1. ギャング・オブ・ニューヨーク
オープニングのネイティブ・アメリカンズとデッド・ラビッツの戦いから、人々、衣装、建築物や文化など当時のアメリカをうまく描かれたいたと思うし、特に徴兵暴動はすごかったです。しかし途中までは良かったのですが、ラストにはガッカリしました。それにディカプリオに全く感情移入できませんでした。彼は父の仇であるビル・ザ・ブッチャーに復讐しようとするのですが、徐々にビルに近づき暗殺しようとします。かなり卑怯な奴でディカプリオよりもビル・ザ・ブッチャー役のダニエル・デイ=ルイスに好感が持てます。期待していただけに少しガッカリです。 7点(2003-03-24 11:00:59) |
2. レッド・ドラゴン(2002)
『ハンニバル』がイマイチだったし、監督がブレット・ラトナーだというだけで全く期待していませんでしたが、意外とおもしろかった。キャストもよかったし、何より脚本が良かったです。登場人物それぞれをテンポ良く丁寧に描かれ、複雑なストーリーもわかりやすくなっており、見やすかったです。『羊たちの沈黙』を超えることはできなかったものの、かなり健闘したと思います。 7点(2003-03-24 10:55:42) |
3. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
スピルバーグ監督作の中で最も地味な作品ながら、見事な詐欺技、コミカルな演出や音楽が良かったです。ただ、キャスティングはミスキャストに思えます。というのは、主役は天才詐欺師ですが、ディカプリオでは知的に見えません。主役は新人でもいいから男前で知的に見える俳優を起用して欲しかったです。 7点(2003-03-24 10:54:51) |
4. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
第1部も良かったですが、第2部もかなり良かった。前作で旅の仲間が3つに別れてしまい、今回は前作のおさらいなど全くせず、先の読めない話が次々と展開していきます。前作を見てない人はストーリーを理解するのに苦労するはず(多分無理かな)。その3つの話はどれも見ごたえがありました。なんと言っても今回は、ラストのヘルム峡谷の戦いは圧巻、そして興奮しました。あんなスゴイ戦闘を見たのは初めてでした。 10点(2003-03-05 00:53:16) |
5. ボーン・アイデンティティー
マット・デイモンがアクション映画に初挑戦と聞いて不安に思っていましたが、見てみると意外とこれがハマっているのに驚きました。また全編を通して、70年代のアクション映画を彷彿させられる内容はよかったです。しかし、ストーリーに何の新鮮味もないため少々疲れを感じました。 6点(2003-02-07 02:06:24) |
6. 火山高
こんなバカな映画大好きです。ただ、主人公と先生以外の登場人物が少し弱いのが気に障りますが、バカなストーリーと『マトリックス』バリのワイヤーアクションに大変楽しめました。『少林サッカー』といい、本作といい、これらの映画の元ネタは日本の漫画がルーツのはずなのに、その日本がこういった映画を作らないのが残念。日本も頑張って欲しい。 7点(2003-02-04 00:58:27) |
7. マイノリティ・リポート
アクションが若干少なかったと思いますが、近未来の映像も見事でしたし、なんと言ってもストーリーが大変練れていて大変楽しめました。ラストのハッピーエンドが気に食わないかもしれませんが、あれがスピルバーグらしさというか、彼の持ち味でもあると思います。個人的に彼の持ち味が大好きです。また『シンドラーのリスト』あたりからやり出した、目玉を追いかけたり、ゲロをぶちまけたりといった悪趣味なギャグが最高です。ただ欲を言うなら、もっとアクションシーンを増やして欲しかった。 8点(2003-02-04 00:45:09) |
8. K-19
k-19という潜水艦は放射能漏れ事故が何度も起きて、「ヒロシマ」とあだ名をつけられるという当時のソ連の技術の無さがよく伝わりました。潜水艦映画独特の緊迫感や迫力、艦長と副長官の対立などよくできていると思います。ハリソン・フォードの艦長の演説は、少々説教臭いのが気に障りますが、第3次世界大戦を誘発しかねないので、自分の命を賭けて放射能を止める乗組員らは、本当に英雄だと思います。 7点(2002-12-22 23:08:25) |
9. ワンス・アンド・フォーエバー
本作は戦争の残酷さや無意味さなどが伝わるし、ベトナム兵も悪いようには描かれていません。そして戦争に行った兵士の家族や恋人は、兵士が戦争から生還するかどうか毎日不安に思っていました。彼らは戦争には行っていませんが、闘っていたんだなと思いました。個人的に戦争映画を見飽きたので少し退屈なところもありました。しかし決して悪い映画ではなく、いい映画だと思います。 8点(2002-12-22 23:03:47) |
10. 少林サッカー
前半の少林チームを結成するために、昔、少林寺で共に修行を積んだ仲間を集めるまでの話をベタなギャグ(ドリフのコント並)で描かれているのが、少し嫌でしたが、後半から始まる試合は最高でした。特に決勝戦は(『キャプテン翼』の日本対西ドイツ戦を手本にしているはず)は映画史に残る名勝負。こんな映画を待っていました。チャウ・シンチーのギャグセンスの良さと昨今のCG技術の発展に感謝します。続編もあるみたいなので、かなり期待しています。 10点(2002-12-15 21:25:51) |
11. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
シリーズで一番好みかも。アナキンとアミダラのラブロマンスは、草むらで2人がゴロゴロするなど監督の演出力のなさが残念です。また、旧3部作に少ししか出ていなかったボバ・フェットの父親、ジャンゴ・フェットを出演さしたり、R2-D2が空を飛んだりジョージ・ルーカスの横暴がありますが、そのファン精神は嬉しいです(本人は否定していますが)。そして本作がシリーズ1と思うのは見どころが多いところです。オビ・ワン対ジャンゴ・フェット、ジェダイ総出撃、ヨーダ対ドゥークー伯爵など見どころ満載なのがよかったです。 9点(2002-12-15 21:24:35) |
12. タイムマシン(2002)
恋人を救うためにタイムマシンをたった4年で作ってしまうのは大目に見るにしても、その後の展開には無理がありすぎます。というより唖然として何も言えませんでした。映画の前半はSF、後半はパニック・モンスター映画に切り替わる奇妙な映画でした。これがSFの古典と呼ばれるのがつくづく疑問です。 3点(2002-12-02 02:38:09) |
13. アザーズ
本作のラストは某有名映画と全く同じで新鮮味がないと思いますが、それにもかかわらず驚かされました。某有名映画と同じくストーリー、セリフ、登場人物ら全てにラストへの伏線があり、その途中に出てくる小道具の扱い方がうまい。どうでもいいと思う絵や写真、椅子といった、ちょっとした小道具で恐怖を煽らす監督の演出はみごとです。 8点(2002-11-20 02:52:06) |
14. スコーピオン
オープニングのサソリのCGの闘いで、本作が本当にバカ映画だと悟られました。バカ5人エルビス・プレスリーがカジノの金を強奪し、成功してケビン・コスナーが裏切り、金を独り占めするところまではよかったです。しかし、仲間のうちカート・ラッセルだけ生き残って、後は2人の追いかけ合いになってしまいます。バカなノリは健在ですが、ダラダラしてて眠気を誘われました。 6点(2002-11-16 22:53:27) |
15. スパイダー
モーガン・フリーマンは相変わらず渋いですが、ストーリーがどこかで見たことがあるシーン(例えば、クロス刑事を公衆電話から公衆電話へと誘い回すのは『ダーティハリー』と同じ)があり新鮮味がありませんでした。そして最後のドンデン返しは余りにも無理がありすぎます。 4点(2002-11-05 17:01:33) |
16. スパイダーマン(2002)
町中をクモの糸でCG使いまくりで駆け回るシーンには圧倒されましたが、ストーリーに無理がありすぎるし、クモに刺されて超人的な能力を得るというのが気に食いませんでした。あと、ウィレム・デフォーが鏡の前での一人漫才は面白かったです。家でリラックスして寝転びながら、お菓子でも食べながら、所詮は子供騙しの映画と考えて見ればよかったと思っています。 5点(2002-11-02 23:19:58) |
17. ブラックホーク・ダウン
本作のほとんどが戦闘シーンで迫力があり、その悲惨さや無意味さを伝えるのですが、本作がドキュメンタリー映画のようなので、その戦闘シーンが淡々と続き、誰に感情移入できるわけでもありません。そしてソマリア兵が、まるでゾンビのように描かれ、結局は『パール・ハーバー』のようなアメリカ主義的な考えにウンザリしました。 5点(2002-11-02 22:52:29) |
18. ロード・オブ・ザ・リング
中つ国という架空の世界にたくさんの種族が住み、冥王サウロン率いる闇の勢力と指輪の持ち主になってしまったフロドら9人の仲間達が、サウロンと戦うというスケールの大きさに圧倒されました。この世界観を考えた原作者はスゴイ!そして、この作品が『スター・ウォーズ』や『ドラゴン・クエスト』などに影響を与えたのを考えると、これらの作品らが小さく感じてしまいます。圧倒的なストーリー、映像、キャラ、音楽など全てにおいて満足しました。 10点(2002-10-22 17:24:07) |
19. サイン
《ネタバレ》 見る前まで宇宙人の侵略だと思っていたらその通りでしたが、宇宙船で地球に来る技術はあるのに、『インデペンデンス・デイ』みたいに地球を攻撃する技術がなく、原始的に家を一軒一軒攻めるという情けない宇宙人はいないでしょう。またラストでの今までの家族の行動は「偶然」ではなく、「神のお告げ」だという宗教観を入れることに拒否反応を起こしてしまいました。しかし本来、こういう映画はバカ映画になってしまうところをうまく見せたM.ナイト・シャマラン監督の演出は見事です。シャマランはヒッチコックの『鳥』を参考にしているのですが、家中の窓全てに板を打ち付け宇宙人を浸入させようとせず、家族はテレビやラジオに釘付けになるという構図は全く同じでしたが、宇宙人を露骨に描写せず音や雰囲気だけで恐怖を観客に味あわせる感じは見事です。 6点(2002-10-15 15:51:22) |
20. パニック・ルーム
大人版『ホーム・アローン』といえる作品ですが、あんな子供だましと違ってリアル。意外なのは、監督がデビッド・フィンチャーですが、今までの作品とは違って、衝撃性やメッセージのこもった作品ではないということ。シンプルで単純明快な映画でした。しかし演出やカメラワークは見事で、手に汗握らせられました。 8点(2002-10-03 16:43:29) |