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ルートヴィヒ(1972) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ルートヴィヒ(1972)
製作国伊,西独,仏
上映時間237分
ジャンルドラマ,伝記もの
レビュー情報
ヴィスコンティ映画に嵌まっていた頃、上演されていた岩波ホールにまで観に行った唯一の作品であり、今後もそんなことはないだろう。本作に限らず、ヴィスコンティ映画は、ある意味面白いが、楽しめる映画ではない。だが、ルキノ・ヴィスコンティ本人がイタリア貴族の末裔であるのを反映してか、旧体制が滅んでいく残照を描いて右に出るものはいない。本作は、その集大成とも言える作品であり、史実であるだけに壮大である。ルードヴィヒの狂気と頽廃を追いながらも、全編をセピアで縁取り、決して品格を損なうことがない。ヴィスコンティにはお気に入りの役者というものがいるが、ミス・キャストというものがない。ルードヴィヒのヘルームート・バーガーは無論嵌まり役だったが、当時、絶世の美女と謳われたエリザベート=シシィを演じたロミー・シュナイダーの気品ある美貌は、シシィ役を見事に表現して見せた。ただ、気軽に観られる映画ではない。観る前に、「よし、観るぞ」という覚悟はいるだろう。完全版では、4時間だ。美術監督の苦労が偲ばれる、小物に至るまでの調度やセット、気合いの入ったコスチューム・プレイは、圧巻である。
由布さん 8点(2002-11-11 01:04:01)
その他情報
作品のレビュー数 28件
作品の平均点 7.21点
作品の点数分布
000.00%
113.57%
213.57%
300.00%
413.57%
527.14%
627.14%
7517.86%
81035.71%
927.14%
10414.29%
作品の標準偏差 2.18
このレビューの偏差値 51.66
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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