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コメント数 22

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1.  カンバセーション・・・盗聴・・・
非常に地味で静かな演出ですが、主人公の孤独や不安感がひしひしとつたわってきます。随所にながれるピアノ曲によってそれがうまく表現されている感じ。この映画は70年代のものですが、全体の不安な雰囲気は現代にも通じているように思えます。
10点(2003-04-05 14:06:58)
2.  ダンサー・イン・ザ・ダーク
見た後心にのこったものは非常に複雑だったので、どう評価すればいいのかわからない、というのが正直な感想です。けれどミュージカルの部分がヒロインの空想で現実の世界と交互に表れる、という構成は非常に斬新だと思った。徹底的に人々に糾弾されるヒロインの姿は痛々しいけれど、息子の幸せお思う姿はどこか幸せそうにもみえた。当時はなんとなーく暮らしていただけにかんがえさせられたものは多かった。感傷的になってしまうところも多いけれど、インパクトはかなり強かったです。  
7点(2003-04-05 13:51:54)
3.  アンタッチャブル
けっこうストレートなドンパチ・アクションでしたが、面白かったと思います。マフィア映画らしく、血みどろの戦いが強烈ですが、ラストには不思議にさわやかな感動が味わえた。勧善懲悪の物語といわれていますが、オペラに涙するデ・ニーロのカポネもエリオットたちアンタッチャブルのメンバーも、けっして完全な悪でも善でもなかったと思います(なんていうのは深読みでしょうか・・・)くどすぎない男の友情描写も効いていたし、なによりこれが実話っていうのがすごい。
7点(2003-04-04 21:04:44)
4.  リトル・ダンサー
話しがありきたりじゃん・・・という意見はよくききますが、男の子がバレエダンサーになろうとするというコンセプトは新しいと思いました。きっと昔は考え方が保守的だったろうし、だからビりーのパパが平気で「男のスポーツはボクシングだ。バレエなんてやるもんじゃない。」なんていうんでしょうね。ビリーと同じタイプの障害の前にいる親友マイケルの存在も効果的。いまの時代はビリーたちの時代ほど保守的でないにしろ、マイケルみたいな悩みのある子はいて当然だよな・・・などと関係ないことも考えてしまった。ビリーがスピンに初成功するシーンが個人的に好きです。
8点(2003-04-02 22:07:02)
5.  千と千尋の神隠し
想像力豊かにえがかれているゆえにグロテスクに見えてしまうキャラクター達(とくに湯婆阿婆・・・)や、温泉宿の内装など強烈ですね。確かにみんながいつのまにか千尋に優しくなってしまっているラストは、「ゆるい」といえなくもないけど、千尋のまだ幼いがゆえの精神の柔軟さは羨ましいと思った。自分がそうあれた時期がとっくにすぎてしまったのは哀しいが、「初心にかえろう。」と決意させてくれた。もうひとつ、印象的だったのはカオナシの存在。カオナシみたいな日本人はいまどきけっこう多いと思う(日本人だけじゃないのかも・・・)。
5点(2003-04-02 21:29:05)
6.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
見所は、グラム・ロックで語られるヘドウィグの半生なのだと思う。とことん悲惨なめにあわされるのに、なぜかユーモアたっぷりでわらわさせてくれる。へたすれば不幸話になりかねないのにカラリと明るいのは、誰も憎まなければ何も後悔しない、そんなヘドウィグの潔さのおかげでしょう。傷ついた分だけ、彼女は優しくて強い。だけどそんな彼女でも自分が一番必要だと思っていたものはてにいれることができなかった。そう暗示するラスト痛くて、切なかった。ちなみに私も「愛の起源」には、そんな哲学があったのか・・・とめから鱗がおちた気分でした。
10点(2003-04-02 20:37:17)
7.  耳に残るは君の歌声
リッチ演ずる主人公に生活臭や人間くささが漂わないように思えた。そのせいか、彼女が人形のように見えてしまうシーンが多くあり、むしろエキストラのジプシーの方が「ほんもの」っぽく見えたなあ・・・リッチファンのみなさん、すみません。けどこれって演出の問題かな。そうは言っても、本格的ジプシー音楽やオペラや、随所にながれる「暗い日曜日」等は最高。けれどどっちかというと、ストーリーが音楽に圧倒されていたように思えます。
6点(2003-04-02 19:09:22)
8.  あの頃ペニー・レインと
主人公が過ごしたツアーでの日々は、バンドメンバーに振り回されるばっかりだったり、苦い思いでができてしまった日々でも、かけがえのない、忘れられない青春の片隅だってことがよく分かる。他人にとってはとるにたりなくても、自分が心底夢中になるものがあって、友達とそうぞうしいバカ騒ぎやったことのあるひとにはよくわかると思います。個人的には、ラスト近くのグルーピー娘の、「ばかなバンド心底好きになるってことは、自分がズタズタに傷つくことになるのに・・・」のせりふがしみた。それにしても、ケイト・ハドソンは外見はまだまだこどもっぽいのに、妙な色気がありますね。
8点(2003-03-31 13:47:09)
9.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り
確かに冒頭の学校でのエピソードでは、主人公が追いつめられる立場になるまでのストーリー運びがぎこちないですね。けれど一見辛辣で取っつきにくいけれど、実はどうしようもない孤独感にさいなまれている、そんな退役軍人に扮するアル・パチーノにはかなり説得力があります。だから大佐の言葉のひとつひとつが心にしみるし、彼が主人公のために学校の公会堂にかけつけるクライマックスにはジンときました。
7点(2003-03-31 13:22:13)
10.  アザーズ
始終薄暗ーい画面、まっしろな顔の子供たち。これって絶対映画館でみたら心底こわかったろうな・・・とビデオ鑑賞したので後悔するはめに。主人公の未亡人もこどもも使用人も、みんな怪しげ訳ありげなのでひきこまれる。オチには言葉もでなかった。
8点(2003-03-31 12:04:48)
11.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
導入部のアニメーションがかなりおしゃれです。私はレオファンではありませんが、今回の彼はかなりキュート。主人公とおいかけっこするうちに疑似親子的な関係になっていくトム・ハンクスも、堅物と思いきや、包容力ある人物役。レオに負けずと劣らず愛嬌ありです。けど一番すごいのは、この話し
7点(2003-03-31 11:48:09)
12.  レッド・ドラゴン(2002)
エンターテイメントとしてかなり面白い。不穏な空気にみちているし、要所要所で恐怖の絶頂に達するシーンもあります。けれど、犯人の悲壮な心理描写は表層的だし、演出もけっこう扇情的。だから本質的恐怖にはかけると思う。やっぱり本当に怖い思いがしたい人には「羊たちの沈黙」のほうがおすすめ。 
7点(2003-03-28 12:03:58)(良:1票)
13.  ダーク・ブルー
第二次世界大戦中、ドイツに侵略された故国から脱出し、バトル・オブ・ブリテンに参戦したチェコの空軍パイロットたちは、戦後故国に戻ると、「共産主義の反逆者」として投獄されてしまった・・・という。そんな第一次世界大戦のしられざる部分が描かれているところが興味深かった。映画は主人公フランタの戦時中の回想の物語ですが、これがほんとに戦争映画かと思うほど、血なまぐささはなく、ほほえましく、暖かい空気にみちています。そのせいか、重いラストでありながら観賞後は深くてせつない余韻がのこります。ドッグファイトシーンはスペクタクルだし、映像もばつぐんに美しい。けれど、フランタとその親友が恋する女性の人物描写が希薄なため、肝心の恋愛話がいまいち。この女性にもっと定番以上の役回りが与えられてもいいと思うのだけど・・・。何にせよ、小粒でも良質の佳作です。
9点(2003-03-28 11:52:44)
14.  ナイト・オン・ザ・プラネット
登場人物がみんなひとりひとりすごく個性的です。十人十色で型にはまらない、そんな人間の生き方が描かれているところに、作り手のリベラル精神が垣間見れます。ワイルドなウィノナ・ライダー、あばずれなベアトリス・ダル他、俳優さんたちがみんないい感じ。ライブ感ある映像や音楽の使い方が斬新。ラストのヘルシンキのエピソードが意外に普通だったのが、残念・・・。 
9点(2003-03-28 11:05:47)
15.  ブレードランナー
いまどきの近未来映画に登場するメカニカルで冷たい未来都市とはちがい、この映画の2019年のロスの町並みからは、どこか暖かい空気が滲みでていると思います。ハリソンのニヒルななかにも優しさがかいまみれるデッカードは充分魅力的だけど、レプリカント役の俳優さんも女優さんもみんないい。見終わった後深い余韻が味わえた。
9点(2003-03-27 22:33:26)
16.  ガタカ
主人公の社会通念とか、一般常識みたいな「雑念」に汚されないあまりにも純粋な執着ぶりに理屈ぬきでこころ打たれました。本当に、この映画にはたくさん勇気もらいましたよ。無機質でシンプルなインテリアもセンスよく、より近未来らしくみえていたと思います。
10点(2003-03-27 22:17:46)
17.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
家族全員揃いもそろってプッツン系・・・けれどみんなそれぞれの分野で一時期は頂点にたったことのあるひとびとなのだから、絶望的にだめってわけでもないのでは。なんにせよ、家族全員バカと天才は紙一重・・・という言葉おその身で体現しているようで興味深いです。
7点(2003-03-27 21:47:07)
18.  アメリ
こてこてに詰め込みまくったエピソードの数々、主人公も含めて不思議で愛すべき登場人物たち。2時間中ずっと笑いっぱなしで楽しめたけれど、個人的には、じぶんのカラに閉じこもりがちだった幼少期がおもいだされ、ほろ苦い気持ちが入り交じった微妙な心境。
5点(2003-03-27 21:31:41)
19.  マイノリティ・リポート
ダーク・ブルーの暗めの映像は見応えがあるし、どんでん返しのストーリーも楽しめる。けれどあのラストは予定調和的で楽観的だと個人的に思いました。そのせいか、観賞後に心に残るものは希薄だったとおもいます。娯楽としては面白いので人に勧められるのだけど。
6点(2003-03-27 21:20:40)
20.  アバウト・ア・ボーイ
なんともドライでほろ苦いダメダメ男の日常活写。この映画で私は「人間、自分と向き合うことが出来なければ他人とも向き合えない」ってこと、再認識しました。この映画は、モラトリアム男ウィルが自分と向き合い、むなしい日々から脱出するまでの物語。主人公の心情に寄り添いつつも、彼のだめな部分はきちんと突き放す。なんとも言葉では表しにくい人間関係の機微が絶妙に表現されています。個人的に、フィオナやマーカスみたいな人ってたまにいるよなーと苦笑い。ぜひ多くの人に観てもらいたい、そんな映画です。
9点(2003-03-27 16:46:08)
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