1. ムッシュ・カステラの恋
ボディ・ガードと運転手の見分けがつかない。また二人とも40代に見えない。 5点(2003-02-08 01:49:56) |
2. 旅情(1955)
くちなしの花を落としそうな雰囲気にして、やはり落としたとしても拾わない、返りそうな雰囲気にさせておき、やはり帰国を思い立ち駅で追いかけて乗ろうと思えば乗れそうなのに乗らない、こういった焦らしが見る者をジェーン、そしてレナートと同じ心境にさせるリーンの技量がふんだんにいかされた本作品はまさに映画史に残る傑作。 10点(2003-02-08 01:28:17) |
3. スリーピー・ホロウ
科学で検証すると言い張ってスリーピー・ホロウへやってきたはずなのだが、実際には起こることにただただ翻弄されて、最後には唐突にひらめく推理によって解決するという強引さにあえて2点引かせてもらった。しかし、あとはすべてがよい。構成、キャスト、雰囲気、衣装、音楽などなど、文句のつけどころがなかった。 8点(2003-02-08 01:21:55) |
4. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
発想がユニークであったことに1点、制作費をかけないで映画をつくるという可能性を提示してくれたということに1点で、あえて2点つけたい。しかし、ストーリーはあるのかさえ曖昧なほど腑抜けで、主人公がひたすら怖がっているだけで鑑賞するこちらは1時間暗い森に置いて行かれた。 2点(2003-02-08 01:18:35) |
5. ドラキュラ(1992)
キャストが豪華であるのに対し、ストーリーはとてもお粗末。しかしその時代の雰囲気や衣装はキャストを引きたて、全体としては印象に残るものであったので5点。 5点(2003-02-08 01:14:50) |
6. ボーン・アイデンティティー
ヨーロッパ、特に華の都・パリを舞台に繰り広げられるこの映画は単なるアクション・ムービーではない。二人の恋とボーンの運命が交錯したとき、ボーンの打ち明ける「君を守れない」という本音は強いだけではない、知的で責任感のある新しいヒーローのかたちとして心に強く響いた。 10点(2003-02-08 01:09:26) |
7. イル・ポスティーノ
詩人が1通の手紙も出さなかったというシーンは詩人の人間性を少し欠いたものとしてしまい、それまでの二人の交流や録音した海の音なども感動を半減させてしまった。しかし言葉と知を獲得していくことで、マルコが少しずつ人間としても成長し、知性を得ることは(本作品では死に至ってしまったが)その人の人生を豊かなものにしていくということはよく伝わった。また、美しい風景に感動したので6点とした。 6点(2003-02-08 01:04:50) |
8. イングリッシュ・ペイシェント
近年まれに見る傑作。冒頭の砂漠が女性の背中のようでとても官能的で印象に残っている。時間が経つにつれて「イングリッシュ・ペイシェント(=イギリス人の患者)」の脳裏にさまざまな思い出が鮮明に思い出され、一方でジュリエット・ビノシュとインド人将校の恋も展開していく様は決して長くは感じさせないものであった。死をもってあがなわれた二人の恋は夫を欺いた不倫というかたちではあったが、死後の世界で結ばれていることを切に願う。 10点(2003-02-08 00:58:22) |