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トニー・ガトリフ監督の「モンド」という作品を観た時「この監督はアウトサイダーの視点を持った人だなあ」と思ったのですが、後で母親がジプシー(「エジプトから来た人」の意。これは史実的には間違いらしく、また侮蔑的な意味合いを込められる事もあるので最近は「ロマ族」に言い換えようという動きがあるらしい。も一つちなみに、ジプシーはユダヤ人同様ヨーロッパ各地で迫害を受けてきた歴史があるだけでなく、ナチによって大量虐殺もされた。その数は一説には50万人とも言われている。でもって現在も様々な差別を受けている)であり、「ベンゴ」などジプシーに焦点を当てた作品を多く撮っているということを知り、納得。てな訳で本作もそういう作品の一つだと思うので、ビデオのパッケージからローティーンの爽やか青春モノと思って観た人は肩透かしを食らうかも。僕としては主人公マックスとジプシーの娘スウィングとの淡い恋の場面も良かったけど、ジプシーやアラブ人、そしてユダヤ人がそれぞれの民族の音楽を奏でるシーンが、監督の祈りが込められているようで印象に残りました。
【ぐるぐる】さん 7点(2004-02-24 18:07:53)(良:2票)
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