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人間の死を、徹底的に引いた画面で淡々と見つめていくんだけど、その”引いた映像”にこそ逆に作為がプンプン臭う。時折挟み込まれる何気ない日常風景も、諦観というんじゃない、死に対してはこういった”何気ない生の風景”こそがふさわしかろうと、それが死にゆく者にとってどれだけ残酷なものであるかに無自覚な、生臭さが鼻につくばかりだ。市川準という監督は、本来極めて悪どく「野心的」な人なんだろう。わずかに取り柄(?)と言えば、どんなに良心的な医療現場であろうと、そこで「死ぬということ」とはどこまでも非人間的かつ非日常的であるということを、(映画の意図とは反対に)実感させてくれることだろうか。何だよ、この映画。
【やましんの巻】さん 3点(2003-09-16 14:33:36)
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