] 3点(2023-05-10 01:20:35) |
13. 椿三十郎(2007)
《ネタバレ》 黒澤明版とまったく同じ脚本を使って、カメラアングルもほとんどそのままにリメイクした意味は何なのだろう。何せ脚本が抜きん出ているために映画そのものは見ていて飽きさせない、そして、面白い。ただ、こうなると役者の差が顕在化してしまう。不世出の天才三船敏郎と織田裕二では勝負にならない。頑張った織田裕二には悪いが、月とスッポンだと思う。仲代達也と豊川悦治も月とスッポンだ。でも、脚本の面白さで2時間飽きずに観れてしまう。ぐいぐい引っ張っていく脚本はやはり素晴らしい。黒沢版の突っ込みどころである何故あそこで椿三十郎を切り捨てずにわざわざ手間暇かけて縛り付けるのかという点がそのまま突っ込みどころとしてあるが、それよりも俳優陣の貧弱さゆえにかえってその突っ込みどころが目立たないという珍現象が起きている。何はともあれ脚本に7点。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-01-25 00:17:38) |
14. おっぱいバレー
シリアスな部分とコメディーな部分のバランスがうまくて退屈せずに見られました。途中の元カレとのシーンだけ変に浮いていて果たして必要だったのかなと。おそらく1976~1977年頃の話かなと思うですが、自分も当時中学生だったのであるあるとたくさん共感できました。 [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-16 18:47:35) |
15. バベル
《ネタバレ》 手持ちカメラの多用による臨場感と、超ロングショットの効果が素晴らしい。心の声が相手に届くのかというテーマが全編をつらにいていて素晴らしい。期待せずに見たら思っていた以上に良かった。映画館で観たらまた違う印象になったかもしれない。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-12-29 18:40:13) |
16. 白夜行-白い闇の中を歩く-
ベタベタのメロドラマ。ベタな音楽。でも韓国ならではの成り上がり志向や財閥設定が白夜行に妙にはまっていた。 [インターネット(字幕)] 4点(2020-06-18 19:49:30) |
17. 血と骨
《ネタバレ》 シリアスな映像と音楽は素晴らしい。一人の人間の半生を俯瞰的に息子の目から語るという点では可もなく不可もなくといったところ。ただ、割るのに好都合なガラス戸や引っ繰り返されるために置かれているような卓袱台が、お約束のように割られたり引っ繰り返されたりするのは興をそぐ。 [インターネット(邦画)] 4点(2020-05-12 20:50:01) |