タイトル名	家路(2001)
製作国	ポルトガル,仏
上映時間	90分
劇場公開日	2002-03-02
ジャンル	ドラマ

「映画は、解釈するものでも理解するものでもなく、感じ取るものだ」と私は信じている。現実を、ある距離を置きつつ、只じっと見据える。だが、決して非情なわけではない。むしろ、慈しみと少しばかりのユーモアも交えながら対象を見つめること。「主人公の孤独や悲しみとは、これこれこう言うものですよ」なんて、いちいち説明しなければいけないというのなら、映画なんてものは、何の存在価値もありゃしない。「映し画かれたものから観客に何を感じ取ってもらえるか？(あるいは、観客の側から言えば、何を感じ取れるのか？)」、この問い掛けを、90歳を超えても尚精力的に投げかけてくれるマノエル・ド・オリベイラ監督の存在に、私は大いなる憧憬を抱いている。ブラボー！

作品のレビュー数	11件
作品の平均点	6.45点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 2 18.18％ 3 0 0.00％ 4 1 9.09％ 5 1 9.09％ 6 0 0.00％ 7 2 18.18％ 8 3 27.27％ 9 0 0.00％ 10 2 18.18％
作品の標準偏差	2.71
このレビューの偏差値	54.83 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値