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写楽 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 写楽
製作国
上映時間138分
劇場公開日 1995-02-04
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 公開前は、結構話題になったけど、公開後は、さっぱり話題を聞かなくなった覚えがあったけど、これのせいだったのね。江戸の町の背景も、当時の文化も、お上の意向も、それぞれがよく描かれているのに、肝心のタイトルロールである写楽が、あまりにもみっともない。夢破れた後は女の紐、タイトルロールを反映する絵に対しても中途半端で、惚れた(らしい)遊女にも煮え切ってない。これでは観客は主演に感情移入が出来ないどころか、反発さえせず、嫌悪してしまう。佐野=歌麿の絵に対する執念が見事なだけに、本作の構成では真田は気の毒としか言いようがない。当時の政治的背景に合わせて、北斎だの馬琴だの南北だのと登場させておいて、肝心の写楽が遊女との悲恋では、あまりにも間抜けている。遊郭を描きたければ歌麿のパートで十分だし、当時流行った遊郭物を意識したにしても、葉月=花里は無表情に徹し過ぎて、面白みもない。確かに、構成を煮詰めて、扱い方を変えれば、本作は邦画史に残る名作あるいは快作になっていたかもしれない。残念な一作である。
由布さん 4点(2004-11-28 23:57:37)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
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6738.89%
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作品の標準偏差 1.20
このレビューの偏差値 38.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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