1. THE END OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
まあ、結局、もともとあんまり内容(ストーリー)が無かったってことですね。でも、最近のアニメオタクの性格をスクリーンに上映して世に知らしめた事に意味があると思います。シンジ君がアニメオタク代表ね。それで、最後にあすかが気持ち悪いって言うんだな。それはあの世界に浸りきってるスクリーンの前の観客に向かってね。それ以外に理論的にストーリを考えても意味が無い作品なので、ただ、いつもは日の目を見ない(たぶん物理的にもね)アニメオタクが世の中を動かした珍しい出来事だったってことですね。それでも、僕はそれなりに楽しめたけど。この一連の作品が何を言いたいのか考えてる時はね。結局、何も無いのがわかったら、一気に興味がなくなりましたが。 5点(2003-02-18 17:14:15) |
2. A.I.
味のある映画は久しぶりでした。映画の撮り方はスピルバーグ一流の味を出していましたが、彼の表現はあまり癖が無く王道となっていて、キューブリックを引き継ぐのには向いてたなって気がします。それよりも、あの人間に対するシニカルな内容は印象が強いですね。最後の母親に出会うシーン自体、あの滑稽な母親の描写が人間を馬鹿にしてて面白かった。ロボットがもっと人間らしく人間がもっとロボットらしいという、あり得そうな事の描き方は鋭い視点ですね。あの母親を見て人間らしいと思えますか?あの子供を見て、ロボットだと思えますか? 9点(2003-02-18 16:57:27) |
3. アイズ ワイド シャット
最後に言いたかったのがセックスってことでしょ。まあ、キューブリックが映画の全部を作ったわけじゃないけど、やっぱり、セックスか。奥が深すぎる。たぶん、他の事はどうでもいいんだね。仮面舞踏会も大した意味ないし。 8点(2003-02-18 16:41:46) |
4. リプリー
グイネスがリプリーの犯行だと勘づくのは、リプリーのホモ性質のためだったかと思って、勉強になった。ジュードロウを挟んだ三角関係か。特に親父がリプリーを全く疑わないのは男として息子の苦悩だと考えてるからで、まさか、あんな軟弱リプリーに息子がやられたとは思ってない。逆に、恋人だったグイネスは偶然なのか、女だからその様な男としての苦悩が理解できないからなのか、リプリーを疑う。男の憧れの感情が過剰な表現で出てきた男としてのリプリーは面白いけど、あんなガタイのいい自信なさげな男はあんまいないでしょう。ちょっとミスキャストな気がした。グイネスも、そんなにいい女優なのかな??ちょっと評判過剰な気がします。コメディーのほうがいいかも。 7点(2003-02-18 16:25:08) |
5. アマデウス
年を取ったサリエリの表情、それから曲を口頭で表現するうまさが凄かった。そして、彼のような比較的標準的な曲を作る人間がいてこその天才だと思いました。当時の現実はどうであれ、あれほどうまく一つの人間感情を表現している映画は初めてでした。そして、別にサリエリが殺したわけではないのにそう思い込んで自分を慰めている彼が印象的です。どこかで、神に対して反抗をした自分に陶酔しているのでしょうか。彼なら、間違いなくあの天才が自滅するだろうことは分かっていたわけで。バッハとは全く違うタイプの天才ですからね。天才は孤独になってしまうのは悲しい現実ですね。多くの僕の好きなアーティストも死んじゃったし。この映画はそういった点で心に残りました。 10点(2003-02-18 15:44:32)(良:1票) |