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唐突だけど、僕は昔、ちょびっとだけ演劇(お芝居)をかじってた事がある。ぶっちゃけた話素人から毛を3本抜いたようなモンで劇団はすぐ解散してしまったのだけれど、その貧しい経験で知ったのは「演技」する、というのは自分の肉体や感情に対して意識的になることで、そうすることである程度自由に肉体や表情、或いは声の出し方などをコントロールする、ということなのだ(と思う)。で、実はこの作業(つまり発声練習とか身体訓練とか)、とても解放的で楽しいだけでなく、実生活でも役に立つ。だからこそ「役者とナントカは三日やったらやめられない」などと言われてきたのだろうし、現在一般向けのワークショップが盛んなのも分かる。で、前置きが長くなったけれど、この作品で内気な邦が幸との練習で解放されていった、というのは分かるのだけれど、一方の幸、或いは元アイドル(?)の成美が姫島で何を得たのか、というのがちょっと曖昧なように感じてしまったのだ。「離島の人々の素朴で純粋な心に触れた」とかいうのだけじゃ、ちょっと安易過ぎないかい?という気がする。基本的には好きな作風なので、もう一工夫欲しかった。
【ぐるぐる】さん 6点(2004-12-15 21:29:07)
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