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機関車先生(2004) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 機関車先生(2004)
製作国
上映時間123分
劇場公開日 2004-07-31
ジャンルドラマ,学園もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「いいお話」では、あると思う。子供たちや脇役の演技も良かった。しかし肝心の主役であるはずの機関車先生。彼は剣道の試合の事故で声を失い、教職から去ろうと考えている。また、臨時教員として赴任した島は、両親が家出のように飛び出した場所でもある、筈なのに、その彼の苦悩とか葛藤とかが映像からほとんど伝わってこない(一応ナレーションや台詞で“説明”はされるけど)。そもそも「口がきけない人間」が主人公であるというのは、往年のサイレント映画でなされたような「微妙な表情やしぐさで心情を表現する」という手法が存分に発揮できるということで、映画作家にとってはいわばチャンスである筈。なのに、この作品ではそうした試みがほとんど見られないどころか、肝心な所で坂口憲二の表情を捉えていないし(一番象徴的なのは主人公が島の若者に因縁をつけられるシーン。ここでは若者に「何ニヤニヤしてんだよ」という台詞を言わせているが、映像は後ろ姿、しかも引いた絵なのだ)、主人公が身振りでコミュニケーションするシーンでは、わざわざ周りの人物に彼の言葉を「解説」させている。これは、坂口憲二の演技があまりにも○○だったのか、それとも監督にあまりやる気がなかったのか、それとも両方か?最後に主人公が子供たちに残す手紙の言葉に「言葉では伝えられない勇気」を貰った、みたいなのがあったけど、「言葉で伝えられないもの」を映像で表現するのが「映画」なんじゃねえのかい!と、思わず画面にツッ込んでしまった。ホントにもお、頼みますよ。
ぐるぐるさん 6点(2005-01-07 19:02:00)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 4.46点
作品の点数分布
000.00%
117.69%
217.69%
300.00%
4323.08%
5538.46%
6323.08%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 57.34
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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