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コメント数 214
性別 男性

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1.  放浪記(1962) 《ネタバレ》 
まあ、芙美子はなんていけ好かない女かなと思う。 面食いで男を見る目がない、好きになる男はろくでなしばっかり。 貧乏で苦労の連続とはいいつつ、半分自分に原因があるだけである。 加東大介の定岡さんが気の毒でならなかった。 只、負けん気が強く、寂しがりやの一女性の半生記としては飽きの来ない面白い内容だった。 若い頃の草笛光子はいい女やな。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2024-11-02 22:57:45)
2.  ぼんち 《ネタバレ》 
まあ凄いキャストですね!特に女優陣、よくこれだけ集めたものだ。 内容だが、ばあちゃんのインパクトが凄い。家の繁栄と仕来りのみを重んじる冷酷無比、人権無視ぶりは怖すぎる。 跡継ぎはあえて男の子じゃなくてもよく、女の子なら婿養子を迎え、意のままに操れるという考え方にも驚かされる。 又、気の強い役が多い山田五十鈴が珍しく母親のいいなりで自分の意思がない情けない役を演じている。 ボン役の市川雷蔵ですが、肩の力が抜けたおっとりした役を好演。女遊びが好きだが、面倒見が良く、仕事もちゃんとこなす姿が、なんとなく憎めない。 戦争ですべてがパーになった時のばあちゃんの落胆ぶりは哀れである。そんな中、妾達のたくましく生きていく姿が印象的。 宮川一夫のカメラワーク、上から見下ろすショットは印象的で、市川崑映画では後に「犬神家の一族」でも使われていた。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-11-02 18:01:16)
3.  越前竹人形 《ネタバレ》 
とにかく、玉枝の人生が観てて辛く、悲しく、切なすぎる。 小舟で流産するくだりは衝撃的。あんなことがありあえるのか?、そして船頭が何気に川に流したと言い放つ恐ろしさ。 その後、夫と持ち直すと思いきや、あんな後味の悪い結末で終わるとは。 結局、夫が妻を抱かなかった理由もあいまいなまま。 技術的には宮川カメラマンが白黒映画ならではの映像美を見せてくれ、若尾文子の全盛期の美しさが楽しめる。 西村晃は本作のような下品で卑劣な役を演じさせれば天下一品だ。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-07-22 18:26:24)
4.  赤ひげ 《ネタバレ》 
最初、説教臭い内容かなと思わせるが、だんだん黒澤明のヒューマンな世界にハマっていき、最後には涙を流しそうになりジーンとくる。 特に二木てるみのエピソードに入ってから、ぐっと物語に引き込まれる。 3時間近くある長編だが少しも長く感じない。 終盤、三船、加山に加えて笠智衆、田中絹代が勢ぞろいするシーンが豪華すぎて凄い! 三船は流石の貫禄で、彼以上の赤ひげ役は考えられない。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-12-10 22:15:27)
5.  白い巨塔
この原作を映画にするには少し尺が足りないように思う。 映画では展開が早すぎるので、やはりドラマでじっくり駆け引きや心理模写など味わいたい。 田宮二郎の財前五郎ははまり役だと思うが、あんな先生が実際いたら殺気立ってて怖い気がする。 東野栄治郎や小沢栄太郎はさすが一癖ある人物を演じさせたら上手で存在感があった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2023-11-09 05:17:11)
6.  秋日和 《ネタバレ》 
小津安二郎の後期の作品好きなんですよね~。 昭和30年代の飲食店や家屋のシーン、人々の物の考え方など、風俗史的な価値があります。 内容的には、世間的には社会的地位のある同級生おじさん3人のアホな会話のやりとりが大変楽しい。 それに加えて娘の職場友達である岡田茉莉子の存在感が凄い!性格が男前でしっかり者に加え、友達思いの優しい性格でとてもチャーミング。 おじさん3人に啖呵を切るシーンとその後の実家のすし屋でのシーンは最高に楽しい。 主人公の母娘の存在はたえず周りに振り回される存在として描かれる。 母娘の別れ、ペーソスがテーマであるが、この時代の小津作品はどこかユーモアに基点を置いているのであまり湿っぽくないのが良い。 作品中終始流れるリズミカルな音楽も心地よい。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-08-14 17:10:58)
7.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
名作と言われるこの映画を何度も見逃していた。セリフが全て歌である不自然感がそうさせていたのかも知れない。 しかし、見始めると意外にも馴染むのも早かった。但し、ストーリーの内容は極めて薄っぺらい。 ドヌーブの役も自分勝手でわがままな性格でとても感情移入できない。彼氏の子供が出来たのに、たった2年間が待てないのか? 母親に薦められるままに金持ちの紳士に直ぐに乗り換え。まぁ、こんなどうしようもない主人公の話しなんですが、ミッシェル・ルグランのテーマ曲が余りにも美しすぎて、映画の状況にはまり過ぎて、全て補ってしまうんですね(泣)。 そしてラストの再会のシーンが素晴らし過ぎて…。これはもう反則ですわ!! ユーミンの「goodluck &goodbye」の世界観が大好きな私には、どストライクであったのです。 マイナスを補う技術、これも映画の魅力何ですね〜。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-18 12:55:16)
8.  続・悪名 《ネタバレ》 
朝吉は堅気になる気持ちがあっても本来のヤンチャな性格とおかしな正義感が災いしてヤクザの世界から抜けられない。 松島の親分から金の借用を断り、出入りの応援が貰えず、結果的に貞の死を招いてしまう。 貞の死に関して朝吉の素気ない態度にも違和感を感じる。 全体的に話の盛り上がりが無く、終わり方も中途半端。このまま「兵隊やくざ」に繋がれば自然な流れだが(笑) 見どころは中村鴈二郎の存在感ぐらいかな。レビューでの高評価にはちょっと意外でした。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-01-15 09:49:07)
9.  悪名(1961) 《ネタバレ》 
過去に何回か観てるが、たまに観直したくなる映画の一つ。 朝吉は、男前で切符が良くて男気があるとくりゃ、女にモテまくる。チンピラの田宮二郎にも慕われる。 ただ遊女をその気にさせておいて、若い娘に手を出すくだりはいただけない。 全体的に敵役がいまいち弱いので、物足りない部分はあるが、浪花千恵子=おちょやんの啖呵はど迫力があった。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-01-11 20:42:06)
10.  連合艦隊司令長官 山本五十六
真珠湾以降の山本五十六が見たくて視聴しましたが、後半は流されるままの抜け殻のようで辛いものがある。 特撮についても円谷さんが頑張っているものの「トラ・トラ・トラ」とは比べるべくもない。 実在の人物としては三船敏郎はかっこよすぎてリアル感に欠ける、山村總の方がはまってたかなと思う。 真珠湾攻撃で有名な淵田少佐は出てこなかったのは不満。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-09-18 18:19:30)
11.  小早川家の秋 《ネタバレ》 
小津映画に出てくる中村鴈治郎っていつも同じキャラのような(笑) 監督らしい安心して最後まで楽しめるホームドラマに仕上がっているが、鴈治郎中心に話が廻っており、原節子や司葉子のエピソードが弱い。従って物語の深みに欠けるように感じた。私の中の小津作品では中ぐらいの出来か? 原と司がしゃがんで話し込む場面が何度か出てくるが、二人が同じタイミングで立ったり座ったりするシーンが美しく印象的。 女優さんは新珠三千代が一番美しい。司洋子は私的には個性もなくあまり魅力を感じない。 松竹ではなく東宝で撮っているので小林圭樹、森繁久彌、宝田明などが共演しているのが興味深い。
[レーザーディスク(邦画)] 6点(2022-07-02 18:36:44)
12.  陸軍中野学校 開戦前夜 《ネタバレ》 
日米開戦前夜のスリリングなスパイ合戦が面白い。 敵に拘束された椎名を何故秋子は助けたのか?秋子は敵ながら椎名に恋心があったのでしょうね。 ほのかな恋心とスパイの非情な選択がこの作品の魅力になっており、小山明子が魅力的である。 ニヒルでダンディな椎名はカッコ良く雷蔵の当たり役だと思う。秋子との対決も見応えがあった。 シリーズでは一作目の次に好きな作品です。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-09 22:41:02)
13.  陸軍中野学校 竜三号指令
大陸に渡って話のスケールが大きくなったはずが、今一つ面白くないのは何故??
[インターネット(邦画)] 5点(2022-02-20 23:12:04)
14.  陸軍中野学校 雲一号指令
地味な作品だが抗日組織を尾行するプロセスは刑事ドラマを観るような緊迫感がある。 ニヒルな雷蔵ははまり役、佐藤慶は安定した悪役ぶりを見せてくれる。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-02-13 21:36:08)
15.  鳥(1963) 《ネタバレ》 
子供の頃、家族でTV鑑賞して、すごく記憶に残っている映画。当時はヒッチコックなど全く知らなかったけれど。 今、再見すると、前半の1時間は鳥が殆ど登場せず、話がどうでもよい退屈な内容で辟易とする。 流石に後半、鳥が人間に襲いかかるシーンは迫力があるが、あえてヒッチコックが撮る必要がある映画とは思えない。 印象に残るシーンは、小学校の前で主人公がベンチに座って休憩している時、ジャングルジムに留まっているカラスが少しずつ増えていくところでしょうか。 過去に観たTV版は前半がカットされていたので、丁度良かったのかもしれない。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2021-12-14 13:23:27)
16.  古都(1963) 《ネタバレ》 
岩下志麻がとにかくお綺麗どすぇ〜。一人二役を上手に演じとりやす。 京都の街並み神社仏閣を随所に織り込み風情があるのは良いが、なにぶんストーリーが退屈である。文芸作品なので仕方がないが。 親父のいきなりビンタには驚いた。幼馴染のアニキは高慢そうで好感持てない。 武満徹の不気味な音楽が何とも言えない。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-29 13:31:05)
17.  切腹 《ネタバレ》 
最初から最後まで、重厚で緊張感漂う中、一切中だるみがない展開 「武士道」というものをこんな正面からリアルに描いた時代劇観たこと無い 只、最後の派手な大立ち回りはやはり時代劇なんですね 仲代達矢の演技が素晴らしく、恐らく数ある作品の中で最高傑作では? それと、仲代=東宝、丹波哲郎=東映のイメージなんですが、松竹映画なんですね。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-09-26 01:55:56)
18.  永遠の人 《ネタバレ》 
何とも救いのない映画であるが、ラストにほんの少しだけ光明がみえる。 全編通して流れるフラメンコみたいな音楽に合わせての可笑しな歌詞 最初違和感があったが終盤には、来た〜ってなっちゃう(笑)
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-04 23:24:49)
19.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 
終戦直前の緊迫した一日をドキュメンタリー調に描く秀作。3時間を中弛みなく一気に観せる。 ただし、陸軍の黒沢年男に代表される狂信的な終戦反対派の行動を観ていると怒りでイライラする。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-04-11 19:42:47)
20.  ガス人間第一号
アマゾンプライムで発見! 八千草薫の美しさに尽きる、こんなB級カルト映画に出ていたとは意外でした。 只、役柄上でずっと沈んだ顔だったのが残念。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-02-28 00:21:42)
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