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正直わたしはバットマンシリーズがあまり好きではない、いや好きではなかった。シリーズのファンの方には申し訳ないが、わたしには何か受け付けないものがあった。なら、なぜ今回ワザワザ初日に劇場まで見に行ったか。それは渡辺謙を見てみたいというミーハーな気持ちと、今までのシリーズとは違う作りと聞いていたからだ。実際、噂どおり、渡辺謙の出演時間はとても短く、重要な役柄とも言い難い。良く言えば、とても自然にハリウッド作品に出演していたとでも言えるかな。しかし、この作品は、そんなことを差し引いても十分楽しめる、シリーズ中最も面白くカッコイイ作品と言い切ってしまおう(個人的に)。とにかくクリスチャン・ベイルが演じるブルース・ウェインがなぜバットマンになったのか?その過程と苦悩が実に良く描かれていて、そしてリアルでなおかつ面白い。 脇を固めるマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、 ゲイリー・オールドマンのベテラン陣も絶妙なキャスティングで無駄はまったくありません。出演時間の短い渡辺謙にしてもなかなかの殺陣も見られるしインパクトはそれなりにあるのではないでしょうか。そして、この作品でわたしがもっとも気に入ったのはラストでして、多くの人がこのラストを見て「バットマン」(1989)をもう一度見たくなったのではないでしょうか。えっ、わたしだけ?
【カズゥー柔術】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-20 11:52:17)(良:1票)
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