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去年マリエンバートで のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 去年マリエンバートで
製作国仏,伊
上映時間94分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
流麗な移動撮影にしろ、端正な構図の画面設計(あの幾何学的な庭園!)や美術、華麗なココ・シャネルの衣装にしろ、一見まさに映画そのものであるように思えて、実のところこれは、すべてのカットやシーンがアラン・ロブ=グリエの脚本(=文学)の一語一句を、文字通り形象化したものにすぎないのでは…と、ぼくは見ました。それはそれでアラン・レネ自身が意図したものであるのかも知れないけれど、一方で「映画」とは決して文学の…コトバの”従属物”ではないと信じる者にとって、これは一種の映画の「敗北宣言(!)」みたいなものではないか、と。ためしに、ぜひかつて単行本として出版された脚本を読んでみてください。たぶん、映画化された本作以上にイマジネーションをかきたてられる、スリリングなものであるはずです。確かにこの映画は見事な「イメージ=(映像)」の構築品ではあるけれど、その実これは「(映画的な)イマジネーションの廃虚」であると、畏れ多くもぼくは「否!」と叫びたく思うのです。ファンの皆さんの、「何をエラソーに」とお叱りを受けるのを覚悟の上で。
やましんの巻さん 4点(2003-11-17 16:45:51)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 6.96点
作品の点数分布
014.00%
100.00%
200.00%
328.00%
428.00%
5312.00%
628.00%
728.00%
8312.00%
9520.00%
10520.00%
作品の標準偏差 2.69
このレビューの偏差値 45.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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