1. ドリヴン
スタローンだけどレース映画だからと思って劇場で見ましたが、しょぼーでした。ストーリーの不在、キャラ間の関係の説得力のなさ、失笑しちゃうような無意味なVFX、助っ人役に回ったとはいえ、典型的な「スタローンだからダメ」な映画でした。市街地レースの迫力に2点、救出シーンでうっかりジーンときちゃったので1点。TVで見たらきっと1点だな。 3点(2003-03-25 00:15:00)(良:1票) |
2. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
前作には10点をつけましたが、第2部は9点です。2ヶ所で同時に行われた攻城戦(これも過剰だと思いますが)で、予定調和的に勝ってしまったので、第3部へ続くにあたり悲壮感が薄れ、なんとなく楽勝ムードが漂っているのが理由です。正攻法でも勝てそうとなれば、フロド達が危険極まりない道を進む動機が弱くなってしまいますから。ゴラムの造形は気合入ってましたね。気色悪さと愛らしさを両立させた点で「ET」を凌駕すると思います。ファラミアがちょっとおざなり。 9点(2003-03-24 23:58:00) |
3. ロード・オブ・ザ・リング
よくぞここまで、というのが率直な感想です。普通に作れば課題の大きさにめげてしまうところを、素直に忠実にやり遂げた、ということ自体が並の技ではないと思います。なによりロケーション、美術、VFXをとことんまで追求したことで、非常に説得力のある映画になっています。俳優さんはむろん思い込みとの相違はありましたが、非常によかったと思います。音楽もベリーグッド。時々言われる緩急不在も、私は気になりませんでした。私は原作を、特にプロットの点で、あまり高く評価してはいません。いわば「創作神話」なので登場人物が非合理的な判断をして、しらける方がいるのは理解できます。ですので12点から-2点して10点ってことで(^^) 10点(2003-03-24 23:38:54) |
4. ピンポン
「普通に面白かった」です。大泣きするような感動作ではありませんし、展開は(たぶん原作未読の人でも)読めてしまうのですが、安心して盛り上がっていけます。ライバルたちや周りの人たちがみんな魅力的ですね。ひそかにアクマが好き。ペコの過剰演技は最初は鼻に付きましたがだんだん気にならなくなりました。スマイルはかわいいけど、現実にいたらすごいヤなやつだよね.... 8点(2003-03-24 23:15:45) |
5. ドニー・ダーコ
IMDB の Sci-Fi で高得点なので見ました。正直SFではないですけれど、ワタシ的に大好きな「多解釈可能な映画」でした。といってガジェットをばらまきすぎているわけではなく、ちょっとビョーキな青春映画としても十分見られます。大人をやりこめるドニーに拍手喝采。ドニーも相手役の転校生もいいし、ちょい役がけっこう豪華でしたね。個人的には選曲がグッドでした。1回見ただけで10点つけるのはちょっと冒険だという気がしますが、今の印象としては「ソラリス」に匹敵する名作だと思います。「ビューティフルドリーマー」あたりが好きな人にはおすすめ。 10点(2003-03-24 23:05:54) |
6. 地球に落ちて来た男
好きです。タルコフスキーに似ている?のかな。表面的な雰囲気は似ているかも。でも深読みするような映画じゃないと思います。ストーリーもディテイルもアレだけどそれもどうでもよくて、ただひたすらカルト感とボウイの美貌に酔いしれれる映画。ちょっと万人にはお勧めしづらいので-1点ですが、個人的には10点。 9点(2003-03-21 06:14:57) |
7. ダークシティ
「ビューティフルドリーマー」をネタにして、欧米のコミックのテイストで仕上げてみました、って感じかなあ。映像はきれいですけど、ストーリーは特に後半がいま3つくらい。エンドもそれでいいのか?と疑問。 4点(2003-03-21 06:04:45) |
8. 戦場のメリークリスマス
ボウイに5点、たけしの「メリークリスマス」に2点、教授の演技に-1点、音楽に+1点....ってとこでしょうか。 7点(2003-03-21 05:51:36) |
9. スリーピー・ホロウ
料理の仕方としてはどうとでもできるネタだと思いますが、一見きれいなファンタジーと思いきや、ところどころ爆笑シーンというか「よくもまあいけしゃあしゃあと」っていうシーンがあったりして、不思議な味のある映画ですね。ちょっと子供の感性を感じます。これがバートン流なんでしょうか.... 8点つけたいけど木の中の首で-1。 7点(2003-03-19 11:58:15) |
10. ジャッカルの日
地味に頑張るやぼったい警部さんもかっこいいし、アルファスパイダーを駆る暗殺者もかっこいい。といってもいずれもスタイリッシュな、というだけで、内面は何も書いてないんですけどね。淡々と「何月何日何時にこんなことがありました」と書き連ねている感じ。その静かなハラハラ感が素敵。 9点(2003-03-18 23:18:27) |
11. 地獄に堕ちた勇者ども
私はやっぱりヘルムート・バーガー。登場人物の中で一番純真で、その分悪魔的、というか。単にイッちゃってるだけかも。体力は必要ですね。コンディションのいいときに見てください。 8点(2003-03-18 23:07:07) |
12. サイレント・ランニング
「SF映画好き」を名乗るなら見ておけ、という感じ。特に美術ですね~。リアリティという意味では「2001年宇宙の旅」が最初かと思うんですが、あの白くてきれいで未来的な船内と比べて、「サイレント・ランニング」では、船内に汚れ感というかバラック感みたいのがあって、この後のSF映画の美術に影響しているのかな、って気がします。音楽は非常によいです。当時のはやりだったブラジリアンフュージョンだと思うんですが。ロボットはよく分からなかった。役者さんはイマイチ。 7点(2003-03-18 22:52:55) |
13. ケルベロス 地獄の番犬
「紅い眼鏡」のシュールなギャグを期待して行ったのですが、誘った友達にもうしわけなく思ったくらい「なんじゃこりゃあ」でした。今見てみるとそれなりに思うところもありますが、押井ファン以外には薦められないです。「人狼」みたいなタイムスリップ感と、無国籍感(?)がウリなのでしょう。そういう点ではギターサウンドは非常にマッチしています。終盤の銃撃シーンはちょっと救い。「ターミネーター」のパクりみたいな絵がところどころに。 5点(2003-03-18 22:37:42) |
14. ザ・デイ・アフター
この映画の評価があまり高くないのは、私としてはあまり納得できないのです。映像として悲惨さが足りず真実から遠い、という意見はもちろんあるでしょうが、TV放映ということを考えると限界もあるでしょうし、被爆後の抑えた演技がかもし出す静謐さにはなかなかのものがあります。 7点(2002-11-24 07:17:10) |
15. 櫻の園(1990)
演技が下手というか硬いというか、悪く言えば人形劇みたいな印象はだれしも受けるでしょう。私としては、何か二重構造的というか「(吉田秋生の)(中原俊の)《桜の園》を演じている女子高生達」みたいな狙いがあったのではないか、と思っています。ほとんど閉鎖空間で話が進みますし。それはそれとして、独特の静かな雰囲気はなかなかよいです。再鑑賞に耐え得るタイプの作品です。 8点(2002-11-24 07:09:48) |
16. ゴッドファーザー
マフィアの実像を描いた映画というよりも、一人の人間が何かを境に人間ならざる悪魔になっていく過程を描いた映画ですね。後味としてはなにかやりきれないものを感じます。映画自体としては7点、クライマックスのかっこよさで+2点。 9点(2002-11-24 06:53:30) |
17. ゴースト/ニューヨークの幻
特に期待もせず見たら案外よかった、という感じ。ワンアイデア・ストーリーですから、展開もシンプルで見えちゃうのですが、演技というか間の取り方がわりとよいです。ベタな演出もありますがそれに乗っかれれば感動作。でもまあ私としては2度3度見たいとは思わないです。 6点(2002-11-24 06:44:45) |
18. GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
映像の質は超一流ですし、他の作り手だったらもう何も言わないのですが、押井さんの作品なだけに、もう一つ押井さん独特のなにかを期待してしまいます。みなさんの同意を得られるかどうかは分かりませんが、私としては脇役(主人公の同僚たち)の扱いが軽いのが残念です。 8点(2002-11-24 06:38:58) |
19. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
version integrale を見ました。「こっちの人」であるエンツォなりジョアナなりが、狂言回しである「あっちの人」ジャックを想う姿、という映画でしょう。面白いかというとそうでもないんですが、後味は悪くありません。スクリーンで見たらもっと感動したかなあ。 6点(2002-11-24 06:26:13) |
20. 紅の豚
宮崎さんの車や飛行機に対する愛に同調できる人は「見ずに死ねるか」クラス。キャラはそれぞれにかっこいいのですが、彼らに人生の機微を語らせると若干陳腐な印象もあり、そこは「カリオストロ」の方が上。クライマックスが軽いのが最大の難点。声優さんでない人を多数使っていますが、そこは安心して見られます。 8点(2002-11-24 06:25:57) |