Menu
 > 作品
 > ハ行
 > パンズ・ラビリンス
 > あろえりーなさんのレビュー
パンズ・ラビリンス のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パンズ・ラビリンス
製作国メキシコ,スペイン,米
上映時間119分
劇場公開日 2007-10-06
ジャンルドラマ,サスペンス,ファンタジー
レビュー情報
ギリアムの「ローズ・イン・タイドランド」もそうですけど、やっぱりこういうのが本当のファンタジーといえるのかもしれません。空想というのは、特に子供にとってはそうですけど、現実の反転、反映、逃避なわけでありますね。彼女の空想を作り出す要因、それは戦争下の現状と、そしてあのお父さん。まるでファシストの代名詞みたいなキャラで、ちょっとやりすぎかしらと思うくらいエグいシーンもありますから、これはまさに大人の為のファンタジー作品といっていいでしょう。私がこの作品で共感を覚えたのは、空想というものが現実を土台にして飛び回る自由で躍動的な存在などというのではなく、あくまで現実という不変不動の巨きなるものを前にした非力でか弱い代物でしかないというその描き方にあります。それは多くの「空想好きな子供たち」が体現するどうしようもない切なさ、やるせなさであり、それを思い知ることで人は大人になっていく。その子供特有の感覚をこの作品は構成として再現して見せており、あまたの数あるファンタジー映画の中でも一線を引く点だと思う。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-14 16:31:27)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 147件
作品の平均点 6.95点
作品の点数分布
010.68%
100.00%
232.04%
342.72%
464.08%
5138.84%
62315.65%
73221.77%
83926.53%
91912.93%
1074.76%
作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 50.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
パンズ・ラビリンスのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS