| 作品情報
レビュー情報
色々、ツッコみ所がないわけではない。一応「忍者モノ」ではあるのだけれど、ド派手な忍術が飛び交うわけでもなく、かといってリアリズムに徹しているかというとそうでもなく、微妙に中途半端な印象だし、そもそもそれまでフラフラしていた主人公が密命を受けた瞬間から急に達人ぽくなってしまうのも、考えてみればヘンな話だし、そもそも大川橋蔵って陽気で快活な役が似合う人で、こういうシリアスな役には向かないと思うのだ。それでも最後まで集中して観ることができたのは、世の無常や不条理に対する、ある種ハードボイルドな、乾いた哀しみや怒りが全編に漂っていたからだと思う。特にヒロインと結ばれた主人公が「俺は木こりになって、一番良い木で家を建てるんだ」と夢を語るシーンが印象的だった。
【ぐるぐる】さん 7点(2004-07-21 20:59:40)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |