| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 アナが訴訟に踏み切った本当の理由を知ったとき、悲しく、胸に迫ったが、それならもっとほかの方法があったんじゃないかと思った。結局、ケイトの死の直前の、一番家族が心をかよわせて安らかに過ごしたい時期に裁判でもめてしまい、険悪な雰囲気で過ごしてしまった。そんなことにならない方法があったと思う。もし真実が明らかにされなかったら、アナは一生心の重荷と母からの憎悪を背負って生きていかなければならなかったはずだ。また、アナをケイトのスペアパーツとして人工的に創り出して利用した母から、アナへの心からの謝罪が聞きたかった。ラストシーンで、アナに複雑な表情で愛情を表現する母が映っていたが、彼女はどんな思いでアナを見ていたのだろうか。アナに誠実な愛情を持てるようになったのだろうか。それとも、ケイトと同じ遺伝子を持つアナに、いつもケイトの影を見続けているのだろうか。そんな疑問を残しながら映画は終わる。せめてもの幸いは、アナがそんなことにこだわらずに生きていく強さを持っていることだ。
【チョコレクター】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2010-10-29 12:09:01)(良:1票)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |