1. 初恋のきた道
封切りの頃にはポスターとコピー見て「どーしたんだ張芸謀」と思っちゃって敬遠したんですが、最近見てみたら、これは心の洗われるような映画だわ。若者の純愛映画というより、夫婦愛・家族愛の映画と見ました。単純だけど印象的なストーリで「紅いコーリャン」のころにあったような神話的雰囲気も出てましたね。 9点(2002-11-02 19:31:03) |
2. さらば、わが愛/覇王別姫
批判集会でその場を逃れるためにチャンフォンイーがゴンリーを罵ったときの、ゴンリーの表情が忘れられない。あれほど切なくてツラいシーンは他に見た事がない。 10点(2002-08-12 17:52:17) |
3. レニー・ブルース
絶頂期のレニーの何とカッコ良いことか。クスリと裁判のストレスでボロボロになった姿の何と惨めなことか。ステージのシーンがすばらしくリアルなので、我々はこの映画の観客としてレニーの私生活を追うと同時に、ステージアクトの観客として彼の異常な才能が輝き出してから燃え尽きるまでの過程を見届けることにになる。彼を高みに押しあげ、狂わせ、そして引きずり落とした観客の一人として。 10点(2002-08-09 04:34:50) |
4. 野獣死すべし(1980/日本)
室田日出男は名優。鹿賀丈史の狂暴ぶりもすごくて、その後 NHK 朝の連ドラに出た時も、いつか暴れだすんじゃないかと気が気じゃなかった。タランティーノがこの映画を見ていたら、一回は鹿賀を起用していたに違いない。いつになくあっさり殺される佐藤慶もいい。ラストシーンはもうちょっと他のやり方がなかったかものか。それだけが惜しい。 8点(2002-08-09 03:06:22) |
5. バトル・ロワイアル
原作のいじり方が見事。設定を単純化したり、坂持をキタノに置き換えてキャラクタに厚みを加えたり、小説の映画化のお手本じゃないでしょうか。ついでに手斧だの生首だのオデコナイフだのも省略してくれてれば もっと良かったと思うけれど、興行的にはそうもいかんのでしょうね。そのへんに眼をつむって見ることができれば、「ローティーンの友情・純愛を描いた佳作」って言えるんじゃないでしょうか。 7点(2002-08-09 02:34:59) |
6. ビリー・ザ・キッド/21才の生涯
クリストファーソンやコバーンがいいのはもちろん、ボブ・ディランが良かったぁ。"Knocking on the Heaven's Door" も、まさにこの映画のあのシーンのための曲だね。でもこの映画が好きな人ってあまり多くないような気がする。 9点(2002-07-13 22:55:30) |
7. 不夜城 SLEEPLESS TOWN
冒頭の長まわし映像 (健一が路地を歩くところから自分のネグラにはいるまでのところ) が最高で「このペースでいくと凄い映画だぞ」と思ったけれど、そうはいきませんね。ヒロインは当初予定されたとおりの葉月里緒奈で見たかった。 5点(2002-07-13 22:44:59) |
8. 少林サッカー
前半はすごくながーく感じた。客が全員笑うまで一つのシーンをシツコク引っ張るって感じで、だからテンポが悪いのね。でもラスト 1/3 は素晴らしい。「もっと試合のシーンが多ければいいのに」と思うが、予算の都合でそうもいかないんだろうなぁ。もっと大量の資金あつめてシリーズ第二作が制作されることを熱望する。 6点(2002-07-13 22:28:47) |
9. ノー・マンズ・ランド(2001)
国連やメディアへの絶望感が表現されていて「ではどうすればいいのか?」を深く考えさせられます。もちろんクリアカットな結論はありっこないのですが ... ラストカットはボスニアヘルツェゴビナの位置と立場を象徴するものかな。よく計算された、「博士の異常な愛情」クラスの傑作風刺劇だと思います。 9点(2002-07-13 22:10:06) |
10. ラスト・ワルツ
新作公開時の CM は Old Dixie Down の歌いだしのところで、それが衝撃的にかっこよかったのを覚えています。オープニングの R.Robertson のインタビュー ("It's the end of the beginning of the beginning of the end、") とそれにつづくタイトルロールが綺麗。ミュージシャンでは Joni Mitchel と The Weight をうたったStaples がいいなぁ。 8点(2002-07-13 21:51:35) |
11. 台風クラブ
三浦友和って、こんなにいい俳優だったんだ。ファン必見。 6点(2002-05-16 00:34:24) |
12. さらば青春の光
ラスト 2 分の絵と音がすごく美しい。とても切ない。あと、Sting のファンは必見。むちゃくちゃかっこいい (彼がむちゃくちゃかっこよくないと、この映画はストーリが成立しない) Rock、 Stocks & Two Smoking Barrels での Sting と比較するのも一興。 8点(2002-04-20 13:54:29)(良:1票) |
13. 花様年華
技術的にはすばらしいレベルの映画だと思いますけど、ウォン・カーワイだったらこのくらいどってことなく作れちゃうんでしょう。そういう意味なら 7 点。でも主人公ふたりの考え方・生き方にはまったく感心できない。いつでも手を引けるような関係をだらだら続けるな。二人で逃げるか、すっぱり切れるかどっちかにしろ。見てて腹が立ったので 4 点。 4点(2002-04-14 01:12:34) |
14. クンドゥン
絵はとてもきれいでしたね。でも、映画のメッセージ性については少し懐疑的。政治を単純に描きすぎてるような気がする。(スコルシージともあろう人が、なんでまぁこんな直球を。)チベット占領問題に関する本さがして読んでみよか、と思っている。 5点(2002-04-14 00:56:00) |
15. アダムス・ファミリー2
あのサマーキャンプのドタバタに込められた風刺精神がすばらしい。こういう娯楽映画がさらっと出てくるとこが、USA のフトコロの深さだと思いました。 7点(2002-03-26 23:12:28) |
16. アメリカン・ビューティー
これはシミるわぁ。まさに諸行無常を感じるわぁ。この映画にシミることができる年齢になってよかった。死ぬ直前の回想という語り口もいい。隣の男の子の映像センス(風に舞う枯れ葉と袋とか) もいい。 9点(2002-03-26 22:58:42) |
17. トータル・リコール(1990)
「自分が自分であるという認識」って、記憶に依存してたんですね。で、「現実」って記憶の最新部分だったんだな、などと気がつきました。だから私にとってはとても哲学的な価値をもつ映画。 8点(2002-03-09 14:40:54) |
18. 愛の嵐
日本でいうところの心中物。性愛って純化するとああなるんだと思う。テーマ曲・挿入曲がとても好きです。 9点(2002-03-09 14:32:45) |
19. マーズ・アタック!
<<ネタバレあり>> 大笑いしながら見てましたけど、この映画深いと思いますよ。我々にとって悪意にしか見えないものが、実は宇宙の常識かもしれない、とか。あれにくらべれば地球人同士でうまくつきあっていくほうがはるかに簡単だとか、いろいろ思っちゃいました。「地球を征服するには弁護士が必要だ」ってセリフはいいですねぇ。残虐で悪趣味な絵がおおいので、子供には見せられんかなぁ、と思ってたら知らないうちに妻と息子で見たそうで、息子もケラケラ笑っていたという ...... 8点(2002-03-09 14:22:17) |
20. ベンゴ
歓喜と絶望。家族への愛と誇り。最後のエンジンブルブルガンガンがなければ 10 点だった。 8点(2002-02-02 21:09:29) |