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絵は明らかにジブリアニメ、というか宮崎アニメ、だがしかし監督は宮崎アニメではない、というのは「茄子・アンダルシアの夏」とかもそうなのだけれど、やはり少し不思議な気がする。そして、こういうことを言うのは米林監督に悪いとは思うのだけれど、やはり宮崎駿という人は凄いんだなあ、と改めて思ってしまった。宮崎アニメにあってこの作品になかったのは、物語(オハナシの「すじ」)とは直接関係ない、あるいはそこから逸脱するような細部へのこだわり・力の入れ方。それは例えばカリ城におけるカップラーメンや百円ライター、「埼玉県警」のパトカーであったりとか、「ポニョ」のハム入りラーメンとかヒロイン・ポニョの可愛いとは言い難い「カエルとニワトリのハーフ」みたいな形態であったりとかするのだけれど、この作品にはそういうところが一切ない。だから小さくまとまってしまっている印象が否めない。■…と言いつつ、それなりに楽しめてしまったのはやはりジブリの底力、という気もするのだけれど。最近のジブリ作品で良く指摘されるような「声優のハズレ」がなかったのも大きいかもしれない。
【ぐるぐる】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-28 16:14:06)(良:1票)
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