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時計じかけのオレンジ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 時計じかけのオレンジ
製作国
上映時間136分
劇場公開日 1972-04-29
ジャンルドラマ,SF,犯罪もの,音楽もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
キューブリックの映像センスに、私が初めて度肝を抜かれた作品。「レイプとウルトラ暴力とベートーベンがオレの生きがい」の名コピーは、古代ギリシャ時代人々が考える人生にとって最も素晴らしいもの「女と酒と芸術」や、ニーチェの考えた「生の喜び」の三要素「性欲・残酷・陶酔」などと見事に一致している。注目すべきは三要素の中に宗教が入っていないことで、ニーチェが入れていないのは当然としても、古代ギリシアにおいても「生の喜び」としては、宗教は入っていないのである(当然といえば当然だが)。この映画の主題も、ここにある(と思う)。(有名な話だが、キューブリックはもちろん無神論者)。よく言われることだが、扱ってるテーマは深いのにそれを説教臭くなくエンターテイメントに仕上げるのがキューブリックのすごいところ。『ターミネーター』みたいな頭空っぽの暴力映画に飽き飽きしてる人でも、偏見を持って観なければ楽しめると思うし、ロックが好きな人(特にパンクロック)はぜひ観るべし。セックスピストルズといったバンドに大きな影響を与えた作品である。ただし、家族で一緒に見ないように。
アレックスさん 10点(2003-01-06 16:14:08)
その他情報
作品のレビュー数 554件
作品の平均点 7.53点
作品の点数分布
0152.71%
1101.81%
261.08%
3152.71%
4183.25%
5417.40%
6417.40%
76912.45%
89817.69%
99416.97%
1014726.53%
作品の標準偏差 2.51
このレビューの偏差値 53.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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