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トロイ(2004) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 トロイ(2004)
製作国米,英
上映時間163分
劇場公開日 2004-05-22
ジャンルアクション,ドラマ,アドベンチャー,戦争もの,歴史もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ピーター・オトゥールの目は青い。オトゥールの目は、青かったんですよね。でも、本作のオトゥールの目の青さは、歴史を呑み込んできたエーゲ海のように、深く澄んで、憂いや悲しみを帯びて、それは綺麗な青だったなぁ。作品自体は、あの原作を、どう仕上げているかが一番の興味だったけど、当時の戦術を再現した(?)戦闘シーンは、よかったな。アキレスの黒部隊が陣形取るとことか、掛け声と一緒に1歩づつ踏み出してくとことか、火の玉転がすとことか。兵士の何げに惨い殺され方が、凄い。お話としては、アキレスというよりは、「トロイ」というだけあって、ヘクトルとパリスの兄弟物って感じ。特にエリック・バナのヘクトルは、実にいい味を出してた。オーランド・ブルームも、かの海賊物での妙な気負いも消えて、情けなくも憎めないお兄ちゃんっ子を演じて、バナのヘクトルと見事に呼応してた。この時点で、ヘレンはもはや蚊帳の外。逆に、アキレスのブラピは、ちょっとガッカリ。確かに見事な肉体美なんだけど、別に筋肉マニアではないし、あそこまで鍛えられちゃうと、なんか正しく彫像=置き物って感じで、むしろ白々しい。まあ、当時の戦士は、こんな感じなのかもしれないけど。それに、ブラッドって、こんな固い演技してたっけ?なんだか妙に力んでいるようで、一人浮いた存在って気がしたなぁ。確かに、一人浮いたキャラではあるからかもしれないけど。なんだか変に違和感を感じた。ブライアン・コックスは、さすがのアクの強さだけど、最終的に、アガメムノーンの一人悪に収めちゃう辺りに、ハリウッド大作の限界を感じたというか、いかにもな竜頭蛇尾で、オデュッセウスのナレーションで終わられても、「だから、何なの?」という感想しか持てない。まるで1ヶ月そこそこで終わっているような戦争だけど、「イーリアス」と「オデュッセイア」では、10年掛かっている。
由布さん 7点(2004-05-30 23:49:39)
その他情報
作品のレビュー数 262件
作品の平均点 5.86点
作品の点数分布
031.15%
141.53%
272.67%
3155.73%
4238.78%
53513.36%
66825.95%
76926.34%
83011.45%
962.29%
1020.76%
作品の標準偏差 1.80
このレビューの偏差値 53.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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