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《ネタバレ》 むかし、東京の12chでは、故・淀川長治氏が新作映画を紹介する15分くらいの短い番組があった。その番組で、氏がこの映画を賞賛するのを見て、私はすぐさま劇場に駆けつけたのだ。だが、結果は失敗。『グリード』のレビューでも書いたとおり、淀川氏の「魂」のこもった解説を聞いてしまった後では、感動のイメージがあらかじめ頭に出来上がってしまって、肝心の本編を観ても、その魅力が半減してしまっていたのである。特に、クライマックスとなる、列車内でカムパネルラが突然居なくなったことにジョバンニが気づき、友の名を叫ぶ場面。その時、私はいたく後悔した、「またやってしまった!淀川さんの話は絶対観た後に聞くべきなのだ」と。
【なるせたろう】さん 8点(2003-07-13 12:39:07)
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