1. プライベート・ライアン
これまでショボいストーリーの見世物映画しか撮ってこなかったスピルバーグことスピ公が反戦ドキュメンタリー映画!この時点で私は危ないモノを感じて劇場は放置したのですが、いや~、行かなくて良かった。なんか、話によると最初の30分だけとの事だったのだが、まさにその通り!しかし、最初の30分も、どんなに重い内容を描いた所で所詮スピ公特有の軽い映像、ホントは残酷なシーンなんだけどスプラッタコメディーにしか見えなかった。お陰でテレビの前で前半は笑いっ放しでしたよ、ええ。そんで、最初の虐殺シーンが終わったと同時に一気に失速するこの映画なんですが、途中を観ているとスピ公が反戦なんぞより、前半の虐殺は掴みにして実は第二のヤコペッティだかコンバットだかを撮りたかったのだという事が良く解る。まったく、女子供も殺せんヘタレの偽善者のクセに戦争モノなんかに手を出すなよな、スピ公!そんでもって、最後の戦闘だけど、臨場感を出すとかって画質が田代愛用スタミナハンディカム並み。でも、音質がDDだかdtsなんて最新使ってるんで臨場感皆無、ほとんどタダの小汚い映像。しかも編集がチョロいので取っ組み合いのケンカシーンは見難い上に、どっちがアメリカでどっちがドイツだか良く解らない。その上、最後は何の説明も無しに空爆で終了。慣れない戦争モノなんてストーリーでオチつけるのがダルくなったんでしょうか?スピ公先生。とりあえず、前半30分があっただけマシだった度☆の映画かな。 1点(2002-02-11 14:21:44)(良:1票) |
2. ジュラシック・パークIII
キューブリックと一緒に逝き損なったスピルバーグは「AI」に夢中でジュラシックパークは別監督!という事で、少しはマシになったジュラパなんですが、結論から言うと恐竜映画ってよりも、怪獣映画化してますね。なんか、前作、前々作と悪の帝王ヅラしてたティラノサウルスがスピノサウルスとかって新参者にゴジラシリーズご用達の怪獣プロレスで秒殺されたりしてるし・・・。でも何だかんだ言って、今作もスピ特有の「恐竜島へのイイ旅夢気分」だったら、それはそれで吐き気を感じるので別に文句は無いのですが、あのイイカゲンなストーリーはどうにかならんかね!?まあ、本家のスピ公は、もっとヒドかったからなぁ・・・。中身の無いストーリーはジュラシリーズの宿命とでも思って諦めますか・・・。とりあえず、ウザい子供がいなかっただけでも今作は合格かな? 6点(2002-02-08 20:37:45) |
3. ジャンヌ・ダルク(1999)
前作で、ハリウッド資本を使いまくった挙句、自作の宇宙語大辞典を使って見事、ミラ・ジョヴォヴィッチを監禁調教する事に成功したベッソン監督なんですが、今作は何と、アメリカ資本を使って堂々と嫁のプロモ撮影!いや、普通はココまで恐ろしい事は出来ないんですがね・・・。一体どうしたんでしょう?やっぱりレオンで大金儲けてバカになったんでしょうか?私なんかジャンヌが一体、いつ宇宙語を話し出すか観ていて気が気じゃなかったですよ・・・。戦闘シーンでも叫んでばっかだし、ホントもうジャンヌ・ダルク=フィフスで素っ裸で暴れてた宇宙人なんじゃ?と疑いたくなりました。おかげでストーリーが全然頭に入ってこなくて、結局ジャンヌ=変なカルト教(キリスト教)に騙されて妄想入った電波発信中のキチガイ、という事しかわかりませんでした。え?それが全て?う~ん・・・ベッソン監督には米資本と手を切る事をお勧めします。 1点(2002-02-07 21:47:58)(笑:1票) (良:1票) |
4. ジョー・ブラックをよろしく
正直、「ブラピ」という事で見たのだが、う~む・・・何から話せば良いのやら・・・。まず、女たらしで有名なブラピが永遠の童貞死神役って時点でイカれてるのに、殺すはずのホプキンスと暢気に漫談。殴れよブラピ!俺が見たいのは漫談なんかじゃなく、レクター博士との殴り合いなんだよ!!ったく、こんなモヤシ色男役はレオナルド・デカプリオにでもやらせときゃいいのに・・・。 5点(2002-02-07 17:41:01) |
5. DENGEKI/電撃
前回、「スティーブン・セガールなんて俺のアクション映画にゃ会わねーようっ!」と途中でセガールを飛行機ごと墜落させて製作放棄したジョエル・シルヴァー("製作"の人ね)が製作、という事で少々心配だったのだが、今度はしっかり最後まで撮ったようだ。いや一安心・・。と思ったのもつかの間、主演セガールのくせに肝心のセガールは拳銃を撃ってるだけで得意の合気道は皆無。その上、従来のセガール映画とは違い、敵が強い強い・・・。本当にコレを撮った人間はセガール映画の基本を理解しているのだろうか?問いたい。問い詰めたい。小一時間問い詰めたい!!あのなぁ、セガール映画の醍醐味は、弱っちい悪党が合気道7段のセガールに次々と虐殺される事なんだよ!!製作者はもう一度、「刑事ニコ」から「暴走特急」まで(後はつまらないので除外)を十分学習してから映画を撮るように!以上!!! 2点(2002-02-07 17:33:13)(笑:1票) |
6. セブン
セブンって、要するにデイヴィット・フィンチャー、もといキチガイのキリスト教マニアが登場人物に合わせて観客をキリスト教の7つの大罪でバシバシ殺しまくる観客断罪映画なんだけど、ハッキリ言って「うるせーよフィンチャー!!人がメシ食おうが風俗行こうが勝手だろ!」ってカンジ。しかも、ブラピは終始コケにされっぱなしだし、犯人は普通登場人物の中から出すものなのに捕まえてみたら冴えないオッサンだったり・・・ストーリー面でもフィンチャーの悪趣味爆発!!まあ、色々な意味で面白いから文句は無いんだけど・・・; 5点(2002-02-07 17:18:49) |
7. ダイ・ハード
う~ん、ハッキリ言って、個人的には中途半端な肉体で決してランボーやドラゴンになれない冴えない中年俳優が、兵器でしかアクション映画を作れない男(ジョエル・シルヴァー・・・だっけ?)と組んでドンパチやってるだけの可も無く不可も無い映画にしか見えなかった。もうちょい格闘系テイストが欲しい所かな・・・。 4点(2002-02-05 20:06:13) |
8. エンド・オブ・デイズ
シュワ主演の悪魔映画ってコトで、恐らくシュワがマグナム44片手に悪魔を撃ちまくるバイオハザード系映画だろうと勝手に想像していたのだが・・・。実際はなんか、筋肉ムキムキのシュワが悪魔が憑いてるってだけで普通のオバチャンにボコボコにされたり、モヤシ系ニューヨーカーに窓から放り投げられかけたりと、ひ弱なシュワのオンパレード!!結局はエクソシストの基地外が聖書片手に「悪魔だ~」と講釈を垂れるキリスト映画だったんだけど、このシュワのパワーダウンぶりときたら・・・もう見てられん!!誰か、コマンドー時代の強かったシュワの映画を撮ってくれよ! 1点(2002-02-05 19:55:13) |
9. 悪魔を憐れむ歌
自分ではサスペンス物を見るつもりだったんだが・・・触ると感染する悪魔?こ、これは「鬼ごっこ」とかのガキのお遊びの類なのか?それに猫って・・・悪魔なんだったら最後は本体見せてグァーッ!て襲ってこようよ・・・。これじゃ、サナダムシvsデンゼル・ワシントンですよ。なんかマジメに刑事やってるデンゼル・ワシントンがバカみたいでした・・・。ったく、「ディアボロス」といい「エンド・オブ・デイズ」といい、マジメに悪魔関係で映画作ると絶対駄作になるんだよな・・・。少しは「ゴールデンチャイルド」のハズした演出を見習えよ・・・。 1点(2002-02-04 20:44:34) |
10. 魔女の宅急便(1989)
ソ連が潰れて見事、左翼アニメが作れなくなった宮崎駿監督なんですが、結局トトロの頃と同じく「奥様は魔女~」(劇中では語られていないが100%そんなノリ、もとい妄想で撮ったのだろう。)と現実逃避中。妄想とか懐古思想に引きこもってないで、さっさと現実を見つめたアニメ撮れよ。 3点(2002-02-03 19:17:03) |
11. 風の谷のナウシカ
宮崎駿のロリコンと左翼の集大成なんだけど、相変わらず「少年少女が資本家のブタを潰して社会主義国家を作ってくれんかな~」と他力本願な妄想だらけでコナンの時から進歩は無し。そんなに社会主義が好きなんだったらガキ共に頼らず自分で変えろよ・・・。 8点(2002-02-03 19:10:44)(笑:1票) |
12. ムーラン・ルージュ(2001)
う~ん、前作で才能の無さを誤魔化すためにロミ&ジュリを強引に現代風に書き換えたバズ・ラーマンなんだけど、今回は堂々とキャッツをパクりましたね。ストーリーは主人公の娼婦(ん?主人公の娼婦?なんか聞いた話ですね。)と売れないプーの詩人(キャッツの原作も詩でしたね。モデルはまさか・・・。)が遊郭のボス(長老ネコのつもりなんでしょう。)を上手い事ゴマかしてムトゥみたいなインド風の劇(あ・・・キャッツにも劇中の劇でインド風の衣装のシャム猫がいましたね。)を作って主人公の娼婦は女優を夢見て最後に舞台の上で死ぬ話(もちろん娼婦猫が天井に上がっていくシーンのパクリです。)なんだけど、こうして見ると随所にキャッツのパクリらしきシーンが・・・。それに、やたらと変な色調やCGでチカチカさせているのを見ると、「キャッツは衣装と踊りと豆電球だけど、コッチはCGだぜ!GAHAHA!!」と粋がっているバズ・ラーマンの姿が目に浮かぶ。って、CG使ってるクセにアナログのキャッツと華やかさが雲泥の差なんですけど・・・。それにストーリーが少女マンガの趣向に書き換えてあるのはバズ・ラーマンのゲイ趣味、というかキャッツ見てチカチカだけに目が行って肝心のストーリーを理解できなかったんでしょうね。まあ、キャッツと比べるってのは少々酷なんだけど、バズ・ラーマンがキャッツの面白さの要点もわからずに思いつきだけで撮った点で減点。ったく、ラストに名曲らしき名曲が一曲でもあれば名作になれたものを・・・。まあ1割ぐらいキャッツが楽しめるから文句は無いけど・・・。 2点(2002-02-03 17:33:36) |
13. ロミオ&ジュリエット
ロミ&ジュリを現代風にリミックスしたって聞いて見たんだが・・・ホント、ひっでぇ出来だな・・・。現代風にしたのは良いけど監督に能力が無いから原作以上の事が何一つできないのが丸見え、まさにアイデアだけで作られた作品。 0点(2002-02-01 21:30:16) |
14. となりのトトロ
ゴルバチョフがソ連の社会主義を改革途中とあってか宮崎先生、どうやら今回いつもの左翼翼賛アニメを作れなかったようで。まあ、作れないなら作れないで別に構わないんだけど、いくらソ連の解体がショックだからって田舎に隠遁して現実逃避する物語はちょっと・・・;宮崎監督も「トトロ~トトロ~」なんて現実逃避はやめて、(悪)夢だけど夢じゃない現実を受け入れて欲しいです。 3点(2002-01-27 20:03:18) |
15. ゴジラVSキングギドラ
前作で、人間の恐ろしさについて書く事に成功した大森一樹監督なんだけど、今作を見る限り前作の出来は偶然の産物なのでは?と疑いたくなった。未来から来た未来人(チャック・ウィルソンがバリバリの実名で出たのには笑った)が過去に戻ってキングギドラを作って闘わせる、単純な怪獣プロレスストーリー・・・。これじゃ、昭和のゴジラシリーズと変わらんぞ!?大森一樹は本当にゴジラを理解しているのか? 1点(2002-01-26 12:34:56) |
16. ジュラシック・パーク
本来なら生物パニックに分類されるはずの本作がSFに入ってるのは、単にスピルバーグの「女子供と善人は絶対に殺さない」という姑息な偽善者精神の賜物。この偽善者精神のおかげで映画の前半を見ただけで、途中、一体誰が死んで誰が生き残るか簡単に予想のつくストーリー(原作もそうなのか?)はスピルバーグのシナリオ力量の無さの証拠。「他の世界と隔離された孤島・・・危ない生物がウロウロする島内・・・ああ、次は一体誰が襲われるんだろう・・・?」これこそ生物パニックの醍醐味!女子供はすっこんでろ!!これじゃ、せっかくのスプラッタ描写も一級品のカメラ使いも宝の持ち腐れだな・・・。 5点(2002-01-26 12:26:57) |
17. ガメラ 大怪獣空中決戦
平成の世になってもまだ「強いぞガメラ~」かよ!そんな事してるから大映は潰れたってのに・・・学習能力あんのか!?と半ば駄作を見る気分で見に行ったのだが、期待に反して面白い!例え自国を怪獣に踏み荒らされても相手の行動が日本に対しての攻撃と認められなければ攻撃できないし、認められても閣議を通過しなければならないなど、憲法9条と国連憲章の問題点を取り上げたストーリ・・・。たとえ街中に怪獣が飛来しても市街地での発砲は許可できない自衛隊法・・・。怪獣出現と同時に自衛隊が独断で出動し、現場の人間が独断で行動するという、日本は軍部に占領されているとしか思えないぐらいシビリアンコントロールが崩壊している某映画を撮った人にも見習ってほしい。(読んでるか?大*一樹。)ただ、小説版を読んでしまうとシナリオを消化するのに時間が足りてないのが明らかで少しマイナス。気になる人は小説版も読みましょう。(絶版だけど) 8点(2002-01-26 12:09:43) |
18. ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
ロッキーでも何でも、シリーズ化すると最低1本は駄作が生まれるわけですが、傑作と称されてる平成ガメラシリーズにおいて、まさにコレがそれ。内容はというと、家族をガメラに殺されて田舎に疎開したけど持ち前の暗さとヘタレさから疎開先の学校、はたまた家族にまでイジめられていた女シンジ(前田ナントカ)が、イタズラで入った遺跡で見つけたエヴァ初号機(イリス)に乗って、家族を殺したガメラと自分を不幸にした世の中に復讐するという、メイキングのガメラ1999を撮った庵野秀明の影響丸出しというか・・・エヴァ丸出しというか・・・。とにかく前作までのミリタリー色皆無で精神的にイヤなシーンばかり見せられた今作は、平成ガメラシリーズ最狂の駄作と呼んでもいいと思う。金子監督も・・・前作みたいに押井監督と組んでれば良かったのに。監督には今作を参考にして次回作も頑張ってもらいたいです。ハイ。 1点(2002-01-26 11:56:53) |
19. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
見に行った友人がベタ誉めしていたので、??と思いつつ見に行ったのだが、正直素晴らしいの一言。よく「昔は良かったなぁ~」って話す人がいるけど、そんな過去のモンにすがって生きている奴は所詮社会にとって惡でしかなく、たとえどんなに目を背けたくなる現在、そしてどんなに悲惨な未来が待っていようとも、それにしっかりと直面して生きていこうという「ノスタルジアの悪」について書かれたシナリオは、「ダメな社会を子供が変えてくれんかな~」とか言ってる宮崎駿より確実に上。まあ「千と千尋は子供の為に書いた~」とか言ってたから仕方無いか・・・。とにかく、万国博を体験した人なら、(私は知りませんので)絶対タイタニック以上に感動するはずなので必見。 10点(2002-01-26 11:43:11) |
20. ファイナルファンタジー
この映画の失敗した原因は、製作サイドが映画とゲームとの違いに全然気づいて無い事でしょう。ゲームは映像と操作性をしっかりしておけばシナリオが多少甘くても文句は言われないけど、映画となると映像がいいのは当たり前、操作性なんか無関係、ってのが前提なだけにシナリオの重要性はゲームより数段上。それなのに、ゲームと同じ感覚で上っ面だけの無内容なシナリオを作ったもんだから・・・・コケるのは当然でしょう。 0点(2002-01-26 11:21:04) |