1. ジャスティス(2002・ブルース・ウィリス主演)
「突撃」を思わす内容でした。キューブリックと違っていかにも作った感がありますが、これはこれでそんなに悪くないです。コリン・ファレルが好きだからってのもあるけど。個人的には人間のこ汚い部分の描写がちょっと足りないかな―と。邦題は「ハーツ・ウォー」の方がよかったのでは?(最初のチラシではハーツ・ウォーだったのに…。) 6点(2002-11-04 21:19:11) |
2. ウインドトーカーズ
いや、けっこうよかったですよ。評判悪いっていうから期待してなかったんで油断してたらうるうる。たしかに日本人はぼろくそに描写されてますが、戦時中ってのはどこだって相手を悪く言うし、平和な私達の常識では誤ってるともいえるそこだけの人殺しながらの正義が作られてるもんです。逆にリアルっていうのは間違ってます?で、最近の戦争映画は反戦色あまりにも強すぎるのが多くて飽きてたんですが、これは戦いの中の人間ドラマがちゃんと練りこまれてて、そういう意味でプラトーン系かなーと。 7点(2002-11-03 19:05:34) |
3. ザ・リング
やはり日本版の方がよかったです。あんまり内容は変わらないのですが、描写は明らかに劣りました。と言うよりは若干アメリカ好みのテイストに味付けし直された感じです。そのへんの典型的アメリカホラーよりは日本寄りなんですが、まだまだだなーというのが正直な感想です。日本より貞子(サマラ?)がビデオから出てくるのが速い(しかも時々どんと一気に近寄る)のも、“びっくりさせる”系の怖さにしてしまうアメリカ癖が染み付いてるんだなーと。日本独特の、のそっとでてくる“ぞくぞくさせる”系の怖さが和リングではうまく描写されていて好きだったんですが…。やはり洋モノホラーとスピルバーグはいつになっても好きになれないです…。 3点(2002-11-02 18:23:59) |
4. Dolls ドールズ(2002)
いや、賛否両論でしたが、見てみたら賛否両論って感じでしたよ。くっさい演技がたまにありましたが、基本的に沈黙をうまく使った北野北野しい描写は健在だし、わりと新しいこともやってたし、私的には好きです。いろいろ見方があるでしょうが、今回特に力を入れたと思われる、自然風景の描写は圧巻。そう考えると今回の映画は成功したと言えるんじゃないでしょうか。「あの夏いちばん静かな海」、「キッズリターン」、「HANABI」を足して2.5で割った感じが個人的にしました。北野映画は内容よりも描写に注目して見ると、結構アイデア満載で“お話”じゃなく“映画”だからこそ味わえる醍醐味が見えてくると思います。 7点(2002-09-28 19:30:19) |
5. インソムニア
メメントはやっぱ原作が良すぎたかな… 5点(2002-09-04 20:26:10) |
6. 蝶の舌
あっさりした感動モノ。感動モノ嫌いな僕が、最後の最後、ラストシーンで急にぐぐっと来ました。あんまり感動感動しいつくりでなく、無理矢理泣かそう泣かそう感もなく、すばらしい映画です。 9点(2002-09-04 20:24:00) |
7. マレーナ
この映画の主役は誰でしょう。あの少年という方もいると思いますが、僕はあくまでマレーナだと思います。これは恋愛モノではなく、ある意味において戦争映画です。戦争に夫をかり出され、それをきっかけにし、次々に残酷で非人道的にふりかかる悲劇を、あえて彼女の人生におよそ関係のない、彼女に心を寄せるある少年を媒体にして描いた、新感覚の映画です。特に、戦争映画と考えるのは、マレーナの周囲を取り巻く人間達のエゴ、醜さ、残忍性が、戦争の根底にあるそれに酷似していることに起因します。単なる恋愛映画として見て、期待を裏切られたという方々、悲痛にも生々しくリアルに描かれた人の心を見逃してはいませんか? 9点(2002-09-04 20:10:25) |