Menu
 > 作品
 > ア行
 > 足ながおじさん
 > やましんの巻さんのレビュー
足ながおじさん のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 足ながおじさん
製作国
上映時間128分
劇場公開日 1955-09-07
ジャンルドラマ,ミュージカル,ロマンス,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
相変わらず優雅な、あまりにも優雅なフレッド・アステアの踊りと、『リリー』に続いて“孤児”を演じるレスリー・キャロン、うぶで、でもはつらつと舞うレスリー・キャロンのバレエとが、画面のなかでひとつになる時、ぼくたちは間違いなく「この世で最も高貴なもの」を目撃することになる。あの抽象画めいたシンプルなセット(思えば、20世紀フォックス社のミュージカル映画は、常にミュージカルナンバーのセットが奇妙に「モダン」で、それが面白かったり、物足りなくあったりするんだけど…)をふたりが踊る、舞う、ひとつになる。もう、それだけで、ぼくにとってこの映画は永遠です。傑作であるとか、駄作であるとか、もうそんなことを超越したところで、ぼくはこの映画を愛する。アステアとレスリー・キャロンの存在ゆえに、この先何度でも見て、陶然としたいと思う。…そりゃ、確かに2時間以上あるってのは長過ぎるかもしれない。ドラマ部分が、今や淡白すぎてタイクツする向きもあるだろう(けれど、ニューヨークのホテルのペントハウスにおける朝食のシーンなど、『プリティウーマン』に引用されていたことをぼくはうれしく思い出す)。しかし、ぼくが映画において本当に見たいのは、もはや作り手の才能や思惑を超えたところに、何かの間違いのように時として実現してしまう「奇蹟的瞬間」なんです。そして、この映画の場合(もちろん全編すべてに、とは言わないけれど…)ふたりの偉大なダンサーがそういった「奇蹟」をぼくたちに見せてくれる。当然の満点です。
やましんの巻さん 10点(2004-03-09 12:42:05)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 5.78点
作品の点数分布
000.00%
115.56%
200.00%
315.56%
415.56%
5633.33%
6422.22%
7211.11%
815.56%
900.00%
10211.11%
作品の標準偏差 2.12
このレビューの偏差値 59.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
足ながおじさんのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS