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本来「昭和残侠伝」や「日本侠客伝」のような任侠モノの新シリーズ一作目として作られたものの、東映の路線転換など諸般の事情で後が続かなかったのだそうな。だからというわけではないけど、やっぱしマキノ作品として観るとあまりにも「普通の仁侠映画」のような気がしてちょっと淋しい。高倉健と彼の幼馴染で想いを寄せる野川由美子、その彼女に惚れているものの喧嘩で相手を殺してしまったために服役している若山富三郎の、義理と人情を絡めた三角関係という趣向は面白いと思うのだけど、マキノ作品の魅力(だと僕が思っている)ほとばしるバイタリティ、躍動感、痛快さがあまり感じられないのだ(コミックリリーフの松方弘樹は、なかなかいい味出してたけど)。
【ぐるぐる】さん 6点(2004-07-27 16:33:22)
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