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穴(1960) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 穴(1960)
製作国仏,伊
上映時間124分
劇場公開日 1962-04-07
ジャンルドラマ,サスペンス,刑務所もの,モノクロ映画,犯罪もの,実話もの,小説の映画化
レビュー情報
こういう作品を見せられると、映画って実はなんの進歩もないばかりか、退歩してんじゃないか…と思わざるを得ない。いかにもジョゼ・ジョバンニらしい男の意気と意地に貫かれた”やくざもの”のドラマを、ベッケル監督が、まるでブレッソンの『抵抗』への対抗意識でもあるかのごとくストイックかつシンプルな大胆さで、圧倒的な「脱獄もの」に仕立てあげている。囚人たちが壁をガンガンと大きな音を建てて掘るシークェンスなんぞ、こっちが「聞こえるんじゃないの…」と心臓が縮みあがった。ラストの裏切り者に対する圧倒的な軽蔑の眼差しも、あんな眼で見られるような男にだけはなるまい、と妙に感じいったり。完全無欠な傑作であります。
やましんの巻さん 10点(2003-06-30 14:49:18)
その他情報
作品のレビュー数 101件
作品の平均点 8.12点
作品の点数分布
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200.00%
310.99%
410.99%
543.96%
687.92%
71615.84%
82827.72%
92120.79%
102221.78%
作品の標準偏差 1.52
このレビューの偏差値 58.17
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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