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つまらなかった。そうね、つまらなかったよ。ストーリーが一本化出来て無いし、主演二人のキャスティングのバランスが、レオ君が気の毒なほど悪い。D・D・ルイスは驚くほどの怪演を見せてくれてはいるんだけど、それだけに一人浮き巻くってしまっているし、この怪演のおかげで、多分、本来描きたかったんじゃないかなぁと思う、ニューヨークの黎明期・混迷期の歴史的・政治的な歪みの部分まで、影が薄くなってしまっている。レオ君は、頑張ってるし、熱演だと思うけど、でも、レオのナチュラル・テイストな演技は、ルイスのソープ・オペラのような演技の前ではバランスが悪過ぎて、しかも気の毒なまでにキャラが的外れで、薄過ぎた。なんだか「ドラキュラ」のキアヌ状態。まあ、あれよりはマシだったけど、とにかく、頑張れば頑張るほど滑稽にならざるを得ない役を、懸命に演じてたなぁ。キャメロンは、なんだかねぇ。この人、「フィーリング・ミネソタ」でもキャラ的に全く同じ役、やってたよねぇ。なんなんだ、この女って感じでさ(でも、「フィーリング・・」の方がストーリー集中してる分だけ、キャラ的にはマシだった)。セットは素晴らしい(金かけてるだけに)。でも、このストーリー、どうにかならんか! いっそ、「マイケル・コリンズ」みたく、重厚な史実物に仕上げた方が、まだ名作になったんじゃないのかな。一度見ておいて損はしないと思うけど、一度で十分って感じだ。
【由布】さん 4点(2003-10-05 00:40:15)
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